作品データ
公開年月 | 2018/05/21 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | ライアン・ベルガルト |
脚本 | ライアン・ベルガルト |
製作 | ライアン・ベルガルト、アンディ・スワンソン、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
死刑執行がTVショーと化した近未来、視聴者に向けて生放送され、選ばれた10人の死刑囚たちは凶悪な恐竜がいる仮想現実の世界。
制限時間内にゴールへたどり着いた一人だけが釈放され、脱落した者は現実世界でも死刑を執行されるルール。
4つのステージをクリアし、自由の身になるべく、10人の死刑囚たちは恐竜との壮絶な死闘を繰り広げるのだった。
登場人物&出演者

代表作に『グレムリン2017/異種誕生』などがあります。
第一級殺人で有罪になった死刑囚。妻殺しで有罪になったが、子供たちは無実を信じている。
人殺しをしたくないとしてゲームが始まって、ウィリアムに襲われたジョイを助け出した。
その代わりに首吊り状態となったが、そこを通りかかったレンによって助けられた。
ステファニーをアルバートから助け出すが、その結果、腹部を刺されて重傷を負ってしまう。
最後はジョイの告白で罪が晴れて、ローラのおかげで勝利して無事に子供たちの元に帰った。

代表作に『グレムリン2017/異種誕生』などがあります。
無慈悲なサイコパス。最年少の死刑囚。インタビューの時もローラを襲おうとしていた。
ゲームがスタートしてウィリアムに襲われるが、タッカーの助けで感情なくトドメを刺した。
タッカーは冤罪だと信じる一人であるが、ゲームで勝つ為に彼を首吊り状態で放置する。
ケガしていたステファニーを足蹴りしてサーベルタイガーのいる場所に突き落とした。
最後はタッカーの妻を殺したと告白し、彼との対決では敗れてしまい、そのまま死亡した。

本作が長編映画デビュー作となります。
人食い男として知られる。最初からイカれた人物として司会者にも注目されていた。
ゲームがスタートして、森を歩いていたウィリアムに襲いかかって首元を食い千切った。
更に一人でウロウロしていたステファニーを狙うが、次のステージに素直に従った。
迷宮では武器を手に入れるが、タッカーに奪われてしまい、なぜか協調して脱出した。
最後はタッカーをしつこく狙うが、人食い虫の群れに襲われ、骨だけになって死亡した。

代表作に『Me and Ichikawa』、『Strike, Dear Mistress, and Cure His Heart』などがあります。
16人の男を殺害して有罪の死刑囚。殺害した様子をネットの動画サイトに投稿している。
連邦刑務所で3年の服役を経てゲームに参加し、見た目とは裏腹に冷酷な殺人鬼だという。
当初は目立たない存在だったが、迷路でタッカーに助けられて抜け穴を最初に使った。
迷路を最初に抜けた褒美にゲームを打開する道具の地図をもらうが、メイソン兄弟が奪う。
最後はアルバートに噛みつかれ、ジョイによってサーベルタイガーのいる場所に落とされた。

代表作に『Star-Crossed』、『Sandrima Rising』などがあります。
兄とともにゲームへ参加していた死刑囚。兄より体は小さいが鋭い洞察力を持っている。
弟と行動しているとワスプに遭遇し、その場で殺そうとするが取引に応じた兄に止められた。
それでもワスプは騙していると兄に何度も詰め寄るが、逆に殺すと脅されてしまう。
ワスプの取引はウソだと告白すると、主張が正しいとして兄が彼を殺すところを笑顔で静観。
最後は兄がリタイアして死亡し、絶望していると翼竜により地雷の上に落とされて死亡。

代表作に『ほぼトワイライト』、『My All American』などがあります。
弟とともにゲームへ参加していた死刑囚。体は大きいが頭はあまり良くないという。
ずっと弟と行動していると、ケガを負ったワスプを見つけるが、母親を助ける事で協力する。
最初から弟はワスプの言葉は信じられないと主張するが、あくまで彼を信じていた。
ワスプが死を悟った時、母親を助けるのはウソだと告白して、怒りに任せて彼を殺した。
最後はゲームがバカらしくなってしまい、リタイヤという形で首輪が頭部を爆破して死亡。

代表作に『Fingerprints』、『Rudderless』などがあります。
殺しの請負人で殺人35件で有罪の死刑囚。別名スズメバチ。死刑は2040年7月である。
最初のステージで足を負傷して、メイソン兄弟に狙われるも助ける事を条件に協力する。
メイソン兄弟の母親を助ける名目で一緒に行動し、何かあると兄に守られていた。
最後は植物の毒にやられ、死を悟ってメイソン兄弟を騙していた事を告白して殺された。

代表作に『Queen Sized』、『The System Is Broken』などがあります。
殺しの請負人で上院議員殺害で有罪の死刑囚。マーシャルアーツの達人。死刑は2039年7月。
自分の罪を素直に認めて視聴者に力強い言葉を送ったが、ローラにより削除されている。
首吊り状態となっていたタッカーを見つけると、生き延びるには協力が必要だと共闘する。
最後は迷路で最初の部屋に戻り、ラプトルに囲まれて戦うも奮戦空しく喰われてしまう。

代表作に『Beast』、『Rising Tides』などがあります。
「ジュラシック・ゲーム」のアシスタント。死刑囚やその家族へのインタビューをする。
他に死刑囚たちの紹介映像でナレーションをしたり、映像の編集なども担当している。
非人道的な番組に対して疑問を持っているが、サヴァンナの厳しい態度に黙って従っている。
実は番組に反対するケイブメンのメンバーであり、生放送中に司会者を殺そうとする。
最後は生放送中に襲撃して司会者をゲームへ送り出し、警備員たちとの銃撃戦で死亡した。

代表作に『ファイナル・デッドコースター』、『42/世界を変えた男』などがあります。
「ジュラシック・ゲーム」の司会者。多くの女性ファンを持ち、ファッションが注目される。
主にゲームへ参加する死刑囚たちにステージのルールを説明する進行役を担っている。
時には番組を盛り上げる為に演出をするなど、あくまで視聴率を優先的に考えている人物。
ずっとタッカーは死刑囚だと主張し、番組を盛り上げるべく彼の悲劇を引き合いに出す。
最後はローラによってゲームに送られてしまい、ティラノザウルスに喰われて死亡。

代表作に『チャイルド・プレイ3』、『スモーク・シグナルズ』などがあります。
「ジュラシック・ゲーム」の監督と最高責任者。番組の視聴率を誰よりも気にしている人物。
あくまで死刑囚たちは番組を盛り上げる為の道具としか考えず、彼らの人権は完全に無視。
番組に対する疑問を持ったローラに厳しい言葉を浴びせ、視聴率を第一にしていると強調。
放送している間にインタビューを受けるが、視聴者に楽しい娯楽を提供していると自負する。
最後は番組に反対する組織ケイブメンのメンバーだったローラにあっさりと殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はみんな大好きアルバトロスフィルムが配給している作品となります。
今回は近く公開される『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に便乗した作品となります。
近年において目覚ましい発展を遂げているVR(仮想現実)を使った内容です。
とは言っても、昔から使い古しているネタであり、違いはゲームをするのは死刑が確定している犯罪者たちです。
これはアーノルド・シュワルツェネッガー主演の『バトルランナー』に似たような展開となっています。
ただし、本作ではなぜか恐竜が死刑囚たちを追い込んでいくが、なぜか劇中に恐竜とは関係ないサーベルタイガーが出ていますが。
本作は主人公である悲劇の男と、サイコパスの少女が一番の目玉であり、他は二人を引き立てる為にいるような感じです。
別に10人でも5人でも大して変わらないぐらい、頭数にはあまり意味がなかったようです。
何より本作で死刑囚を追うのが恐竜という意味はほとんどなく、別に異形の怪物であっても問題はありません。
そもそも、恐竜たちはプログラムされたゲームのキャラクターであり、番組側が自由自在に出し入れできる便利な道具に過ぎません。
その為、恐竜たちの意味合いが薄く、本作の邦題や劇中におけるゲーム性にもあまり意味がなかったように思えます。
低予算映画なので、恐竜の登場回数は少ないけど、意外にもCGは頑張っている方でした。
特にラストでのティラノザウルス三頭による戦いはそれなりの迫力があって、主人公たちの存在を消すぐらいに別物の作品になっていた。
できれば、もっと登場人物たちを掘り下げて欲しかったが、さすがにムリがありました。
特に最年少の死刑囚にしてサイコパスな少女は、もっと活躍できたのに中途半端な立ち位置になったのは残念でした。
アルバトロスが配給した便乗映画にしてはマシな方だが、決して面白いワケじゃないです。
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