作品データ
あらすじ
科学者のブルース・バナーは恋人のベティの父であるロス将軍の命令を受けて人体への放射線抵抗を研究していた。
ところがその研究実験中に事故が発生し、大量のガンマ線を浴びたブルースは、怒りを感じて心拍数が200を越えると巨大な緑の怪物に変身してしまう。
逃亡していたブルースを捕まえるべく、派遣された特殊部隊の兵士ブロンスキーがその力に魅了されてしまうのだった。
登場人物&出演者
・ブルース・バナー/ハルク(演:エドワード・ノートン)
近年に出演作に『マッド・ブラザー』、『バスティン・ダウン・ザ・ドア』などがあります。
主人公。7つの博士号を持つ天才生物学者。ハルク化した際にベティを傷つけて逃亡した。
リオデジャネイロで逃亡生活を送りながら、ミスター・ブルーとハルクの中和を試す。
居場所がロス将軍にバレてしまい、研究所のデータを取りに行く為にベティと再会した。
ベティと逃亡生活を送り、スターンズによって一時的にハルクを中和する事に成功した。
最後はアボミネーションの暴走を止めると、カナダの山荘で瞑想して制御を覚えた。
・ベティ/エリザベス・ロス(演:リヴ・タイラー)
近年に出演作に『ストレンジャーズ/戦慄の訪問者』、『再会の街で』などがあります。
ヒロイン。ロス将軍の一人娘。ブルースの恋人で彼がハルク化した時に重傷を負ってしまう。
父親のロス将軍によってブルースが逃亡者となって、引き離された事で一切口を効かない。
ピザ屋でブルースを見かけて再会を果たすと、忘れようとした恋愛感情が再燃した。
ブルースと逃亡してスターンズに会ってハルクを中和するが、結局はロス将軍に捕まった。
最後はアボミネーションを止めたハルクに別れを告げ、質屋に入れたペンダントをもらう。
・レナード・サムソン(演:タイ・バーレル)
代表作に『エボリューション』、『ドーン・オブ・ザ・デッド』などがあります。
心理学者。ブルース失踪後にベティが付き合っていた新しい恋人。ブルースの事を知らない。
ベティといつものピザ屋にやって来ると、ブルースがいると分かってロス将軍に通報した。
ブルースがハルクに変身して大学前で大暴れすると、ベティを守る彼の優しさに気づいた。
最後はロス将軍が通報の礼を言いに来るが、ベティが父親の事を話さない理由を知った。
・サミュエル・スターンズ(演:ティム・ブレイク・ネルソン)
代表作に『シン・レッド・ライン』、『マイノリティ・リポート』などがあります。
グレイバーン大学の教授。ブルースが密かにインターネットでやり取りしていた協力者。
ミスター・ブルーとしてブルースとやり取りして、ガンマ線を減らす為の研究をしていた。
特別な花から成分を抽出してガンマ線の中和を試し、ブルースの血液で更に研究をした。
ブルースたちが来て見事に中和させるが、ブロンスキーに脅されてハルクの血清を打った。
最後はアボミネーションに吹き飛ばされ、頭にハルクの血清がかかって変異を始めていた。
・エミル・ブロンスキー/アボミネーション(演:ティム・ロス)
近年に出演作に『シーウルフ』、『スケリグ』があります。
ロシア生まれイギリス育ちのベテラン傭兵。ロス将軍に召集された特殊部隊の最強と呼ばれている。
初めてハルクに遭遇してバケモノとの戦闘に恐怖とともに興味を持ち、ロス将軍に問い質す。
ロス将軍から超人血清を打たれ、身体能力が向上してハルクも対決するもあっさり倒れた。
すぐに復活するも体に異変が起こり、スターンズからハルクの血清を打ってバケモノになる。
最後はアボミネーションとなってハルクと戦ったが、怒りで強くなった彼に倒された。
・サディアス・“サンダーボルト”・ロス将軍(演:ウィリアム・ハート)
代表作に『蜘蛛女のキス』、『愛の静けさの中に』などがあります。
アメリカ陸軍の将軍。ベティの父親。凍結されたスーパーソルジャー計画を再開させた責任者。
過去にブルースがハルク化して娘と自身がケガを負い、逃亡者として長年追っている。
実際はブルースを捉えて、彼の血を研究して新たな兵器として利用しようと企んでいる。
ブロンスキーに超人血清を打ち込むが、そのせいでハルクのようなバケモノを生み出す。
最後はアボミネーションを止める為にブルースを行かせ、そのまま捕まえずに見逃した。
感想
[個人的な評価]
本作は前作の実写映画化されたアン・リー監督版は相当の批判を受けてしまい、金をかけたワリに失敗してしまいました。
そうなってくると、続編が作りづらくなっていたが、MCUシリーズが始まった事でリブートとして再スタートしたのは嬉しい限りだ。
この頃のMCU作品は様子見の雰囲気があって、かなりの手探り状態で作っていたと思う。
今では完全に横の繋がりを意識した作品の構成となっているが、当時はまだまだ独立した作品で少しだけシリーズの要素がある程度です。
まず、ハルク自体が映画を作りづらいキャラクターで、変身すると暴れる事がほとんどとなって細かい調整が効かない。
それに悪役は慎重に選ばないと、必然的にハルクが追われるような形になってしまう。
前作がまさにその形にハマってしまい、悪役についても中途半端な描写になってしまったと思います。
なので、本作はハルクが生まれる過程をダイジェストにして、どっちかと言えばアボミネーションの誕生に力を入れたのは良かった。
多くの人はハルクを知っていても、アボミネーションはほとんど無名と言えるだろう。
その紹介をしっかりやったのは素晴らしく、何より演じたのはティム・ロスと超大作にあまり見かけない俳優の起用が良かったです。
もちろん、ブルース・バナーを演じたエドワード・ノートンもさすがと言えるが、今だと多くの人はマーク・ラファロの方がイメージするだろうと思う。
一応はMCUシリーズにカウントされているが、唯一キャストが変わった作品で、あまり恵まれなかったの仕方ないだろう。
それでも、マーク・ラファロが「アベンジャーズ」にハルクとして登場したのは大きいし、その活躍は言うまでもないでしょう。
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