作品データ
あらすじ
アメリカの西海岸に史上最大規模となる“カテゴリー5”の巨大ハリケーンが迫っていた。
住民たちが慌てて避難する中、この混乱に乗じて武装集団が財務省の紙幣処理施設を襲撃して6億ドルの現金強奪を企んでいた。
そんな強盗団に施設のセキュリティー担当のケーシーと、最強の災害用特殊車両“ドミネーター”を操る気象学者のウィルが立ちはだかるのだった。
登場人物&出演者
・ケーシー・コービン(演:マギー・グレイス)
近年の出演作に『アフターマス』、『きみがくれた物語』などがあります。
主人公。財務省の職員で紙幣の輸送担当をしている。前職は判断ミスで同僚を殺した。
今の仕事に満足しておらず、高いセキュリティレベルなのに、あまりやる気がない状態。
発電機が壊れてブリーズに修理を頼みに行き、強盗たちに占拠されるもなんとか脱出。
ウィルと保安官を頼るも強盗の仲間で逃げ出して、ブリーズわ助け出すも逆に捕まった。
最後は人質にされるが、駆けつけたラドリッジ兄弟に助けられて無事に生還を果たした。
・ウィル・ラトリッジ(演:トビー・ケベル)
近年の出演作に『ブラッドショット』、『ストレイ・ドッグ』などがあります。
気象学者。最強の災害用特殊車両“ドミネーター”を使っている。巨大な竜巻を予測していた。
町を去ろうとするが、残っていた兄の元に行くも修理に出かけると後片付けして町を出る。
強盗たちに襲われるケーシーと合流し、保安官に助けを求めるも彼らの仲間で逃げ出した。
兄を解放するが、津波で車が破壊されケーシーが捕まるか、なんとか助け出そうとする。
最後は兄と協力してコナーを倒し、ケーシーを助け出して無事に竜巻から生還を果たした。
・ブリーズ・ラトリッジ(演:ライアン・クワンテン)
代表作に『デッド・サイレンス』、『トランス・シューター』などがあります。
ウィルの兄。町の修理屋。巨大な竜巻が来ても気にせず、ノンビリと酒を飲んで寝ていた。
弟がやって来て忠告されて避難しようとするが、ケーシーから発電機の修理を頼まれて行く。
強盗たちに占拠されており、ケーシーを助ける代わりに捕まり、発電機の修理をさせられる。
取引でケーシーと交換になって津波で逃げ出し、弟と合流して彼女を助け出そうとする。
最後は弟との連携でコナーを倒し、ケーシーを助け出して無事に竜巻から生還を果たした。
・ランディ・モレノ(演:クリスチャン・コントレラス)
代表作に『クライモリ・リターン』、『アダルト・ライフ・スキルズ』などがあります。
財務省の職員。施設の管理を担当する。重要な仕事たと意識し、しっかりと業務をこなす。
竜巻が来る前に古い紙幣の処分するべく、壊れたシュレッダーの修理業者を入れていた。
コナーが強盗たちのリーダーで捕まり、命を張ってまで守る事をせず素直に従っていた。
ケーシーが強盗たちを倒し、なぜか余計な口出しをして意味もなくボコボコにされた。
最後は恋人と仲間を殺されたコナーがケーシーを苦しませる代わりに射殺されてしまう。
・ジミー・ディクソン保安官(演:ベン・クロス)
代表作に『炎のランナー』、『スター・トレック』などがあります。
地元の保安官。巨大な竜巻がやって来るという事で、町の住人たちを避難させていた。
死者を出さないように気を配っていて、強盗に押し入れられたケーシーたちの話を聞く。
実は強盗たちの仲間で、古い紙幣の事も知っていて、黙って見ているのはガマンできない。
ケーシーと合流したウィルの反撃で腕を大ケガするが、それでも追いかけるも失敗する。
最後はコナーを裏切ろうと仲間を引き連れるが、ブチ切れた彼にあっさりと殺された。
・クレメント・ライス(演:ジェームズ・カトラー)
代表作に『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』などがあります。
武装集団のメンバー。何かの修理に来るが、門番に止められ、すぐに突破して中に入る。
弟と合同に参加していたが、ケーシーたちのせいでケガさせられてランディに当たっていた。
弟が殺されてブチ切れると、余計な口出しをしたランディをボコボコにして気を晴らした。
ケーシーを殺したくて仕方ない気持ちになるが、気持ちが分かるコナーに説得された。
最後はトラックの中でケーシーと揉み合いになり、一瞬の隙で銃撃されて外へ放り出された。
・フリアーズ(演:エド・バーチ)
代表作に『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』、『人生はシネマティック!』などがあります。
武装集団のメンバー。サシャの恋人でハッカー。目立つ場所にタトゥーを彫っている。
シュレッダーの故障でサシャと修理にやって来るが、当然のように偽装して来ていた。
実は数週間前からシュレッダーの設定を遠隔でいじっていて、動かなくなるようにしていた。
ケーシーがコードを変えたせいで解読するハメになり、更に電波塔を倒されて不可能になる。
最後はトラックで逃げるもラドリッジ兄弟に邪魔され、巨大竜巻に巻き込まれて死亡した。
・サシャ(演:メリッサ・ボローニャ)
代表作に『リベンジ・リスト』、『アクト・オブ・バイオレンス』などがあります。
武装集団のメンバー。フリアーズの恋人でハッカー。意味もなくセクシーな服装で来る。
フリアーズとともにシュレッダーの設定を遠隔でいじって、修理業者と称してやって来た。
ケーシーにコードを変えられ、コナーに脅されるも冷静に対処して解読をしようとする。
ラストの番号が分かる直前に電波塔を倒され、解読ができなくなり手動で試みる事になる。
最後はトラックで逃げるもラドリッジ兄弟に邪魔され、巨大竜巻に巻き込まれて死亡した。
・コナー・パーキンス(演:ラルフ・アイネソン)
代表作に『ハリー・ポッター』シリーズ、『レディ・プレイヤー1』などがあります。
財務省の職員。ケーシーの相棒で紙幣輸送を担当している。実際は武装集団のリーダー。
長らく待っていた大金だったが、ケーシーのせいで計画が崩れ、その後はイライラしていた。
恋人や仲間をケーシーたちに殺され、ブチ切れる寸前になるも、金がすべてと切り替えた。
運良くケーシーが手に入って金をトラックに詰め込み、彼女を苦しませるべく連れて行く。
最後はラドリッジ兄弟の連携に邪魔され、金が宙を舞い、落ちてきた貨物に潰れて死亡。
感想
[個人的な評価]
本作は『ワイルド・スピード』や『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』で知られるロブ・コーエンが監督を務めます。
1998年に公開された『フラッド』によく似た内容ながら、本作の方がスケールが大きいです。
近年では映画だけの話しだった脅威的な自然災害が現実に起きています。
そのせいもあって、逆に本作のようなディザスター映画は数を減らしている印象がある。
90年代はなぜかディザスター映画が次々と作られ、様々な自然災害が人類を襲っていました。
そんな本作は自然災害を利用して火事場泥棒をしようとする強盗団と、それを守る政府職員と巻き込まれた兄弟が奮闘していきます。
あくまでメインは火事場泥棒なので、巨大な竜巻に関してはオマケみたいな感じでした。
そのせいで巨大竜巻の脅威はあまり描写されず、都合の良い時だけ使われていました。
必ず強盗を働く悪役たちは計画通りに行かず、リーダー格が振り回されてブチ切れるお決まりのパターンを見せてくれます。
相手はちょっと訓練を受けた女性職員と気象学者なのに、簡単に出し抜かれる悪役たちの頭の悪さは仕方ないでしょう。
本作では特筆した部分がなく、火事場泥棒は上述のようにお粗末で、巨大竜巻もタイミングが良すぎる登場で危険さが伝わらない。
普通なら吹き飛ばされるか、何かが飛んできて衝突するが、主人公たちはかすり傷だけで済むから巨大竜巻の怖さはないです。
唯一、良かったのは気象学者が乗っていた災害用特殊車両のドミネーターだが、思っていた以上に活躍の場がなく残念すぎる。
このごっつい車を使ったアクションをすれば良かったが、なんだか無駄使いな感じでした。
人間ドラマも一過性だけで深みはなく、兄弟の活躍もラストだけで物足りなかった。
全体的にスケールは大きいけど、すべてが浅くて何も残らない微妙な作品でした。
1998年に公開された『フラッド』によく似た内容ながら、本作の方がスケールが大きいです。
近年では映画だけの話しだった脅威的な自然災害が現実に起きています。
そのせいもあって、逆に本作のようなディザスター映画は数を減らしている印象がある。
90年代はなぜかディザスター映画が次々と作られ、様々な自然災害が人類を襲っていました。
そんな本作は自然災害を利用して火事場泥棒をしようとする強盗団と、それを守る政府職員と巻き込まれた兄弟が奮闘していきます。
あくまでメインは火事場泥棒なので、巨大な竜巻に関してはオマケみたいな感じでした。
そのせいで巨大竜巻の脅威はあまり描写されず、都合の良い時だけ使われていました。
必ず強盗を働く悪役たちは計画通りに行かず、リーダー格が振り回されてブチ切れるお決まりのパターンを見せてくれます。
相手はちょっと訓練を受けた女性職員と気象学者なのに、簡単に出し抜かれる悪役たちの頭の悪さは仕方ないでしょう。
本作では特筆した部分がなく、火事場泥棒は上述のようにお粗末で、巨大竜巻もタイミングが良すぎる登場で危険さが伝わらない。
普通なら吹き飛ばされるか、何かが飛んできて衝突するが、主人公たちはかすり傷だけで済むから巨大竜巻の怖さはないです。
唯一、良かったのは気象学者が乗っていた災害用特殊車両のドミネーターだが、思っていた以上に活躍の場がなく残念すぎる。
このごっつい車を使ったアクションをすれば良かったが、なんだか無駄使いな感じでした。
人間ドラマも一過性だけで深みはなく、兄弟の活躍もラストだけで物足りなかった。
全体的にスケールは大きいけど、すべてが浅くて何も残らない微妙な作品でした。
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