作品データ
あらすじ
駆け出しのウェブニュース記者のナヨンは、ボーイフレンドのウウォンを助手に、アクセス数稼ぎの為に地下鉄オクス駅で起こった人身事故の取材を開始する。
2人は取材を進める中で、被害者以外に「線路に子供がいた」という奇妙な目撃談を耳にし、ある目撃者は取り憑かれたように謎の数字を連呼していた。
やがて事件を追うナヨンとウウォンの周囲で、次々とおぞましい変死が続発していくのだった。
登場人物&出演者
・パク・ナヨン(演:キム・ボラ)
代表作に『その怪物』、『ワーニング/その映画を観るな』などがあります。
主人公。ウェブニュースサイト「デイリーモード社」の記者。特ダネを狙うも訴えられてしまう。
500万ウォンの示談金を支払うべく、オクス駅についての怪現象を独自に追っていく。
ウウォンからの映像と記事が大ヒットして、パクリ投稿のヒットによって注目される事に。
呪われたウウォンと事実を解明するべく奔走し、児童養護施設での虐待について突き止める。
最後はウウォンから呪いを移されるが、記事をモ社長に盗まれた恨みから彼女に移して退職。
・チェ・ウウォン(演:キム・ジェヒョン)
代表作に『Fantastic Vacance』などがあります。
ナヨンの友人。オクス駅で保安係として働いている。特ダネが欲しいナヨンに何度かネタを提供している。
提供したネタのせいでナヨンが追い詰められると、オクス駅で起きた怪現象について話す。
ナヨンの為に自殺者の映像を盗み出すが、運転士が自殺した事で彼女と遺体を見に行った。
スンジュンが死んだ同時刻に子供を見て爪痕の傷ができて、ナヨンに命の危険を話していた。
最後はヨムから呪いの解き方を教わり、死にたくない理由からナヨンに移して立ち去った。
・テヒ(演:シン・ソユル)
代表作に『奪略者たち』、『華麗なるリベンジ』などがあります。
オクス駅で自殺した男の妹。長らく精神科に通っている。過去に父親がオクス駅の開業時に転落死している。
兄が死んで不幸のどん底に突き落とされ、湯灌師の元で遺品をもらって家に帰っていった。
ナヨンの書いた記事に興味を持って彼女に接触し、父親がオクス駅で死んだ事を話していた。
過去を思い出して父親が孤児院を経営していたと話し、オクス駅の怨念について知っていく。
最後は養子だったと思い出し、湯灌師から呪いを移されるも受け入れてナヨン話していた。
・スンジュン(演:オ・ジンソク)
代表作に『Dragon Inn Part 1: The City of Sadness』、『Our Song』などがあります。
ウウォンと同じくオクス駅で保安係として働いている。ナヨンとも知り合いで彼女の為にネタを提供する。
500万ウォンの示談金で焦るナヨンに対して、ウウォンが目撃した自殺者について語った。
ナヨンの記事をパクって悪ふざけで投稿したが、そのせいで手や首に爪痕の傷が現れた。
見回り中に上司から連絡を受け、女子トイレから聞こえた物音について調べようとした。
最後はナヨンを訴えたギャルが死んでいて、目が合うとなぜ連鎖的に死亡してしまう。
・モ社長(演:キム・スジン)
代表作に『ワニ&ジュナ/揺れる想い』、『君の誕生日』などがあります。
ウェブニュースサイト「デイリーモード社」の女性社長。訴訟を起こされたナヨンに振り回される。
示談金を提示されたナヨンに対して、挽回できるほどの記事を書くように指示していた。
オクス駅の自殺に関する記事が大ヒットし、手のひら返しでナヨンに期待する発言をした。
実は過去にオクス駅の問題を取材していたが、闇深い事件のせいで記事にできず諦めた。
最後はナヨンの記事を盗んで退職に追い込んだが、簡単に呪いを移されて悲鳴を上げた。
・ヨム・スプサ(演:キム・ガンイル)
代表作に『ムルゲ/王朝の怪物』、『スペシャル・エージェント/特殊工作員』などがあります。
湯灌師。父親は霊能力を持っていたが死体を洗う湯灌師となり、自身は10歳から手伝っていた。
オクス駅で最初の自殺者が初の仕事となっていて、取材に来たナヨンに詳細を語っていた。
自殺した男の肉片や遺品を集めると、回収にやって来たテヒに渡してナヨンと話をした。
父親がオクス駅にある怨念を察知していると語るが、自身が取り憑かれていると知らず。
最後は呪いのメカニズムを解き明かし、テヒに移してから尋ねたウウォンに説明していた。
感想
[個人的な評価]
本作は大手ポータルサイト「ネイバー」のウェブ漫画にて発表されたホ・ランの漫画を韓国と日本が協力して実写映画化しています。
この作品には日本から高橋洋が共同脚本として参加し、更に白石晃士も脚本協力しています。
敬愛する白石晃士が脚本協力をしているので、ある程度の期待を持ちながら鑑賞しました。
結果として普通すぎるホラー映画となっていて、どこかジャパニーズ・ホラーを彷彿とさせるジメジメしたところがありました。
しかし、基本的には韓国ホラーであるから映像や音で驚かせるシーンが多く、ほとんど怖さを感じられなかったです。
確かに廃駅というのはホラーで定番のネタであるけど、そうなった理由がちょっとばかり弱いと感じました。
そこまで衝撃的な内容ではなく、結局は呪いの類となっていて井戸が出てくるから「貞子」的なイメージが被っていました。
だからと言って、象徴的な貞子のようなキャラクターが登場するワケじゃなく、物語のスケールも小さく今ひとつという印象でした。
結局、駅が舞台と言っても単なるギミック程度となっていて、別に駅じゃなくてもいいというのも微妙なところでした。
どうせなら物語のほとんどを駅だけで完結させるべきで、中途半端に記者の立ち回りを演出する必要性はなかったと思います。
そもそも、記者という職業は他人の不幸で飯を食うような輩なので、主人公の立ち位置もまた中途半端と言えるだろう。
ラストは憎まれ役となった主人公の会社の社長が災難に遭うけど、これもまった取って付けたような印象しかなかったです。
記憶に残るようなインパクトもなく、完全に「リング」のパクリ的な要素がありすぎてオリジナリティに欠ける内容でした。
なんだか中途半端に日韓合作となって互いの良いところを打ち消し合い、面白くない作品になったのは残念としか言えないです。
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