作品データ
公開年月 | 2018/04/20 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ハンス・シュティアンスヴァルト |
脚本 | ハンス・シュティアンスヴァルト |
製作 | ジェームズ・ハンツマン、トッド・スレイター |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
ノラとアレックは自然を満喫する為に田舎道をドライブし、途中でダイナーに寄って食事をするも彼らをじっと見つめる男を無視して車へ戻った。
長旅の疲れもあって二人は地元民に聞いた安宿で一晩過ごすが、目を覚ましたノラは狭い檻の中に閉じ込められていた。
何が起きたのか理解できないノラの前に、ブタやウサギなど家畜動物のマスクを被った者たちが現れ、恐怖する彼女に関係なく人間を家畜のように吊るしていくのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はハンス・シュティアンスヴァルトにとって長編映画デビュー作となります。
この作品は「ヴィーガニズム」の考え方を真っ向から受け止めた内容となっています。
ただ、どこからどう見てもヴィーガンは関係なく、畜産業を営んでいる人々が家畜に対する扱いを皮肉っているようにしか見えない。
そうなると、広告として使っている「ヴィーガニズム」は間違っていて、単純にインパクトだけで売り出そうとしている印象がありました。
内容についても同じような事が言えて、捕まえた人を家畜のように飼育して、女性から母乳を取って牛乳のように扱い、男や生ませた赤ん坊を肉として使っている。
その設定だけでも不快になる人は少ないだろうけど、あまりにも淡々と描写しすぎて映像から衝撃度はそこまで感じられない。
監督は芸術志向のタイプだっただろうから、スプラッターの要素をなるべく減らしているのもテーマとの相性が悪かったと思います。
こういうタイプの作品は徹底したスプラッターと、逃げようとする女性主人公の視点に合わせてやらないといけないです。
『悪魔のいけにえ』シリーズでもそうだが、人を食べる事が目的で狩っていて、その中で圧倒的なスプラッターを見せていきます。
しかし、本作はそのような展開を敢えて避けているように見えて、結果的に全部が中途半端になってしまっている。
映像だけにインパクトを求めた結果、説明不足はもちろん、人を誘拐して家畜にする組織が誰に対して商品を提供しているのも見えてこない。
そうなると、人を家畜にしている彼らの目的や思想も分からないから、ただ不快な設定しか見えてこなかったです。
監督の頭の中では壮大な設定があるけど、実際に映像化すると断片的すぎて観ている側としたら不親切すぎる内容に感じてしまう。
どうせ芸術志向でやるなら、ドキュメンタリーっぽくやって、淡々とした描写にした方が逆に不気味さが浮き出て説得力を持たせると思いました。
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