作品データ
あらすじ
ニューヨークに暮らす少年ジェイクは、巨大な暗黒の塔を舞台に拳銃使い(ガンスリンガー)の戦士と、破壊しようとする黒衣の男との戦いの悪夢を見ていた。
塔の破壊が現実世界の荒廃をもたらしていると気づいたジェイクは、中間世界と呼ばれる異界を発見する。
中間世界で最後のガンスリンガーであるローランドと出会ったジェイクは、世界を救うべく協力するのであった。
登場人物&出演者
・ジェイク(演:トム・テイラー)
本作が長編映画デビュー作となります。
主人公。父親を亡くしてから悪夢にうなされる。精神的な病と母親は心配するも違うと主張。
義父であるロンが強く施設へ行くべきだと言われるが、何も分かっていない事に悲しむ。
悪夢で見た人の皮を被った何者かがやって来た事で、中間世界へ旅立つ事になる。
夢で見たガンスリンガーのローランドと出会い、自分はおかしくない事実に喜んでいた。
最後はダークタワーを破壊する為に利用されるが、ローランドに助けられ、助手となった。
・ローランド・デスチェイン(演:イドリス・エルバ)
近年の出演作に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『モリーズ・ゲーム』などがあります。
最後のガンスリンガー。ダークタワーを守る使命を捨てている。常人よりも丈夫な体を持つ。
長らくダークタワーの守護者として地位を捨て、父親のカタキである黒衣の男を追う。
ジェイクとの出会いで黒衣の男と対決を待ち望むが、ともに旅をした事で心を通わせていく。
根本世界でジェイクの母親が黒衣の男に殺され、その気持ちを知ってガンスリンガーに戻る。
最後は黒衣の男との対決で劣勢になるが、ジェイクの言葉に奮い立ち見事に倒した。
・アラ(演:クローディア・キム)
代表作に『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『ロスト・エモーション』などがあります。
中間世界の村に住む読む人。ローランドの案内でやって来たジェイクの力を見てもらう。
そこでジェイクは最も強い“輝き”を持っている特別な人間だと見抜いて教えた。
ローランドがすでにガンスリンガーとしての使命を捨て、復讐だけに奔走する事も告げた。
黒衣の男からジェイクを隠すべく根本世界へポータルを開くが、村は襲撃されてしまう。
最後は黒衣の男からジェイクの情報を引き出され、抵抗するも敵わず結局は殺された。
・ローリー・チェンバーズ(演:キャサリン・ウィニック)
代表作に『ゾンビ・オブ・ザ・デッド2』、『ヘルレイザー/ヘルワールド』などがあります。
ジェイクの母親。夫を亡くして以来、ジェイクが何度も悪夢にうなされる事を心配する。
再婚したロンがジェイクを病気扱いする事に反対するが、結局は彼の言葉に従ってしまう。
最後は根本世界に来た黒衣の男から情報を引き出され、後悔させながら焼き殺された。
・ピムリ(演:フラン・クランツ)
代表作に『ヴィレッジ』、『キャビン』などがあります。
黒衣の男の手下。ダークタワーを破壊するべく、子供たちから“輝き”を抽出する役目。
当初は人の皮を被らずに作業していたが、黒衣の男に注意されて被るようになっていた。
最後はジェイクの強い力に笑顔を浮かべたが、黒衣の男が倒れた事で施設とともに爆死した。
・ティラナ(演:アビー・リー)
代表作に『マッドマックス/怒りのデス・ロード』、『キング・オブ・エジプト』などがあります。
黒衣の男の手下。美しい女性の皮を被っていて、それを見た黒衣の男から褒められた。
ジェイクが逃げられた事を黒衣の男に伝えると、苛立った彼に顔の皮を焼かれてしまう。
最後はジェイクの強いを目の当たりにするが、黒衣の男が倒れた事で施設とともに爆死した。
・セイヤー(演:ジャッキー・アール・ヘイリー)
近年の出演作に『アリータ:バトル・エンジェル』、『エンド・オブ・キングダム』などがあります。
黒衣の男の手下。根本世界のポータルを管理する。多くの部下を従えて輝きの子供を追う。
勝手にジェイクがポータルを開いて中間世界に行くと、その失態には黒衣の男は何も言わず。
最後は根本世界にやって来たローランドを追うが、撃たれた拍子で車に轢かれて死亡した。
・黒衣の男/ウォルター・パディック(演:マシュー・マコノヒー)
近年の出演作に『ゴールド/金塊の行方』、『ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男』などがあります。
魔道師。すべての中心にあるダークタワーを破壊し、宇宙の外にいる妖魔を招こうとする。
囁くだけで相手を意のままに操る事ができ、簡単に息の根を止め、炎を生み出す事も可能。
ガンスリンガーを全滅まで追い込むが、唯一魔術の通じないローランドと対決を避けた。
すべてのポータルを支配下に置き、いつでも根本世界へ渡る事ができ、情報を引き出した。
最後はローランドを追い込むが、ジェイクの言葉で奮い立った彼の銃弾を食らい死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はスティーヴン・キングの同名小説を基に製作された作品です。
原作は7部構成となっていて、『英国幻想文学大賞』受賞し、スティーヴン・キングがライフワークと称する作品である。
スティーヴン・キングと言えば、ホラーやサスペンス、ヒューマンドラマのイメージが強いですが、本作はファンタジー色が強いです。
どうやらキャラクターの立ち位置が原作と微妙に変わっていて、物語の主人公は少年のジェイクになっています。
原作ではガンスリンガーのローランドだったが、本作では二番目になっている感じでした。
本作最大の魅力はなんと言っても、ガンスリンガーのローランドを演じるイドリス・エルバでしょう。
完全にイドリス・エルバのカッコいい銃捌きを観たいだけで借りたようなモノでした。
やはり、イドリス・エルバは普通にカッコいいだけじゃなく、父と母を亡くした主人公の気持ちを理解するキャラクターを見事に演じる。
当初はガンスリンガーの使命を捨てて、復讐だけに奔走する男だったが、主人公との出会いで考え方が変わっていきます。
同じ痛みを知る者同士だからこそ、わかり合える雰囲気が伝わるし、落ち込んだ主人公を励まそうとする姿もまたカッコいいのです。
とにかく、本作はイドリス・エルバの格好良さが目立ってしまい、悪役を演じたマシュー・マコノヒーが少し微妙に感じた。
全体的に薄味な印象であり、もっと派手な銃撃線を期待していただけに、アクションが少なかったのは大きな不満を残しました。
もっとガンスリンガーの活躍が観たかったし、何より予告で観た弾を装填していく姿をもっと派手に観たかったのです。
どうしてもスティーヴン・キングのドラマに気を取られてしまい、そこら辺の個人的に求めていたモノが少なかったのは残念でした。
それでも、イドリス・エルバのカッコいいところが何度も拝めたので、それだけでも充分な作品でした。
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