作品データ
あらすじ
アメリカ政府が秘密裏に開発を進めていた「超人血清」を自ら注射した科学者のヘンリー・ハンク・ハワードは、怒りを覚えると紫色の巨人バルクに変身する能力を得る。
しかし、その強大な力を制御できず暴走したヘンリーは囚われの身になってしまう。
世界中にミサイル攻撃を仕掛けるマッドサイエンティスト、ドクター・カントラブを止めるべく、ハンクはアメリカ政府から暗殺の命令を引き受けるのだった。
登場人物&出演者
・ヘンリー・ハンク・ハワード(演:ジョーダン・ローソン)
代表作に『Wasteland』、『Jurassic Attack』などがあります。
主人公。科学者。アメリカ政府の下で「超人血清」の開発をしていた。4年に渡る研究も失敗続きで焦っている。
ハンナとも結婚を考えていてプロポーズを決めるが、父親の将軍によって認められずにいた。
実験が成功して超人血清を自分に打ち込み、紫色の巨人バルクに変身して殺人を犯した。
ダーウィン将軍に連行され、ハンナとの結婚をする為にドクター・カントラブの暗殺を決行。
最後は将軍と揉めて高所から落下死するが、レイが墓に小便をかけた事で覚醒して殺害した。
・ハンナ・ダーウィン(演:シェヴォーン・カストル)
代表作に『Don’t Look in the Cellar』、『Drive-In Grindhouse』などがあります。
ヒロイン。ハンクの恋人でダーウィン将軍の一人娘。ハンクとは4年も付き合っていて結婚を意識している。
研究が上手くいかないハンクを心配しているが、気分を変えようと公園や遊園地で遊んだ。
堅物な父親の前にハンクを連れて行くが、二人の間にある研究の問題で揉めた事を知らず。
ハンクが血清を自分に打って怪物と化して、父親に監禁されていた事にショックを受けた。
最後は死んだと思われたハンクが来て、父親と高所から落ちて死亡し、墓参りをしていた。
・ダーウィン将軍(演:テレンス・ローディング)
本作が長編映画デビュー作となります。
ハンナの父親。家にいてもアメリカ軍のキャップを被っている。娘とハンクが付き合っている事を知らない。
ハンクが娘と結婚したいと言われると、実験が上手くいっていない事を理由に拒否していた。
研究を焦ったハンクが紫色の巨人バルクに変身した事を知り、留置場から連れ出していた。
実は2年前から政府からの資金が途切れて、裏でドクター・カントラブと繋がっていた。
最後は殺したはずのハンクが家にいて、殺そうとしたが二人とも高所から落ちて死亡した。
・リサ・タットル刑事(演:ディアドラ・ライオンズ)
代表作に『ゾンビ・オブ・ザ・デッド/感染病棟』、『On the Brain』などがあります。
2件起きた殺人事件の捜査をレイとやっていた。いつもボーっとしている態度のレイを注意している。
現場で見つけた財布からハンクの家に行くと、何も知らない彼から単なる被害者と考えた。
レイの鋭い推測とハンクが殺人現場に来た事から逮捕しようとして、逃げた彼を追いかけた。
怪物となったハンクに対して容赦なく銃弾を浴びせるが、まったく通じずないまま追った。
最後はただ逃げていた怪物化したハンクが車を飛ばし、下敷きになって押し潰されて死亡。
・レイ・ガートン刑事(演:ジェド・ローウェン)
代表作に『Giantess Attack』、『Pretty Boy』などがあります。
2件起きた殺人事件の捜査をリサとやっていた。現場で娼婦を殺害した犯人の遺体からハンクの財布を見つけた。
実際にハンクの家にやって来ると、殺された娼婦と手についた紫色の血から彼を犯人と断定。
怪物となったハンクを街中で追いかけるが、ひっくり返った車にリサが潰されて恨みを持つ。
留置場でハンクを侮辱して暴力を振るい、銃で射殺しようとしたが将軍に止められていた。
最後は死んだハンクの墓の前に来て、酒を投げ捨て小便をかけたところで覚醒され殺された。
・ロリータ・カントラブ(演:ジュリエット・アンジェリ)
代表作に『Don’t Look in the Cellar』、『Misfit Heights』などがあります。
ドクター・カントラブの妻。その時の気分で生きていて、手下の前でも嬉しさを表現する踊りを見せている。
夫が作っているミサイル兵器を使い、満足する為に世界中の歴史的な建造物を破壊しまくる。
歴史的な建造物の破壊に飽きた夫に言われ、月を破壊できると知ってワクワクしていた。
世界がどうなっても関係ないような考え方で、気分をよくする為に破壊を繰り返していた。
最後は城へ侵入したバルクを夫と間違えてしまい、別人だと分かった瞬間に頭を殴られ死亡。
・ドクター・カントラブ(演:ランダル・マローン)
代表作に『キングスパイダーVSメガデストラクターオ、『ブラックナイト/リターンズ』などがあります。
大富豪のマッドサイエンティスト。妻のロリータと大きな城に住んでいて、多くの手下や兵器を所持する。
妻にお願いされて、気分転換でミサイルを世界中に打ち上げ、破壊していく姿に満足する。
歴史的な建物の破壊に飽きてしまうと、今度は月を破壊すると妻に話して自慢していた。
実はダーウィン将軍と裏で繋がっていて、資金提供をする代わりに兵器開発を行っていた。
最後はハンクが抹殺の為に城へ侵入を許して逃げるが、バルクとなった彼に踏み潰され死亡。
感想
[個人的な評価]
本作はコンマビジョンが配給している作品となります。
この作品は『エイリアンVSアバター』で知られるルイス・ショーンブランが監督を務める。
低予算映画という点では仕方ないと思いますが、登場人物以外はほとんどがアニメーションとなっていました。
本来ならCGで作りたかったのだろうけど、アニメーションが精いっぱいで、当然ながらバリエーションもほとんどありませんでした。
なので、同じような舞台と同じようなキャラクターが何度も同じ動きをしているので、それをつなぎ合わせるのは大変だったと思います。
タイトルから分かるように本作は「インクレディブル・ハルク」のパクリ作品であるが、設定などのベースはほぼ一緒でした。
主人公が「超人血清」を作って自分に注入して、怒りで紫色の巨人に変身して、暴走しながら街を破壊して人を殺害してしまう。
これは本家本元とまったく一緒であるけど、バルクに変身する過程の表現が難しく、動きもほとんど走っている姿しかなかったです。
監督はアニメーションを注文したのはいいけど、思っていたよりも予算がなくて動きのバリエーションがあまりなかったです。
主人公とヒロインはまだマシですが、他の登場人物がマトモな倫理観を持っておらず、考え方があまりにも極端すぎて笑うしかないです。
しかも、主人公が殺人に関わった推察がまるで脚本を知っているような強引さで、相棒を殺された刑事が逆恨みする理由も理由になっていなかったです。
あと、細かいところで整合性が取れておらず、主人公とヒロインが遊園地へ遊びに行くのは分かるけど、強盗に遭う為に電車へ乗るのはまだいい。
ただ、その後に車を使って家まで帰っているので、家から遊園地に直行せず、一度電車に乗るという不自然さがずっと面白かったです。
それと悪役がずっと一人で演劇をしていた感じで、セリフを話す時に大きく口を開けて一言一言をハッキリ言っていた姿が印象に残りました。
こういう作品は好事家にしか受け入れないが、バカ映画として満足できる内容でした。
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