【RUBIKON/ルビコン】RE-3717

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洋画

作品データ

公開年月 2022/07/01
ジャンル SF
原作 なし
監督 マグダレナ・ラウリッチ
脚本 マグダレナ・ラウリッチ、ジェシカ・リンド、ほか
製作 クラウス・グラフ、ロレダナ・ルーホーカンプフ、ほか
製作国 オーストリア
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

2056年、地球は毒性を帯びた霧で全体が覆われてしまい、人類は存続の危機に直面していた。
特殊な訓練を受けた女戦闘員ハンナ、学者のギャヴィン、ディミトリ博士は宇宙ステーション「ルビコン」で藻による循環システムの検証に成功するも地球と連絡ができなくなる。
「ルビコン」に取り残された三人は地球に帰還するべきか、このまま宇宙ステーションに死ぬまで留まるべきか、それぞれの思惑が交錯していくのだった。

登場人物&出演者

ハンナ・ワグナー(演:ユリア・フランツ・リヒタ)

代表作に『Unter Verdacht/Evas letzter Gang』、『水を抱く女』などがあります。

主人公。ナイブラ社から宇宙ステーション「ルビコン」にやって来た女性兵士。多額の借金を抱えている。

妹を地球に残して借金返済の為に企業の指示に従い、ディミトリにスパイと疑われていた。
地球が毒ガスに包まれた状態を見て動揺するが、通信しようとして生存者を確認して喜んだ。
ギャヴィンとは肉体関係を持ち、妊娠したせいで藻に影響を与えるも生存者を救おうとする。
最後はギャヴィンが自殺して訴えるも応えず、子供を生んでディミトリと一緒に育てていた。

ギャヴィン・アボット(演:ジョージ・ブラグデン)

代表作に『レ・ミゼラブル』、『タイタンの逆襲』などがあります。

ナイブラ社から宇宙ステーション「ルビコン」にやって来た化学者。父親が企業の金持ちだが仲は悪い。

ルビコンにやって来ると、お坊ちゃんという事からダニーロから挑発されるも冷静に対応。
地球が毒ガスに包まれてパニックになって自殺未遂するが、ハンナたちに助けられていた。
ハンナと恋愛関係になって妊娠させるが、地球の生存者の為に藻を持っていくべきと訴えた。
最後は反対するハンナたちを説得させるべく、自殺をするも無意味とディミトリが説明した。

ディミトリ・クルイロフ博士(演:マーク・イヴァニール)

代表作に『シンドラーのリスト』、『さよなら、私のロンリー』などがあります。

宇宙ステーション「ルビコン」の乗組員。8年間も留まって息子のダニーロとともに藻の循環システムを開発した。

藻を地球に持っていく息子たちを見送るが、ナビの不具合で墜落して死んだ事を悲しんだ。
地球が毒ガスに覆われると、宇宙ステーションは藻の循環システムにより死なないと説明。
生存者に藻を持っていくハンナを止めるべく、宇宙船に細工をして危うく全滅しそうになる。
最後はギャヴィンが死の訴えをするも循環システムに問題なく、ハンナの子供と生き残る。

ダニーロ・クルイロフ(演:コンスタンチン・フロロフ)

代表作に『シャトーブリアンからの手紙』、『ブリッジ・オブ・スパイ』などがあります。

宇宙ステーション「ルビコン」の乗組員。ディミトリ博士の息子で共に藻の循環システムを開発した。

交代要員として地球からやって来たハンナたちを迎えるが、なぜかギャヴィンに悪態をつく。
ギャヴィンの企業の金持ちだと知っていて、一挙手一投足を見て何かと批判的な態度になる。
最後は地球に藻を持っていく為に向かったが、ナビの不具合によって地球に衝突して死亡。

ジェンセン司令官(演:ニック・モヌ)

代表作に『Fireworks』、『Gefangene』などがあります。

宇宙ステーション「ルビコン」の司令官。交代要員であるハンナたちが地球からやって来ると様子を見ていた。

ハンナが兵士だと知って疑いの目を持つようなるが、決して顔に出さず彼らを歓迎していた。
ルビコンにやって来る際、ナビゲーションシステムの不具合について調べるもよく分からず。
最後は循環システムを担う藻を地球に持ち帰るが、ナビの故障によって地球に衝突して死亡。

感想

[個人的な評価]

評価 :1.5/5。

本作は『アベンジャーズ』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のVFXスタッフが集結した作品となります。
この作品はマグダレナ・ラウリッチ監督にとって長編映画デビュー作となります。
上記のMCUシリーズを手がけたVFXスタッフが集結した作品ならば、低予算でもそれなりの映像を出してくれる事を期待しました。
一瞬だけVFXスタッフの仕事を見る事ができたけど、物語のほとんどは宇宙ステーションの中で完結しました。
つまり、典型的な宇宙を舞台にしたSF映画になっていて、そうなってくるとメインは登場人物たちのやり取りになります。
こういうドラマとも言えないような中途半端な状態になると、一番重要になってくるのは脚本で登場人物たちをどれだけ魅力的にするかだろう。
しかし、このような作品で雇われる脚本家は三流レベルなので、ちょっとしたドラマでも面白くできるはずがありません。
序盤で地球が毒ガスに汚染されると部分と、終盤での主人公たちの決意の部分だけが盛り上がって、あとはずっと緊張感のない展開が続いていきます。
そうなってくると、会話劇がずっと展開されていくが、残念ながら三流レベルの脚本では何一つ引き付ける部分がありませんでした。
借金の為に働く兵士で残った若い男とイチャイチャする、その男も現実を受け止められず自殺する精神的弱者、あとは動きたくない年老いた男性という組み合わせ。
これで物語が面白くなるはずもなく、会話劇を盛り上げる為に意見をぶつけ合うような展開が何度も起こって見ている側としても面白くないです。
地球が毒ガスに包まれる意味が推測だけになり、主人公たちがいる宇宙ステーションが安全すぎて人類の危機という緊張感もなかったです。
よくある低予算のSF映画で宇宙ステーションを舞台にした退屈な作品であり、多くの人が騙されるタイプの面白くない内容でした。

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