作品データ
公開年月 | 2021/01/07 |
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ジャンル | ホラー/アクション |
原作 | なし |
監督 | リン・ツェンハオ |
脚本 | チャン・シャンファン、ホウ・シュアン |
製作 | チン・メンリン、ヤリ・シン、ほか |
製作国 | 中国 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
衛生署に勤めるスーは、子供たちを連れて北衛府駅発の列車に乗るが、医学院で学んでいた長女のリンリンと遭遇する。
スーはリンリンを問い詰めるが、父親に反発する彼女は取り合ってもらえない中、突如として列車内に大量のネズミが発生して乗客を襲っていた。
前方に逃げ込んだスーたちだったが、息子を含むネズミに噛まれた者は、エルシニア感染症に感染して凶暴化してしまうのだった。
登場人物&出演者

代表作に『夜に逃れて』、『角頭2:王者再起』などがあります。
リンリンやティンの父親。衛生署で働いている。衛生署まで子供たちを連れて列車に乗っていた。
ティンからリンリンが医学院に2ヶ月も出席していないと聞いて、母親が甘やかしたと怒る。
タン少佐といたリンリンを怒鳴りつけるも後方部へ連行され、ネズミの大群を見て逃げ出した。
リンリンが感染者の面倒を見るとして親子の縁を切るが、薬を医院まで取りに行く為に出た。
最後は障害物をどかすが、線路の切り替えをするが、逃げ切れずネズミたちに食い殺された。

代表作に『レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳』、『When We Were Young』などがあります。
チェンファイの長女。リンリンが医学院に2ヶ月も出席していないと話し、母親の代わりに弟の面倒を見る。
列車で父親がならず者と揉めていたところに来るが、危ないところでダーシャンに助けられた。
ダーシャンとは親しく話すも父親に関わるべきじゃないと言われるが、それを無視して話す。
弟が感染症になって心配し、父親が薬を手に入れようと降りると、列車に残らずに一緒に行く。
最後は車を運転して列車に戻り、障害物をどかすが、父親が犠牲となって妹と悲しんでいた。

代表作に『Diao Chan VS Zombies』、『Story of Ming City Wall』などがあります。
チェンファイの次女。苦労して医学院に通わせるが、2ヶ月も出席しておらず音信不通になっていた。
実はタン少佐と付き合っていて、婚約まで果たそうとして彼の叔母の元へ列車に乗っていた。
偶然にも父親と遭遇するも赤の他人だと主張するが、ネズミの大群によって前方部へ避難した。
医学知識を使って伝染病だと分析して、感染者たちの面倒をみるとして父親と絶縁される。
最後は障害物をどかせる為に立派な演説し、父親が犠牲となって姉と自分たちが家だと話す。

本作が長編映画デビュー作となります。
武道家。ならず者たちと揉めていたティンティンたちを見て、すぐに割って入って助けていた。
ティンティンとはいい感じになっていたが、チェンファイが間に入って見下されてしまう。
ネズミの大群が襲ってくると、ティンティンの弟を抱えて前方部へ逃げ出して助かっていた。
薬を取りに行く為にチェンファイたちと同行するが、途中で足をケガしてマトモに走れず。
最後は生きていたタン将軍から薬を奪い返し、ティンティンに別れを告げ食い殺された。

本作が長編映画デビュー作となります。
ならず者三人組の一人。一番年下で兄貴たちを慕っている。外を覗く為に邪魔したチェンファイと揉めた。
止めに入ったティンティンに下心を持つが、すぐにダーシャンがやって来て兄貴が収めた。
ネズミの大群が襲ってくると、兄貴たちといつの間にか前方部に逃げ込んで助かっていた。
兄貴が感染してしまうと、チェンファイたちと薬を取りに行く為に医院まで同行していた。
最後は障害物をどかす間に、ネズミたちを足止めする為に爆発物を体にまとって自爆をした。

本作が長編映画デビュー作となります。
タン将軍の息子。リンリンと婚約をしている。防衛軍が全滅した事を知っているが何も言わない。
チェンファイがリンリンを見かけて怒鳴ろうとしたが、部下たちに連行させて穏便に済ませた。
ネズミの大群が発生すると、父親に従って前方部まで移動し、逃げ遅れた人間を見殺しにする。
チェンファイたちが薬を取りに行く間、ネズミの危険性を唱えた父親に従い決断を急いだ。
最後は老婆のせいでネズミの大群が侵入し、リンリンに助けを求めるも逆に見捨てられていた。

代表作に『わたしは潘金蓮じゃない』、『フェアウェル』などがあります。
北衛府防衛軍の将軍。防衛軍がすでにネズミの感染症で全滅していると知って列車で逃亡しようとした。
チェンファイとリンリンの揉め事を黙ってみていて、勝手に解決している状況を見守った。
ネズミの大群が発生し、いち早く察知して前方部へ移動して他の逃げ遅れた乗客を見捨てた。
感染者を見捨てるべきと他の者を説得し、切り離して日が暮れる前に出発しようとした。
最後はネズミの大群が侵入するが、生き残りチェンファイから薬を奪うも結局は食い殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はアルバトロスフィルムが配給した中国の映画となっています。
この作品は明らかに『鬼滅の刃/無限列車編』を意識した邦題で、中身は当然ながらまったく違うという内容です。
どっちかと言えば、大ヒットした『新感染/ファイナル・エクスプレス』を相当意識したような内容になっています。
まず、主人公は音信不通だった娘に上から目線で接して、一切聞く耳を持たずに一方的に絶縁宣言をします。
冒頭からクズのような立ち回りをするのは『新感染/ファイナル・エクスプレス』の主人公と同じような立ち回りでした。
結果的に自己犠牲で他人を助ける点も共通しているが、あまりにもご都合主義の流れと感動の押し売りが微妙でした。
ヒロイン的な立場となる主人公の娘たちにそれぞれの役割を与えるが、こちらも結局同じく感動の押し売りで強引すぎました。
あと、『新感染/ファイナル・エクスプレス』で最も目立ったマ・ドンソク兄貴のポジションだった武道家も微妙でした。
とにかく、上記の作品を一生懸命パクろうとして、強引な感動させようとするシーンの連続は意図が見え透いて逆に萎えてしまう。
ネズミが大群で襲ってくるCGは低予算中国映画よりマシだが、そこまでの迫力がなく、演出の面でも今ひとつでした。
登場人物は役割の為に出てきているだけで、薄っぺらな人間ドラマでは感動できるはずもなく、すべてに置いてパクった先に劣っていました。
何より感動させようと登場人物を犠牲にしていくが、どれも同じようなパターンだから安直すぎるような印象を持ちました。
鑑賞する前から分かっていた事だが、中国の低予算映画は本当に出来が悪く、避けるべきところだと再認識しました。
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