作品データ
公開年月 | 2020/12/25 |
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ジャンル | ファンタジー/アドベンチャー |
原作 | 西野亮廣 『えんとつ町のプペル』 |
監督 | 廣田祐介 |
脚本 | 西野亮廣 |
製作 | 北橋悠佑、福山亮一、ほか |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
厚い煙に覆われ、空を見上げる事を禁じられた“えんとつ町”に、ただ一人だけ星の存在を信じていた少年のルビッチ。
そんなビッチはゴミから生まれたゴミ人間プペルと偶然出会うと、二人は友達になっていた。
やがて、何かのきっかけでルビッチは、プペルと一緒に星を見つけようと決意するが、そんな二人の前に異端審問官が立ちはだかるのだった。
登場人物&出演者

近年の出演作に『岬のマヨイガ』、『星の子』などがあります。
主人公。えんとつ町に住んでいる少年。子供ながら生活費を稼ぐ為にえんとつ掃除屋をやっている。
ハロウィーンの夜にゴミ人間のプペルと出会い、遅くなった言い訳として友達となって家に帰る。
プペルと仲良くなって仕事場のボスが仕立て屋を彼に与えると、星空を見る夢を語っていた。
アントニオたちのせいでプペルが星空についてしゃべるが、その正体が父親だと知って涙を流す。
最後は空の煙を吹き飛ばして星を見せると、父親と別れ、一人前の男として立ち上がっていく。

近年の出演作に『ある男』、『るろうに剣心/最終章 The Final』などがあります。
ゴミから生まれたゴミ人間。空から落ちてきた宝石型の心臓がゴミ山に落ちて、それによって体を形成した。
ハロウィーンの夜にルビッチと出会い、当初は嫌がられていたが、友達となって仲良くなった。
ルビッチから星空について話しを聞くと、アントニオにその事を話したせいで嫌われてしまう。
その正体は死んだブルーノの生まれ変わりで、ブレスレットから昔の記憶が蘇って戸惑った。
最後はルビッチとともに星空をみんなに見せると、父親として息子と別れを告げて体が崩壊した。

代表作に『かぐや姫の物語』、『大コメ騒動』などがあります。
ルビッチの父親。普段は町の地下で仕立て屋をしている。お手製の紙芝居で星空について語っている。
息子をいつも名前じゃなく「チビ」と呼んでいて、煙の外には星があると信じ切っている。
実際は1年前に海へ出て姿を消していて、怪物に食われたとして周知の事実になっている。
真実を知るスコップの祖父から聞いた話しを酒場で聞くと、独自に物語を作ってみんなに話す。
最後はプペルがルビッチの父親だと自覚して、星空を一緒に見た事によって体が崩壊した。

近年の出演作に『私はいったい、何と闘っているのか』、『いのちの停車場』などがあります。
ルビッチの母親。町が出す煙のせいで体を壊していて、自力で歩けず車椅子を使っている。
夫が生きていた頃は息子とのやり取りを遠くから見守っていて、決して二人を否定しなかった。
息子と二人で暮らしている現在では、えんとつ掃除屋をしてもらうも常に心配している。
プペルがゴミ人間だとすぐに見抜くも特に何もせず、異端審問官が来ても白を切っていた。
最後はプペルが夫だと勘付き、息子が星空を見せた事によって、願いが叶ったとして涙を流す。

近年の出演作に『ザ・ファブル』、『七つの会議』などがあります。
えんとつ町の地下に住んでいる鉱山泥棒。炭鉱での作業が終わった時間を狙って地下に潜って探し物をする。
ちょうど迷い込んだルビッチとプペルに遭遇すると、自らベラベラと目的などをしゃべっていた。
町で唯一の無煙火薬を所持していて、爆破する事で穴を作って強引に鉱山の中を移動していた。
その正体は祖父から星空について話しを聞いていて、ちょうどブルーノにもその話しをした。
最後は無煙火薬をルビッチたちに与え、異端審問官たちを止め、星空を見て感動していた。

代表作に『映画 プリキュアスーパースターズ!』、『フラ・フラダンス』などがあります。
えんとつ町に住んでいる発明家。姉に星占いをするクレアがいて、ホクロと髪型の違いで見分けられる。
常に火炎放射器を背負っていて、町では壊れた機械の修理をして、ルビッチとも仲良しである。
ブルーノが生きていた頃はガラス細工までこなし、彼らに教えてブレスレットを作っていた。
ルビッチたちから町に星空を見せる作戦を聞かされると、空へ飛ぶ熱気球の動力源を作った。
最後はルビッチとプペルたちが飛び立つ際、えんとつ掃除屋たちとともに異端審問官と戦った。

代表作に『幕が上がる』、『獣道』などがあります。
えんとつ町に住んでいる恰幅の良い少年。ハロウィーンの日に仮装して踊って金魚の糞たちとお菓子を手にする。
一緒に踊っていたプペルがゴミ人間だと知ると、態度を一変させて仲間じゃないと言い放った。
ルビッチが星を信じているとプペルに言われると、なぜかブチ切れて何度も殴りつけていた。
実は過去に星を見た経験があるが、誰にも信じてもらえず、諦めてブルーノに嫌悪感を持った。
最後はルビッチが星空を見せようとして手伝い、初めて見た事で仲間たちと本当の友人となった。

近年の出演作に『スマホを落としただけなのに/囚われの殺人鬼』、『記憶にございません!』などがあります。
えんとつ掃除屋のベテラン職人。一緒に働いているルビッチと父親のブルーノをよく知っている。
町にゴミ人間が現れたと知ってルビッチが連れてくると、他の者と違って嫌悪感を持たない。
ブルーノの仕立て屋でプペルを待っていたルビッチに会うと、異端審問官に注意するべきと主張。
その正体はトシアキの下で異端審問官として活動し、ブルーノを消す手伝いをしていた。
最後はルビッチたちを止めようとするが、えんとつ掃除屋たちの邪魔によってボコボコにされた。

代表作に『ミスター・ルーキー』、『HERO』などがあります。
レター15世の側近。200年以上も町を守ってきたレター家の言葉を頑なに守らせようとしている。
異端者が出る度に処刑するとレター15世に説明し、反対をされそうになると強い言葉を使う。
ゴミ人間が町の中で噂になると、すぐに指名手配をさせて部下たちに探させるようにしていた。
実は星について語っていたブルーノが邪魔になり、海の怪物によって食われた事を広めた。
最後はルビッチとプペルが無煙火薬で星空を住民に見せると、そのまま膝から崩れてしまう。

代表作に『ゼロの焦点』、『サラリーマンNEO/劇場版(笑)』などがあります。
えんとつ町を統べる統治者。一族が200年以上もえんとつ町を支配し、異端者を容赦なく裁いている。
常にエルの硬貨を手に持って遊んでいて、代々町を守ってきた先祖の意向に従っている。
実際は側近であるトシアキがすべてを動かしていて、その指示に対して何も言えずに従っている。
ルビッチとプペルたちが星を見せるという事からトシアキと来るが、特に何もせず静観する。
最後は星空を目の当たりにすると、曇っていた気持ちが晴れて、煙を止めるように指示した。
感想
[個人的な評価]
本作はお笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣による絵本を原作にしています。
この作品は様々なメディアミックスを展開し、多くの著名人から称賛されているようです。
なんと言っても、多くの信者を集めている西野亮廣の絵本がアニメ映画化した事で大きな話題になりました。
噂では映画が終わった後にスタンディングオベーションがあって、何度も泣いたという感想が散見されました。
というのはあくまで信者の言葉であって、当然ながら西野亮廣にはアンチがいるので、レビューサイトでボロクソに叩かれています。
個人的には西野亮廣はどうでもいいし、興味がまったくないが、信者VSアンチの戦いの方がずっと面白いと感じました。
つまり、映画としては『AKIRA』などの大ヒット作を手掛けた「STUDIO 4℃」なので、映像については文句のつけようがありません。
それに対して、土台となるストーリーと世界観はツッコミどころ満載で、これは西野亮廣によるボケだと認識しています。
逆にこれを真面目に作っているというならば、西野亮廣は相当イタイ人になってしまいます。
まず、太陽光も差さないような場所でどうやって人間は健康的に生きるのか、食べ物はどこから手に入れているのか、そもそも何を燃やしているのか。
物語が始まってすぐにそういう当たり前の疑問が思い浮かび、それに対する説明が一切ないからお笑い芸人によるボケだと解釈しました。
肝心のゴミ人間であるプペルがなぜ誕生したのか、これを語るべきなのに、なんだか感動の押し売りに必死だったせいで説明を忘れていたと思います。
これを言ってしまえば終わりだが、これで感動してしまった人間は、もっと広い世界を知るべきだと感じました。
そう考えれば、これは西野亮廣が信者たちに向けたメッセージであり、そのまま受け止めているようじゃまだまだ甘いだろうと思います。
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