【ペット・セメタリー:ブラッドライン】VD-1060

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洋画

作品データ

公開年月 2023/09/23
ジャンル ホラー
原作 スティーヴン・キング 『ペット・セマタリー』
監督 リンジー・アンダーソン・ビア
脚本 リンジー・アンダーソン・ビア、ジェフ・ブーラー
製作 ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、マーク・ヴァーラディアン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

1969年、アメリカがベトナム戦争の真っ最中、メイン州にある小さな田舎町ラドロウから抜け出す事を夢見る若き青年のジャド・クランドール。
運良く徴兵を免れていたジャドは恋人のノーマと平和部隊へ参加するべく、ミシガンへ旅立つ日に親友ティミーの犬が彼女の腕を噛んで足止めされる。
ティミーの様子がおかしいと感じたジャドは、昔一緒に遊んでいたマニーと事情を探るうち、町に隠された恐ろしい事実を知ってしまうのだった。

登場人物&出演者

ジャド・グランドール(演:ジャクソン・ホワイト)

代表作に『僕らをつなぐ歌』、『アンビュランス』などがあります。

主人公。ラドロウに住む青年。ベトナム戦争への徴兵を希望していたが、運良く呼ばれず平和部隊に参加する。

恋人のノーマとミシガンへ旅立つ日、ティミーの愛犬が彼女を噛んだせいで立ち往生する。
ティミーの様子がおかしいと分かると、マニーとともに町で起きた過去について調べていく。
町の過去を知って父親から話しを聞くが、ノーマを拉致された事でティミーの家に向かった。
最後はティミーが倒され、一族が守ってきたワドロウを自分も役目を果たすべく残った。

ノーマ(演:ナタリー・アリン・リンド)

代表作に『カブーン!』、『鮮血ピエロの惨劇』などがあります。

ヒロイン。ジャドの恋人。ベトナム戦争に徴兵されないジャドとともに平和部隊への参加を決めていた。

ミシガンへ旅立つ日にティミーの愛犬に腕を噛まれてしまい、数日の入院を余儀なくされる。
看護師から診察を受けていると、生き返ったドナの襲撃を受けて病院内を逃げ出していた。
追い詰められてドナと戦うも勝てるはずもなく、ティミーに墓へ埋められて溺れそうになる。
最後は自力で脱出を果たすと、ジャドと一緒に町を守る覚悟が生まれて残る事になった。

マニー・リバース(演:フォレスト・グッドラック)

代表作に『レヴェナント:蘇えりし者』、『ブラッド・ブレイド』などがあります。

ワドロウの先住民の末裔。両親はすでに他界し、姉と一緒に住んでいる。以前はジャドと仲が良かった。

ジャドと同じく徴兵を免れているが、特に夢を持たない状態で友人たちとも距離を置く。
ティミーの不気味な姿を見た事が気になり、疎遠だったジャドと真相について探っていく。
姉がいないと知ってジャドたちと合流し、別人だと認めずケガするも結局は倒す事になる。
最後はジャドを襲っていたティミーを倒し、姉の言う通りにワドロウを去る事になった。

ドナ・リバース(演:イザベラ・スター・ラブラン)

本作が長編映画デビュー作となります。

マニーの姉で先住民の末裔。絵を描いたり仮面を作ったりしている。友人から個展の誘いを受けている。

将来は個展を開くべくワドロウを出ようとする一方、毎晩のようにリアルな悪夢を見ている。
キャンプファイヤーをしているとティミーが来て、ワドロウから出られないと告げられる。
ティミーに襲われて仲間にされると、入院していたノーマを襲って連れ出してしまう。
最後は弟を襲ってダンに撃たれて倒れるが、背後から襲うも目を潰された事で死亡した。

ダン・クランドール(演:ヘンリー・トーマス)

代表作に『E.T.』、『ギャング・オブ・ニューヨーク』などがあります。

ジャドの父親。いつもポーチでビールを飲みながらタバコを吸っている。息子が町から出る事を願っている。

息子が4度の徴兵から免れているのは、古い付き合いの医者に出兵させないようにしていた。
ティミーが生き返った存在だと判明して、マージョリーたちと排除しようと密かに動き出す。
息子が過去の事実を知ると、父親からもらった日記を読みながら真実について話しをした。
最後はティミーを処分する為にビルの家に行くが、油断して背後からドナに襲われ死亡した。

ビル・ベイトマン(演:デヴィッド・ドゥカヴニー)

近年の出演作に『ユー・ピープル/僕らはこんなに違うけど』、『ザ・バブル』などがあります。

ティミーの父親。妻がすでに亡くなっている。ベトナム戦争から帰って自殺した息子を墓へ埋めてしまう。

息子が生き返るもすでに別人であり、他の人に見せないように監禁状態として匿っていた。
呪いの影響を受けて息子が暴走を始めると、もうどうしようもなくなって決断に迫られる。
ダンたちがやって来て止めようとする事を知って、自身の過ちを理解して彼らに協力する。
最後は息子に銃を向けるが、昔の思い出で戸惑っている隙に襲われてあっさりと殺された。

ティミー・ベイトマン(演:ジャック・マルハーン)

代表作に『Odd Man Rush』、『The Boys in the Boat』などがあります。

以前はジャドやマニーとつるんでいた幼馴染。ベトナム戦争への徴兵がされて、銀星章の名除隊をしている。

町に戻ってからほとんど顔を見せず、愛犬がノーマの腕を噛むもすぐに止めず見ていた。
ノーマたちの前に出てくると不気味な言葉を残すが、実は父親の手によって生き返らせた。
ドナを殺害して仲間にすると、ノーマを連れ出してジャドたちを誘い出して惨殺していく。
最後はジャドを水の中へ引きずるが、マニーの照明弾が眼球に命中してそのまま死亡した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はスティーヴン・キングの小説『ペット・セマタリー』を原作にしています。
この作品は『ペット・セマタリー』における前日譚として描かれています。
これまでリメイクまで作られているシリーズですが、まさかの前日譚という事で内容がかなり違っています。
どうやらリメイク版の成功によって、そこからの前日譚として本作が原作と違った方向性で作られているようです。
墓に生まれた生き物が生き返って凶暴化するところまでは一緒だが、いわゆる呪いの類として設定が変わっています。
オリジナルだと不気味な恐怖というスティーヴン・キングの得意な手法であるが、本作でハッキリとしてしまった分だけ半減したように感じた。
やはり、意味不明な恐怖こそがシリーズの面白さであるので、明確にしてまった分だけインパクトが減ったと思います。
それに過去とのエピソードがあまりにも少なかったせいで、主人公との運命も軽く見えてしまった部分がありました。
一応はゾンビ映画のジャンルに入る作品であるけど、少し王道から外れているので今ひとつ盛り上がりに欠けてしまう。
今回で原因がハッキリして簡単にゾンビ化させているが、どうにも中途半端な印象でシリーズの中でも微妙な立ち位置になっています。
登場人物を余計に増やしてしまい、呪いとして生き返る怖さの描写も淡々としている点でも物足りないと感じました。
オリジナルでは家族が中心となったスケールを小さくしている分、深く掘り下げる事ができるから面白いと感情が生まれてくる。
しかし、本作は広く浅くやってしまったせいもあって、インパクトが薄れてしまい、過去の作品に依存している部分が強く見受けられました。
前日譚よりも素直にリメイク版の続編をやるべきであったが、もう少し本作の設定を練るべきだと感じました。

コメント

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