【ペインテッド・イン・ブラッド】VD-1037

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洋画

作品データ

公開年月 2022/04/05
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 アーロン・ミルテス
脚本 アーロン・ミルテス
製作 アーロン・ミルテス、ディラン・A・ヤング、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

才能を持っている画家のマリクの絵画は世間から認めてもらえず、家賃の支払いもままならない困窮した生活を送っていた。
制作に没頭するあまり仕事を失ったマリクは、地元の美術館の夜間警備員として働き始め、所有者が血文字を残して自殺した曰く付きの絵画の特別展示が企画された。
呪われた絵画「レ・モーレ」は、夜な夜な美術館を巡回するマリクに語りかけ、アーティストとしてのインスピレーションを与えていくのだった。

登場人物&出演者

マリク・ジョーンズ(演:ディオンドル・ティーグル)

代表作に『KKKをぶっ飛ばせ!』、『Alien Hunt』などがあります。

主人公。画家。才能はあるが絵はほとんど売れていない。生計を立てる為にアルバイトで食いつないでいる。

遅刻したせいで仕事をクビになるが、特別展示の警備員の募集を知って応募して採用される。
トリーシャに気に入られ夜間警備の仕事するが、「レ・モール・パルル」に魅入られた。
絵の呪縛から逃げられず盗もうとしたが、今までの作者たちが現れて助けを求められる。
最後はバケモノを倒して本物の絵を焼いて処分し、画家の夢を諦めて遠くへ旅立った。

トリーシャ(演:デボラ・サイデル)

代表作に『Scare BNB: The Hosts』、『The Alpha Test』などがあります。

美術館のオーナー。現在開催されている「レ・モール・パルル特別展示」の警備について募集している。

画家志望だったが叶わず、非営利の美術館を経営するも絵が心配になってマリクを雇った。
築200年の建物に美術品を飾っており、曰く付きの絵画を購入して楽しみにしている。
マリクが自分のちを使って絵を描いている事を知り、危険だとして彼を仕方なくクビにした。
最後は新たに雇った警備員がマリクに出し抜かれたと分かったが、ただ笑っていただけ。

カーソン(演:ブラッド・ベレムジャン)

代表作に『死霊のシスター』、『KKKをぶっ飛ばせ!』などがあります。

マリクが住んでいる家の主。ニート状態でマリクの家賃代で暮らす。マリクの為に作業小屋まで用意している。

マリクが仕事をクビになったと知って追い出そうとするが、特別展示の警備員を勧めていた。
家では新作スマホの転売をしているが、グレーゾーンの商売となっているが気にしていない。
「レ・モーレ・パルル」が価値ある絵だと分かり、マリクを襲うも返り討ちに遭ってしまう。
最後は絵のバケモノに刺させるも一命を取り留めるが、過去の犯罪で刑務所行きとなる。

フィオナ・ウォルシュ(演:アリソン・シュラム)

代表作に『キルハント』、『タコゲーム』などがあります。

アイルランドの若い女性画家。シュールレアリスムの表現者で高い評価を受けていた。

マリクやトリーシャのファンを持つ絵を描いていたが、自分を追い込んで自殺を果たした。
実は「レ・モール・パルル」のバケモノに囚われてしまい、そのせいで死を迎えていた。
最後は絵の中へ入ったマリクに助けを求め、彼の活躍によって魂がようやく解放された。

絵のバケモノ(演:ディラン・A・ヤング)

本作が長編映画デビュー作となります。

「レ・モール・パルル」の中に潜んでいるバケモノ。タイトルの意味は「死者は再び語る」となっている。

1950年代に作者不詳の絵として発見され、とあるフランスの画家が魅了されて購入された。
数週間後に持ち主が自殺を遂げ、血文字でタイトルが付けられ大きく話題になったという。
その正体は得体の知れないバケモノが棲み着き、魅了された画家は魂を捧げるように導く。
最後はマリクの命を奪おうとしたが、反撃を受けて絵が傷つけられた事で消滅してしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はアーロン・ミルテスが監督、脚本、共同製作を務めています。
この作品はどっちかと言えば、ハウス系ホラー映画と言えるような内容です。
基本的に主人公が警備する古い小さい美術館での物語となっていて、登場人物も片手で数えるぐらいスケールが小さいです。
そのおかげで主人公が徐々に闇落ちしていく様子が描かれていて、低予算ながらも悪くない演出だと思いました。
こういう作品だと最初からバケモノが登場してしまうと、全体的にチープな作りになるような事が多いです。
ただ、本作はそこをしっかりと我慢して主人公が絵の住人に囚われていく様子、画家として生きたい欲望が丁寧に描かれていました。
その中で後世で語り継がれる多くの画家は、多大なる犠牲を支払って認められているというメッセージがありました。
多くの画家というのは生きている間に認められず、死後に作品の価値が上がって皮肉にも有名となってしまう。
やはり、画家というのは普通の人とはどこか欠落している部分があって、それを補うべく唯一無二の才能が発揮されると言えます。
主人公は才能があっても後世で語り継がれるほどじゃなく、そう言った点で絵のバケモノに依存してしまった流れでした。
しかし、そこで目を覚ました主人公がバケモノに反旗を翻して倒していくが、果たして本当に決着がついたのかハッキリしない。
確かに主人公は本物の絵を持ち出して焼却処分していたが、その前に贋作を何枚も描いているから分からないところでもある。
魂を売ってまで歴史に名を刻みたいのか、細々とやっていく中で生計を立てるか、なかなか難しい選択だと言えます。

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