【MARIA/マリア】VD-638

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アクション

作品データ

公開年月 2019/03/27
ジャンル アクション
原作 なし
監督 ペドリング・ロペス
脚本 Yz・カルポネル、レックス・ロペス
製作 ヴィチェンテ・G・デル・ロサリオ三世、ヴァレリー・S・デル・ロザリオ、ほか
製作国 フィリピン
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

マリアは過去を捨て、普通の生活を手に入れるはずだった。
しかし、名前や人生を変えても血塗られた殺意の因縁を逃れる事ができなかった。
恨みを持つギャングたちがマリアの愛する家族に魔の手を伸ばした時、彼女は過去に封印した殺しの本能を呼び覚ますのだった。

登場人物&出演者

マリア/リリー(演:クリスティーン・レイエス)

代表作に『ホスピタル・オブ・ザ・デッド/閉ざされた病院』、『それぞれの記憶』などがあります。

主人公。元ブラックローズの殺し屋。組織から死んだと思われ、現在は夫と娘たちと幸せな家庭を築いている。

知事を殺害する計画の中で存在がケイレブたちにバレて、夫と娘を無残にも殺されてしまう。
殺し屋として育ててくれたグレッグの元に身を寄せ、刺客たちを片付けてケイレブの連絡を待つ。
復讐に意味はないと話していたが、グレッグの言葉からケイレブの殺害後について考える。
最後は埠頭でケイレブと部下たちを皆殺しにして、グレッグから大金をもらって酒を交わした。

バート(演:グジ・ロレンザナ)

代表作に『Bitukang Manok』、『忘れれないあなた』などがあります。

マリアに名前を変えたリリーの夫。娘のミンミンと三人家族として何不自由ない平穏な生活を送る。

知事が大統領選に出馬する事によって、国を変えられる人物と認めて全力でサポートしている。
マリアがどうしても知事について気に入らないと言われ、家族よりも優先する事を言われる。
一度は大統領選についてマリアとケンカするが、翌日には仲直りして家族の絆を取り戻した。
最後は正体がバレたマリアにケイレブが襲撃して、娘を殺され、妻を助けようとして死亡した。

グレッグ(演:ロニー・ラザロ)

代表作に『Affliction』、『上海娼館からの脱出』などがあります。

裏社会で多くの人間から尊敬されている。リリーを殺し屋に育てた人物で、彼女を娘同然に思っている。

家族を殺されて復讐に駆られるリリーがやって来ると、当初は関わりたくないと拒否していた。
事情を知ってリリーの為に協力していくが、それでも復讐を止めて新しい人生を何度も勧める。
復讐を遂げても意味がないと発言し、何もかも失ったリリーの事を思って後の人生を考えさせる。
最後は埠頭でスナイパーとしてリリーを援護し、復讐を遂げた彼女に大金を渡して酒を交わした。

ミル(演:ジェニファー・リー)

代表作に『Ilusyon』、『Steal』などがあります。

ブラックローズに所属する女性の殺し屋。ケイレブ直属の部下で常に彼と一緒に行動している。

知事殺害計画では現場を下見する際に同行して、あくまでサポートとして彼を手伝っていた。
リリーが生きているとケイレブが知って、昔の恋人だった事から嫉妬心を燃やしていた。
ケイレブに言われてリリーを殺す為にグレッグの元に行くが、手出しができずに退散した。
最後はケイレブの居場所を聞く為に来たリリーをトイレで迎え撃つが、結局は殺されてしまう。

ケイレブ(演:ジャーメイン・デ・レオン)

代表作に『ウォークアウト/勇気ある反乱』、『闘魂先生/Mr.ネバーギブアップ』などがあります。

犯罪組織「ブラックローズ」の幹部で次のボス候補。各方面に問題を起こすが、その度にボスから許されている。

過去に殺し屋だったリリーと恋人同士だったが、最後の任務で裏切られて右足が不自由になる。
当初はグレッグに殺されたと思い込むが、知事殺害計画の際にリリーの存在を知って家族を奪う。
知事殺害計画を無視して勝手に行動するも返り討ちに遭い、敵対するビクターに裏切られる。
最後はリリーとタイマン勝負して善戦するが、復讐の鬼となった彼女に喉を切り裂かれて死亡。

ビクター(演:KC・モンテロ)

代表作に『Kubot:The Aswang Chronicles 2』、『僕のアマンダ』などがあります。

犯罪組織「ブラックローズ」の幹部。ケイレブと敵対して、問題を起こす彼の後始末をさせられている。

ボスから信頼されておらず、組織の為に動いてもボスになる事はないと断言されてしまっている。
知事殺害計画よりリリーの殺害に奔走するケイレブの代わりにやるが、どうしても気に食わない。
リリーを殺害する為にケイレブの元に部下を寄越すが、実は一緒に始末しようとして失敗する。
最後はケイレブが殺され、ボスから敵を取るように言われるも実は裏切っている事がバレている。

リカルド・デ・ラ・ベガ(演:フレディー・ウェブ)

代表作に『Third Is My First』、『あなたがボス』などがあります。

犯罪組織「ブラックローズ」のボス。麻薬の売買や殺しをやっている。知事とは裏で繋がっていた。

大統領選の為に知事から関係を一方的に切られるが、ケイレブに殺害するように指示をした。
ビクターが名乗り上げるが、ケイレブが次のボスと決めていて、その考えはまったく変えない。
リリーが生きていると判明するが、勝手に動くケイレブに対して注意せずに放置していた。
最後はケイレブがリリーに殺されてしまい、裏切っているビクターに敵を討つように指示した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は個人的に久しぶりとなるフィリピン産のアクション映画となります。
主人公は普通の主婦として暮らしていたが、実は過去に犯罪組織の殺し屋として活躍していたという物語になります。
もちろん、殺し屋が普通の生活などできるはずもなく、組織には死んだ事になっていたが、それがバレて家族が殺されてしまう。
ほとんどの映画というのはせめて、子供だけは殺される事が少なく、仮に死んだとして直接的な描写はないです。
しかし、本作はまさの直接的な描写があって、復讐劇を展開する作品として少し珍しかったです。
主人公が復讐に駆られる意味では、アメコミ映画の『パニッシャー』や『ジョン・ウィック』に近い印象を持ちました。
よく女性が殺し屋という作品があるけど、基本的には彼女たちが殺し屋になるまでの物語がほとんどです。
ただ、本作ではそこから足を洗って普通の生活をしていたが、すべてを奪われて復讐に駆られる展開は興味深いです。
ナイフ一本あれば自分よりも体格が大きい男たちを倒せるほどの実力があって、アクションの面としても悪くなかったと思います。
主人公を演じているクリスティーン・レイエスはなかなか上手い感じで、殺し屋として説得力はあったように感じました。
ですが、本作は既存の似たような作品と比べてオリジナリティがあまりなく、肝心のアクションシーンが薄暗いところでしかやっていません。
これは復讐劇は闇のようなモノだと演出しているかもしれないが、せっかくの良いアクションシーンが見えづらくてもったいないと感じました。
ロックなBGMに乗せたスタイリッシュなアクションをやっていましたが、薄暗いところでやっても効果的だと思えなかったです。
そして、一番残念なのはちゃんと決着をつけておらず、完全に続編を意識した終わり方にも不満が残りました。
こういう作品では犯罪組織を潰すぐらいやらないといけないので、ここら辺に作る側の甘えを感じたのはマイナスでした。

コメント

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