【イビルアイ】RE-3971

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あ行

作品データ

公開年月 2022/09/22
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 イサーク・エスバン
脚本 フリオル・ロサリオ、エドガル・サン・フアン、ほか
製作 エドガル・サン・フアン
製作国 メキシコ、スペイン
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

都会に住む13歳の少女ナラは、奇妙な病気にかかった妹の療養の為に家族とともに母親レベッカの田舎であるラスアニマスという村にやって来る。
そこには年老いた祖母のホセファが一人で暮らしており、ナラは一緒に住み始めると次第に不穏な空気が漂い始めると、その不可解な行動から人間ではないと疑い始める。
妹の容態はさらに悪化していき、家政婦の突然死など不吉な事が続き、村と祖母に隠れた秘密が徐々に明らかになっていくのだった。

登場人物&出演者

ナラ(演:パオラ・ミゲル)

代表作に『父親募集中』、『Malvada』などがあります。

主人公。13歳の少女で都会に住んでいた。妹が奇妙な病気を発症し、療養の為に家族で祖母の村へやって来た。

妹ばっかりを見る母親に不満を持ち、祖母に家へ来ると今度は不気味な雰囲気で疑っていた。
母親たちは治療の為に出かけ、祖母が魔女だと疑うようになって妹と逃げ出そうとして失敗。
戻ってきた母親たちと帰ろうとして、その前に寝ていた祖母を殺害して塩でトドメを刺した。
最後は都会へ帰って初潮を迎え、母親に化けた魔女によって受け継ぐ存在として捕まった。

ルナ(演:イバナ・ソフィア・フェロ)

本作が長編映画デビュー作となります。

ナラの妹。奇妙な病気を患っている。定期的に発作を起こして、注射を受ける事で意識を取り戻している。

アメリカの医者まで診てもらう原因が分からず、発作の周期が徐々に短くなっている。
ホセファの家に来ると発作が止まり、眠れない理由からアビゲイルから昔話をせがんでいた。
夜な夜なホセファに生き血を飲まれるも気付かず、姉と逃げ出そうとするも死にかけていた。
最後はホセファが儀式を完成させた事で病気が完治し、都会に戻ると元気になっていた。

レベッカ(演:サマンサ・カスティージョ)

代表作に『Bad Hair』、『快楽の幻影』などがあります。

ナラとルナの母親。ルナの容態が段々と悪くなり、夫を説得して自分の母親の元に連れて行く事にする。

ルナを中心にした考え方を持つ事から、長女のナラとは仲違いするも理由が分かっていない。
母親の家に到着すると嫌味を言われるが、同じぐらいの皮肉で返すほど仲が悪い状態にある。
治療法を探す為に夫と出かける事になって、ナラに話すも納得されず結局は無視して行く。
最後は母親を疑って戻ってくるが、背後からホセファに殺され、入れ替われる事になった。

ギレルモ(演:アラップ・ベトケ)

代表作に『Guadalupe Reyes』、『バトル・オールナイト/武装集団の襲来』などがあります。

ナラとルナの父親でレベッカの夫。都会に暮らす金持ち。ルナの奇妙な病気が治らず夫婦と頭を抱える。

田舎道を走っている間はイライラするが、なんとか妻に宥められホセファの家に到着する。
ホセファとは久しぶりの再会となり、覚悟を決めているかと言われると反対せず賛同した。
娘の治療法を探す為にレベッカと二人で出かける事になり、不満を漏らすナラを納得させた。
最後は治療法が見つからず、なぜか治ったルナを連れて都会に戻るも妻が別人とは気付かず。

アビゲイル(演:パロマ・アルバマル)

代表作に『Temporada de huracanes』などがあります。

ホセファの家で家政婦をしている。恋人で雑用を担当するペドロと敷地内の小屋で一緒に住んでいる。

ナラたちがやって来ると、都会とは違った田舎だという事で気を使うような言動をする。
眠れないナラたちの為に地元に伝わる昔話をして、三姉妹と魔女についての関係を説明した。
助けを求めるナラたちが小屋まで来ると、恋人のペドロと血みどろの儀式をしていた。
最後はキャンプファイヤーでの儀式をナラたちに見られるが、気付かず喉を切り裂いて死亡。

ホセファ(演:オフェリア・メディーナ)

代表作に『イノセント・ボイス/12歳の戦場』、『コロンビアーナ』などがあります。

ナラとルナの祖母でレベッカの母親。豪邸の持ち主で、家政婦のアビゲイルたちが同じ敷地の小屋に住む。

娘のレベッカとは確執があって疎遠になっていたが、ルナを助ける為に来た事で歓迎した。
反抗的なナラがレベッカとそっくりだと何度も繰り返し、夜は呪文のようなモノをかける。
その正体は地元に伝わる三姉妹の一人で、魔女の力を使って長生きしホセファと入れ替わる。
最後はレベッカと入れ替わって都会に行くと、初潮を迎えたナラを受け継ぐ為に捕まえた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『第18回ファンタスティック・フェスト映画祭』にてプレミア上映された作品です。
この作品は『パラドクス』や『ダークレイン』で知られるイサーク・エスバンが監督と共同脚本を務めています。
1作目の『パラドクス』で高い評価を受けたイサーク・エスバン監督だが、2作目の『ダークレイン』で軽く外してしまっています。
3作目の『パラレル/多次元世界』でもまたコケてしまい、今では過去の栄光で作品を作っているような印象を持っています。
そんな本作は魔女を扱ったホラー映画となっているが、ミスリードを仕掛ける為に必要な説明まで省いてしまっています。
別にミスリードをやるのはいいと思いますが、それをただ演出の為だけで使って矛盾が生じるなら悪手としか言えません。
残念ながら本作は終盤になってインパクトだけを追求したようにしか見えず、整合性が取れていないように思えます。
単純に説明不足であるが、主人公の家族と過去にいた三姉妹、それに魔女の関係性が終盤で破綻しているように感じました。
ちゃんとした説明をしようと思っておらず、そのせいで多くの人が終盤で「?」が思い浮かぶと思います。
表面上だけで見れば、主人公の祖母が魔女であって妹の生き血で若さを手に入れて、最終的に母親と入れ替わるという単純な構図になる。
ただ、そこに昔話となる三姉妹と魔女が入ってくると、急にややこしくなってしまい、そもそも祖母は本当の祖母かという事になる。
これを解明するにはもう一度鑑賞する必要性があるだろうけど、残念ながらそこまでの気持ちになるような面白さはなかった。
イサーク・エスバン監督は不可解さや不気味さを大切にするのはいいけど、説明不足と矛盾するような設定だと作品として成立しないと思います。
個人的にはこういう説明ができない単純なのに、余計な要素でワケが分からなくなる手法は好きになれないです。

コメント

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