【ライフ】RE-2663

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洋画

作品データ

公開年月 2017/03/24
ジャンル SF/サスペンス
原作 なし
監督 ダニエル・エスピノーサ
脚本 レット・リース、ポール・ワーニック
製作 デヴィッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

国際宇宙ステーション(ISS)では、473日間も滞在しているアメリカ人医師デヴィッド・ジョーンダンを含め、6名の宇宙飛行士が活動していた。
ある日、火星から帰還した無人探査機を回収した彼らは、火星の土壌から未知の微生物を発見する。
それは彼らの予想を遙かに超えるスピードで成長し、高い知性も見せ始めると、クルーたちは世紀の大発見に興奮するのだった。

登場人物&出演者

デヴィッド・ジョーダン(演:ジェイク・ギレンホール)

近年の出演作に『ストロンガー』、『オクジャ/okja』などがあります。

主人公。医師。宇宙滞在記録で連続473日も国際宇宙ステーションでの任務を行っている。

元々は軍隊で軍医として従事し、国際宇宙ステーションは戦地に似ていて好きだという。
電気ショックの実験でカルビンが本性を現し、ローリーを捕らえた時にラボへ入ろうとした。
カルビンを地球に行かせない為に脱出ポットで宇宙の彼方へ飛んでいく事で助けようとする。
最後はその意図を知ったカルビンが操縦桿を地球に向かわせ、結局は戻ってきてしまう。

ミランダ・ノース(演:レベッカ・ファーガソン)

代表作に『ヘラクレス』、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』などがあります。

検疫官。疾病対策センターの医者。国際宇宙ステーションでは新人で、常に報告を怠らない。

主な仕事は「隔離」であり、常に最悪の状況を繰り返し考え、その防御策を用意する役目。
電気ショックによってカルビンが暴れ出すと、ラボを解放できないとして誰も入れなかった。
ラボを出てしまったカルビンを見て、地球に隔離のレベルを引き上げる宣言をして任せる。
最後は脱出ポットで地球に戻ろうとするが、ISSの残骸の衝突して制御できず宇宙の彼方へ。

ローリー・アダムス(演:ライアン・レイノルズ)

近年の出演作に『ヒットマンズ・ボディガード』、『デッドプール2』などがあります。

航空エンジニア。火星から戻ってきた無人探査機ピルグリムを船外活動によって回収した。

機械が故障したら真っ先に飛んで修理をするが、カルビンに対して警戒心を持っている。
電気ショックの実験をした事でカルビンがヒューを襲い、彼を助けようとしてラボに入った。
しかし、足にカルビンが巻き付いてラボに取り残されると、火炎放射器で焼き殺そうする。
最後は火炎放射器の燃料が切れてしまい、カルビンが体内に侵入されて殺されてしまう。

ショウ・ムラカミ(演:真田広之)

近年の出演作に『Mr.ホームズ/名探偵最後の事件』、『ミニオンズ』があります。

システム・エンジニア。火星無人探査機の回収時には、遠隔操作でローリーをサポートした。

地球では臨月の奥さんがいて、タブレットの画面から出産を見守って生まれた子供を自慢。
ローリーがラボでカルビンに襲われていた時、火炎放射器を使うように指示した。
カルビンが船内に侵入して追いかけられ、なんとかポットに逃げ込んで危機を凌いだ。
最後はソユーズが救助に来たと思って向かうが、カルビンに捕まり、道連れにするも失敗。

ヒュー・デリー(演:アリヨン・バカレ)

代表作に『ジュピター』、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などがあります。

宇宙生物学者。回収した火星無人探査機から得たサンプルから単細胞生物を発見して蘇生。

不可逆性の病を両足に患っていて、地球では車椅子生活だが、ISSでは自由を謳歌している。
“カルビン”と名付けられた火星の生命体に肩入れし、自らの病気が治せる可能性を見出す。
電気ショックの実験時にカルビンが暴れ出し、右手を複雑骨折されて失神してしまう。
最後は足にカルビンが巻き付いて食って成長し、そのショックによって息を引き取る事に。

エカテリーナ・“キャット”・ゴロフキナ(演:オルガ・ディホヴィチナヤ)

代表作に『Kopeyka』、『Skhvisi sakhli』などがあります。

司令官。国際宇宙ステーションの責任者。火星の無人探査機の危険な回収に全責任を取った。

地球との通信時ではナビゲーターとして紹介し、子供たちの質問をクルーに伝えている。
電気ショックの実験でカルビンが暴れ、ヒューを助けたローリーが捕まって隔離する。
カルビンが危険な生物だと知ると、地球との通信を回復する為に船外活動を自ら申し出る。
最後は宇宙服にカルビンが巻き付き、冷却装置を壊され、みんなを守る為に犠牲となる。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『デッドプール』の脚本を手がけたレット・リースとポール・ワーニックのコンビによる作品となります。
これまで宇宙をテーマにしてきた作品は数多く製作されているが、近年では映像技術の進歩により、もっとリアルな映像が実現されています。
本作の舞台は狭い閉鎖空間となっており、『ゼロ・グラビティ』、『インターステラー』、『オデッセイ』などが思い浮かべられる。
そんな本作では今でも地球を回っている国際宇宙ステーションが舞台となっている作品です。
どうやら本作はSFやファンタジーのような物語ではなく、将来起きても不思議ではない事を描いた内容となっています。
火星に生命体はいるのかという疑問は今でも論争が繰り広げられ、いつかは有人探査を送るだろうと思います。
そもそも、火星をテーマにした作品は非常に多いのですが、火星から来た謎の生命体というのはまた限られてくるでしょう。
しかも、舞台は架空の場所ではなく、実際に稼働している国際宇宙ステーションだから少しばかり現実味はあります。
とにかく、本作に登場した火星の生命体である“カルビン”は非常に恐ろしい生き物です。
万全の体制と準備を施したクルーたちを嘲笑うかのように翻弄して、ついに目的地である地球にやって来るのです。
人間が滅んだ地球で次の支配者になるのは、タコやイカの仲間だと専門家は予想しているという話しを思い出しました。
本作のカルビンという生命体はまさしくタコやイカのような生き物だが、その成長速度は尋常じゃないぐらい早い。
それに加えて、人間から知識を得る事で彼らの考え方を知って、強力な触手で従わせるという力業を持っています。
ただ、あまりにも国際宇宙ステーションのクルーたちがバカすぎるように感じました。
ヒロイン的なポジションであるミランダが途中から『エイリアン』のリプリー的な感じになると思ったら、最後は宇宙の彼方へ飛んでしまう。
あまりにも悲しい結末だが、あれだけ「隔離、隔離」と言っていたワリに命が惜しいという。
その結果が望まない宇宙の彼方に飛んでいくのは、ある意味、天罰が下ったと思った。
一方で地球よりも国際宇宙ステーションが好きな主人公のデヴィッドも、皮肉な事に帰ってきてしまう。
これもある意味、デヴィッドにとって天罰であり、結果として地球の破滅を招く原因となる。
個人的にはもう一歩という感じで、序盤はなかなか良かったけど、カルビンの成長が止まって単なるモンスターと化したのは残念。
ここでもう一つのアイデアがあれば、本作は間違えなく名作になっただけに、そこで甘えが出てしまったのは痛かった。
カルビンという個体になった瞬間に期待値が物の見事に急降下したのも自分でも分かるほど。
こういうネタは基本的に使い古されてすり切れているので、予想を超えるような展開は早々簡単にはできないと感じさせる作品でした。

コメント

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