作品データ
あらすじ
人間とオオカミ族の100年に渡る抗争が続いたが、お互いの土地を荒らさず平和を乱さない誓いを交わしていた。
しかし、オオカミ族は新しい後継者争いに乗じて誓いを破り、伝説の斧の使い手ウルフハンターを闇に葬り去ってしまう。
ウルフハンターの娘であった赤ずきんが成長し、伝説の斧を手にした彼女の一振りで時空が歪んで現代の世界へ飛ばされるのだった。
登場人物&出演者
・赤ずきん(演:タイーシヤ・カリーニナ)
代表作に『Tuda i obratno』などがあります。
主人公。ウルフハンターだった父親がオオカミ族たちに倒された。母親や祖母から父親の話しを聞いて成長する。
母親や祖母から父親がまだ生きている言い聞かされ、帰ってくると信じてオオカミ族に抵抗。
ヴェスタルの孫であるモリスと仲良くなっていて、オオカミ族から守ってもらっていた。
父親はすでに死んでいると知って斧を手にして戦おうとして、なぜか現実世界へ飛ばされた。
最後はアレックスに助けられてオオカミ族を倒していき、斧が宙に浮いてそれを見ていた。
・マリー(演:エカテリーナ・クリモワ)
代表作に『タイム・ジャンパー』、『タイムソルジャー』などがあります。
赤ずきんの母親。町でパイを売る仕事をしていた。オオカミ族が休戦協定を破って襲った事を夫に教える。
戦いが始まるという事で銃を手にするが、なぜか肝心なところで悲鳴を上げて何もしない。
一度は脱出するもハルディが現れて簡単に捕まり、目の前で夫が殺されて娘を祖母と育てる。
父親は生きているというウソをなぜか付くが、ヴェスタルがバラして戦う為に立ち上がる。
最後はウルフハンターを滅ぼそうとしたヴェスタルが来て、一撃であっさりと殺された。
・祖母(演:イリーナ・ローザノヴァ)
代表作に『令嬢ターニャ』、『君はどこにいるの?』などがあります。
赤ずきんの祖母。マリーの母親。ウルフハンターである義理の息子たちと一緒に森の家に住んでいる。
休戦を破ったオオカミ族たちを迎撃するも勝てないと分かり、マリーと一緒に脱出をした。
結局はハルディに捕まってしまい、ウルフハンターが殺されるとオオカミ族に従っていく。
赤ずきんに昔話をしてウルフハンターの末裔だと教え、唯一オオカミ族を倒せると説明した。
最後はウルフハンターを滅ぶす為に来たヴェスタルと対峙するが、一撃であっさりと死んだ。
・ウルフハンター(演:ダニラ・ヤクシェフ)
代表作に『All or Nothing』、『イリュージョン』などがあります。
赤ずきんの父親で最後のウルフハンター。妻のマリーがオオカミ族が休戦協定を破ったとして戦おうとする。
銃を装備してオオカミたちに対して攻撃をするが、あくまで戦う事を避けようと立ち回った。
本気で戦う事をせずに中途半端な攻撃をして、妻や義理の母親を逃がして再び戦っていく。
なぜかオオカミ族を相手に同情してしまい、そのせいでヴェスタルにあっさり捕まっていた。
最後は逃した妻や義理の母親が捕まり、抵抗できないままヴェスタルに殺されてしまう。
・アレックス(演:アレクセイ・バラバシュ)
代表作に『アイスブレイカー/超巨大氷山崩落』、『ラン・スルー・ザ・ナイト』などがあります。
タクシー運転手。街がお祭りをやっている時、仕事が入るも飛ばされた赤ずきんを見て気になっていた。
赤ずきんを安全な場所へ移動させるが、殺害しようとするハルディが来ると一緒に逃げた。
なんとか自宅までたどり着いて赤ずきんを寝かせると、実は妻と娘を亡くしていたと分かる。
赤ずきんが戦おうとして立ち向かうも勝てず、すぐにタクシーへ乗せてまたも逃げ出した。
最後はオオカミたちを追い払う為に戦うも勝てず、赤ずきんの斧が宙に浮く姿を見ていた。
・モリス(演:オレグ・チュグノフ)
代表作に『ワールドエンド』、『刑事グロムVS粛清の疫病ドクター』などがあります。
オオカミ族の少年でヴェスタルの孫。父親は過去にウルフハンターとの戦いによって殺されてしまっている。
赤ずきんとは友人のような関係となっていて、他のオオカミ族たちからなぜか守っていた。
久しぶりに祖父が帰ってくると、叔父のバルディよりも目をかけられる存在となっていた。
祖父から後継者として指名されるも驚いていて、叔父から疎まれるような存在となった。
最後は赤ずきんを助ける為に現実世界へ行ったが、反旗を翻したハルディたちに殺された。
・ベルタ(演:ニノ・ニニゼ)
代表作に『There Was Never a Better Brother』、『不倫する裸体』などがあります。
オオカミ族の女性でハルディの妻。オオカミ族を率いるのはハルディだと信じていてサポートしている。
ヴェスタルが久しぶりに姿を現すと、ハルディを支持していたが圧倒的な力にひれ伏した。
赤ずきんを殲滅する為にヴェスタルがマリーの家まで行く事に対して、素直に従っていた。
ハルディが現実世界へ行って戻らず、モリスが死んだ事で好機としてヴェスタルに反乱する。
最後は新たな時代を生きる為に赤ずきんがリーダーだと言い出し、ヴェスタルを殺害させた。
・ハルディ(演:ユーリ・チュールシン)
代表作に『バレット&チェイス』、『トラップ・ゲーム』などがあります。
オオカミ族の男性でヴェスタルの息子。過去にウルフハンターを倒す為に兄弟で協力するも一人だけ生き残る。
父親が世界を支配するようになって、オオカミ族の政治的な部分を担う役割を果たしていた。
妻のベルタから父親の後を継ぐと言われて納得していて、仲間たちと人間を小バカにする。
斧を手にした赤ずきんと現実世界へ飛ばされ、なぜかオオカミに変身できず追いかけていく。
最後は手下たちがモリスと父親を殺害し、邪魔するアレックスを倒して浮く斧を見ていた。
・ヴェスタル(演:アレクセイ・セレブリャコフ)
代表作に『プリズナー・オブ・パワー/囚われの惑星』、『Mr.ノーバディ』などがあります。
オオカミ族を率いていたリーダー。世界を支配しようと生き残っていたウルフハンターを倒そうと立ち上がる。
息子たちが犠牲となる中でウルフハンターを倒し、世界を手に入れて人間らしい生活をする。
久しぶりに町へやって来ると、孫であるモリスを後継者に指名してハルディを無視していた。
赤ずきんを滅ぼす為にマリーと祖母を倒すが、斧を持った彼女にビビってハルディが助けた。
最後はモリスの死で反旗を翻したベルタにより、抵抗できないまま仲間に殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はグリム童話などで有名な「赤ずきん」をモチーフにした作品となります。
この作品はアルチョム・アクセネンコ、リーナ・アリフリナ、アレクサンドル・バルシャクが監督を務めています。
大胆にアレンジした「赤ずきん」であるが、ジャケットとはまったく違った内容にガッカリさせられました。
「赤ずきん」がファンタジー世界から現実世界に行く設定が面白そうに見えるが、実際はまったく違っていました。
確かに「赤ずきん」は現実世界へ行くが、96分のうちで66分までファンタジー世界の物語となっていました。
つまり、現実世界に行くのは30分未満でほとんど内容がなく、あまりにもバランスの悪い構成となっていました。
そもそも、脚本を書いているのは素人なのかと思うほど、映画に必要なセオリーがまったくありませんでした。
冒頭のウルフハンターとオオカミ族との戦いを描くのは分かるけど、それだけで20分ぐらいも使ってしまっています。
本来ならダイジェスト形式で5分ぐらいで流して、主人公である赤ずきんの視点から物語を展開させないといけません。
それなのに昔話を冒頭のメインに持ってくるのが間違っていますし、主人公の赤ずきんのエピソードが薄くなりました。
母親や祖母に関しても何がしたかったのか分からないし、敵対するオオカミ族がなぜ赤ずきんを生かしているのか意味が分かりません。
そして、なんと言ってもラストが意味不明な終わり方になっていて、作っている側もどうすればいいのか分からず強引に終わらせた印象でした。
まず、プロの脚本家を雇うところから始めないと、本作のような意味不明でつまらない作品が出来上がると分かります。
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