作品データ
あらすじ
凶悪テロリストの一味が4発の核爆弾を入手し、ニューヨーク、東京、ロンドン、モスクワの4都市を標的とした同時テロ計画の情報が舞い込む。
極秘の潜入捜査を命じられたロシア連邦保安庁の女性捜査官ダーシャは、核爆弾を起動する為の3つの暗号を求め単独でフランスへ旅立つ。
しかし、計画のカギを握る人物ディヴィアとの接触に成功したダーシャは、アメリカのCIAを巻き込んだ巨大な陰謀の影が忍び寄るのだった。
登場人物&出演者
・ダーシャ(演:アナスタシア・ザヴォロトニウク)
代表作に『Neidealnaya zhenshchina』、『Mamy』などがあります。
主人公。ロシア連邦保安庁の女性捜査官。政府から核弾頭のコードを盗み出すようテロリストに潜入捜査した。
ジャファードと敵対するブッチャーの襲撃で彼が死亡し、コードを知るデヴィアに接近する。
CIAから追跡されていると知って、裏をかいて必要な情報を盗み取って簡単に出し抜いた。
デヴィアが死を偽装してブッチャーだと知り、お互いにコードを知る為に協力していった。
最後はアントンが死亡してデヴィアを止めると、CIAが事情を知って敬礼されて帰国した。
・ルイ・デヴィア(演:ヴァンサン・ペレーズ)
代表作に『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』、『イントゥ・ザ・スカイ/気球で未来を変えたふたり』などがあります。
パリの銀行家。テロリストのジャファードから核弾頭を起爆するコードを預けられている。
ダーシャがコードを盗む為に接触した事を知らず、下心満載で今後の成り行きを話していた。
ボスのブッチャーの前へ連れて行くが、ダーシャの反撃で撃たれてしまうも実は死亡せず。
その正体こそがブッチャーで残りのコードを知るべく、ダーシャに接触して聞き出した。
最後はコードを打ち込もうとしてダーシャに倒され、仕掛けられた爆弾とともに爆死した。
・アントン(演:オスカー・クチェラ)
代表作に『Vsyo mogut koroli』、『Frantsuzskiy shpion』などがあります。
ハリトーノフの息子。ソルボンヌ大学を主席。父親の権限で同級生殺しの罪を免れ、ダーシャのサポートをする。
デヴィアと接触したダーシャを外からサポートして、電話を盗聴して次の目的地を示した。
ダーシャが追跡するCIAから情報を強奪する為に協力するが、無茶な行動にイライラする。
勝手にデヴィアと接触したダーシャの居場所を見つけ、父親の指示で遠くから監視していた。
最後はコードを手にしたデヴィアの部下に追われ、彼女を逃がすも自身は撃たれて死亡した。
・ハリトーノフ(演:ウラジミール・メニショフ)
代表作に『ナイト・ウォッチ』、『デイ・ウォッチ』などがあります。
ロシア連邦保安庁の長官でダーシャの上司。最もダーシャを評価しており、難しい任務を必ず任せている。
テロリストが核弾頭を奪った情報を掴み、コードを先に知るべくダーシャを潜入捜査させる。
ブッチャーによる裏切りでジャファードが死亡し、ダーシャに他のコードを奪う指示する。
息子をサポートにつけるもダーシャのミスでコードを持つ男が殺され、帰国させようとした。
最後は息子が死亡しても気にせず、ダーシャが無事に核弾頭を止めた事で安堵をしていた。
・ジャファード(演:ロニー・クラメール)
代表作に『アワーミュージック』、『スリー・オブ・アス』などがあります。
アラブのテロリスト。4発の核弾頭を手に入れて、ニューヨーク、ロンドン、東京、モスクワに仕掛けていた。
コードを知る為にダーシャが潜入捜査するも正体に気付かず、側近として信頼を得ていた。
核弾頭を取り戻す為にどこかの要人が来て、大量の札束と引き換えに交換しようとした。
裏切ったブッチャーの手下による襲撃を受けて、ダーシャに後事を託して死亡してしまう。
最後はコードを打ち込むブッチャーに時限式の爆弾を仕掛けたというメッセージを送った。
感想
[個人的な評価]
本作は『アルマゲドン』シリーズとまったく関係ないロシアのアクション映画となります。
この作品は『ミッション・イン・モスクワ』や『JIGSAW/ザ・リアリティショー』で知られるヴァディム・シメリョフが監督と共同脚本を務めています。
今では戦争のせいでロシアの映画もほとんど入らなくなったが、この作品はずいぶん前に作られています。
いわゆる女性スパイが活躍するという内容であるが、アクションがあっても基本的には会話劇となっています。
思い出したようにアクションをするが、主人公のいない場面での戦いも多くストーリー上ではあまり関係ないように思えます。
全体的に既視感のあるような展開となっていて、残念ながら新鮮味がなく、主人公のセクシーさが頼りになります。
ただ、これに関しても見た目だけでキャラクターとしての深掘りがほとんどなく、ダイジェストで振り返るのみとなっています。
ロシア映画はやたらと恋愛要素をねじ込んでいくが、この作品はあまりにも中途半端すぎて意味不明になっていると思います。
特に終盤のシーンで主人公が爆発から逃げる時、過去の悲恋をダイジェストで振り返る演出があまりにもヒドイ出来でぶち壊していると思います。
少しでも主人公に人間味を出したいのか、恋愛要素を入れないといけない条件だったのか分からないが、明らかにタイミングが間違っていました。
ロシアのアクション映画が伸びない原因が分かる作品であり、全部が中途半端と言えるような描写で惹きつけるインパクトはなかったです。
世界中が危険に晒されている緊張感もないから、そこら辺もダラダラしたイメージになってしまっていると言えます。
2007年の作品なので前時代のアクション映画という事ですが、このジャンルだとロシアが入ってくる隙はないと感じさせられました。
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