作品データ
あらすじ
超低予算映画の撮影をする為、シラハタ、ナミエ、サイトー、ユメミの4人は誰もいないはずの森に来ていた。
ユメミがくだらない映画だとして監督のシラハタとケンカして立ち去り、残った三人はキャンプする若者グループに遭遇する。
映画に利用しようとしたシラハタたちだったが、若者グループは人間の肉を食べる趣味の仲間と判明して逃げようとして捕まってしまうのだった。
登場人物&出演者
・シラハタ(演:白畑伸)
代表作に『一文字拳/序章 最強カンフー少年対地獄の殺人空手使い』などがあります。
超低予算映画を撮るべく森に来た4人組の一人。監督と脚本を務め、映画ではオタクっぽいキャラクターを演じる。
殺人鬼の役としても登場するが、ユメミから不安が出て立ち去ると残った三人で移動する。
キャンプする若者グループで映画の続きを撮ろうとして、殺人鬼である彼らに捕まった。
右手をチェーンソーで切り落とされるもサイトーたちの助けで、脱出するもユメミを放置。
最後は右手にチェーンソーを装備してユウタたちを倒し、ユメミを助けて森から生還した。
・ユメミ(演:藤原夢美)
代表作に『スマホを拾っただけなのに』、『地獄の花園』などがあります。
超低予算映画を撮るべく森に来た4人組の一人。シラハタたちの映画撮影に呼ばれて森まで一緒に行く。
ヒロイン役を務めるも女優を目指しておらず、くだらない映画としてケンカして立ち去る。
シラハタたちが人を殺したと勘違いしてユウタたちに助けを求め、敵対するようになる。
助けに来たナミエの言葉を聞いて、正体を暴いたユウタから侮辱する言葉でようやく知る。
最後は戻ってきたシラハタが若者グループを倒し、謝罪を受けると笑いながら帰っていく。
・ナミエ(演:髙江洲波江)
代表作に『はらわたマン』などがあります。
超低予算映画を撮るべく森に来た4人組の一人。カメラを担当する。映画では状況を説明するキャラクターを演じる。
シラハタとは同期で彼の映画に付き合っていたが、ユメミとケンカする間は見ていただけ。
アイデアを出す事もできずシラハタに従うが、人喰いの若者グループに遭遇して逃げた。
ユメミが勘違いでユウタたちと一緒にいて、サイトーとともに助けようとして逆に捕まる。
最後は戻ったシラハタからカメラを投げ渡され、撮影しながら倒す姿を映して生還した。
・サイトー(演:齊藤友暁)
代表作に『スマホを拾っただけなのに』、『野球部に花束を』などがあります。
超低予算映画を撮るべく森に来た4人組の一人。シラハタを「先輩」と呼んで慕う。アクション映画が大好き。
映画では主演を張るもキスシーンを拒絶され、ユメミがケンカして行くとシラハタに付く。
若者グループが人喰い殺人鬼で逃げ回るが、勘違いしたユメミが捕まると助けようとする。
持ち込んだヌンチャクで堂々と出てくると蹴りだけで倒され、若者たちにボコボコになる。
最後は戻ってきたシラハタが若者グループを殺害し、ユウタに刺されるも死なず生還した。
・ユウタ(演:茶谷優太)
代表作に『一文字拳』シリーズ、『スマホを拾っただけなのに』などがあります。
同じ趣味を持つ仲間のリーダー格。基本的にインターネットで集った仲間たちだが、何度も一緒にやっている。
今回は処女をターゲットに殺害し、みんなでおいしく頂くはずが白畑たちの邪魔が入る。
白畑を簡単に捕まえ、勘違いした夢美が処女という事で騙しながら後で食べようと考える。
斎藤や波江たちが夢見を助けようとして阻止するが、覚悟を決めた白畑に仲間を殺される。
最後はワイヤーアクション並みの身体能力を見せるが、白畑の罠で首を切断されて死亡。
感想
[個人的な評価]
本作は『はらわたマン』と同時上映した作品となります。
この作品は『スマホを拾っただけなのに』や『列島制覇』シリーズで知られる中元雄が監督、脚本、製作を務めています。
超低予算で作られているインディーズ映画で、50分程度の短編映画として作られてます。
ホラー映画に対するオマージュがあって、セリフにはちゃんと作品のタイトルを口にして例に出しています。
こういう名作のタイトルを連呼する作品というのは個人的に好きではなく、そこに依存してしまっているところに面白味は感じられません。
パロディのような内容であってパロディではなく、短編映画だからかもしれないが全体的に中途半端な作りでした。
「13日の金曜日」や「死霊のはらわた」をベースにして、王道のホラー映画のセオリーを少しズラした構成についても個人的にそこまでハマリません。
なぜなら、あくまでオリジナルがあって始めて成立する作品なので、そこら辺も甘えとしか思えなかったです。
つまり、完全オリジナルで勝負できないから過去の名作を羅列していて、それを少しズラす構成は誰でも作れてしまうからです。
オリジナルで作るのは相当の労力や知識、少ない予算でも工夫する脚本と演出など、才能が物を言うからこそカルト的な人気があります。
本作はホラー映画好きを捉えようとするニッチな作品だが、個人的にはそれが見え透いてしまって逆に萎えてしまいました。
セオリーを一生懸命破ろうとしているのは分かるが、すべての要素が弱いから映像として付いていけなかったです。
ただ、ホラー映画が好きだという気持ちだけが伝わったので、もう少し脚本や演出を磨けばカルト映画が作れるかもしれません。
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