作品データ
あらすじ
心霊・オカルトを多角的に調査するチーム「心霊調査ビッグサマー」の元に送られてきた1本の動画には、井戸から現れた異形の怪物に襲われる映像だった。
その後、撮影したカップルの女性は行方不明となり、彼氏が「心霊調査ビッグサマー」に捜査を依頼していた。
撮影された廃井戸までチームの夏目と西川が向かうと、怪しい村人たちが彼らの進行を阻まれ、人目を避けて夜にやって来ると異形の怪物が襲ってくるのだった。
登場人物&出演者
・夏目大一朗(演:夏目大一朗)
代表作に『婚前特急』、『恐怖新聞』などがあります。
「心霊調査ビッグサマー」のディレクター。金に汚く女にだらしないクズ男。下心を優先して動く。
まさきが相談にやって来るが、ずっとかなにしか興味がなく、西川に何度も注意される。
調査を始めるとプロレスラーや怪談師の話しを聞いて、村へ行くと捕まり呪われてしまう。
水を欲する状態になって西川たちがヒントを得て、再び村の井戸へ行くと呪文で解かれた。
最後は情報筋から飲み屋でかなを見つけるが、小雨だと名乗られて牙を向けられて逃げた。
・西川(演:西川千尋)
代表作に『悪魔の椅子』、『幽霊報道3』などがあります。
「心霊調査ビッグサマー」のアシスタント。正義感が強く、暴力を使って調査を確実に遂行していく。
まさから相方の捜索を頼まれるが、ずっとかなの巨乳に目が行く夏目に引いてしまう。
プロレスラーや怪談師からの情報でとある村まで来ると、夏目が何かに呪われて逃げた。
夏目がダウンしている間に桃果と一緒に調査し、呪いを解く方法を知って村へ向かう。
最後は村人たちの邪魔が入るも呪文を唱え、呪われた夏目が元に戻って事務所へ帰った。
・桃果(演:旭桃果)
代表作に『現代怪奇百物語/怪談短編集』、『真・事故物件パート2/全滅』などがあります。
「心霊調査ビッグサマー」のアシスタント。配信機器を担当している。追い詰められると体を張って調査する。
夏目たちが村へ行ってからダウンし、西川から状況を聞いて情報を探そうとネットを検索。
西川が仕方なく夏目を置いて逃げた事を問い詰めるが、納得する答えを得られて納得した。
夏目の呪いを解く為に元村人の青年から話しを聞こうと、トイレで取引をして承諾を得た。
最後は村へ行って夏目の呪いを解く呪文を発して、無事に元へ戻ると一緒に帰っていった。
・まさき(演:ハニートラップ梅木)
代表作に『闇金ウシジマくん/ザ・ファイナル』などがあります。
カップルYouTuber「かなまさチャンネル」のまさ。ノリノリなかなと違って、下心満載で登場する。
廃井戸を見つけたかなが何かに襲われた時に逃げ出し、落ち着いてから迎えに行っていた。
単独配信の後に行方不明となったかなを心配し、心霊調査ビッグサマーに調査を依頼した。
金額について夏目たちと少し揉めてしまい、口論する中で西川の提案に仕方なく納得した。
最後はかなが男遊びが激しいと知って調査を断ろうとして、西川の暴力で続けさせる事に。
・かな(演:嶺生まや)
代表作に『本当はエログロいイソップ寓話/シザーチンP』、『幽霊報道』シリーズなどがあります。
カップルYouTuber「かなまさチャンネル」のかな。動画の企画で噂となっている心霊スポットに来ていた。
手探り状態で草むらを歩いていると、それらしき井戸を見つけるもまさがビビってしまう。
一人で廃井戸の中を覗こうとして何かに襲われ、左手にケガを負うも家で単独配信する。
配信を終えたところで湯船から何か出てきて襲われ、それ以降は行方不明になっていた。
最後は夏目が飲み屋まで来て、対応して小雨だと主張し、怪しむ彼の前で本性を暴いた。
感想
[個人的な評価]
本作はサメ映画と心霊ドキュメンタリーを組み合わせた斬新な内容となっています。
この作品は『怪奇タクシー/風の夜道に気をつけろ!』で知られる夏目大一朗が監督などを務めています。
心霊ドキュメンタリーのシリーズである『幽霊報道』と似たような内容だが、本作にはオリジナルとしてサメの幽霊みたいなモノが登場します。
最初から超低予算で作っているバカ映画ですが、これをしっかりと自覚した上で作っているから最初から笑えます。
特に主人公とも言える「心霊調査ビッグサマー」のメンバーのキャラクターが濃く、ほぼこのやり取りで物語が進んでいきます。
冒頭ではディレクターの夏目の下心と、暴力的なアシスタントの西川とのやり取りが面白くて本題よりも実は楽しめました。
超低予算なので映画としての面白さや派手はほぼなく、会話劇だけで進んでいく為に自虐ネタを入れているのは良かったと思います。
笑いを取る方法は多く存在していますが、一番トゲがないのは自虐ネタであり、出演者たちはそこを強く主張しているのは正解だと思います。
個人的に最近注目している嶺生まやはエロを売りにしている方だが、演技はそんなに上手くないけど、アドリブには強いタイプだと思っています。
こういうドキュメンタリータッチな作品では嶺生まやの良さが出るので、今後の活躍に期待ができます。
バカ映画の域を出る事がなく、ちゃんと自覚してやっているところも好感があって、こういう雰囲気の作品は面白いと思います。
ただ、序盤の掴みが良くても終盤に向かってグダグダになってしまうのは、超低予算の宿命かもしれません。
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