作品データ
公開年月 | 2014/08/16 |
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ジャンル | ホラー/コメディ |
原作 | なし |
監督 | ガイ・ピグデン |
脚本 | ガイ・ピグデン |
製作 | ガリアン・シャナレットケルシー、ゾーイ・ホブソン、ほか |
製作国 | ニュージランド |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
映画業界で雑用として働くウェスリーは、自分の作品を作ろうと日々努力していた。
低予算ゾンビ映画の撮影をする為に田舎の森にやって来るが、役者同士のトラブルなどでウェスリーたちは困惑する。
そんな中、ウェスリーはケータリングのスーザンにアプローチしていると、同じ頃に町の近くで謎のウイルスが発生するのだった。
登場人物&出演者

代表作に『Second Hand Wedding』、『Killer Sofa』があります。
主人公。大学の映画学科を卒業した脚本家死亡。撮影現場では雑用係としてこき使われる。
仕事は不器用なタイプで失敗するが、自分の立場を理解できず、大きな夢を持っている。
スーザンにいきなり一目惚れし、与えられた仕事も満足にできず、スタッフの足を引っ張る。
本物のゾンビがいると知って、真っ先にスーザンを助けて、生き残りと町へ逃げようとする。
最後は手を噛まれて切断して感染を免れ、生還を果たして自伝的な映画を撮る監督となる。

代表作に『Event 16』、『In Dark Places』などがあります。
ヒロイン。女優志望。ケータリングのスタッフだが料理は苦手。オーディションに受からず。
マトモな役を得た事がなく、今回はなぜか苦手な料理担当になり、不味く不評を買っている。
ウェズリーから明らかな好意を持たれるが、勘違いで変態的な事になって避けてしまう。
本物のゾンビに襲われると、ウェズリーに助けられて生き残りとともに町を目指す事になる。
最後はウェズリーと生還を果たし、主演女優として共同で映画を撮り、彼と恋人にもなる。

代表作に『The Extreme Team』、『Matariki』などがあります。
ロケハン部のチーフ。学生時代はラグビーをしていて、いつも武勇伝をみんなに話している。
新人のウェズリーがあまりにも使えない為、イライラする前に仕事を与えて武勇伝を話す。
本物のゾンビに襲われると、ランディたちと避難し、ウェズリーたちと町を目指す事になる。
途中でゾンビに噛まれてしまうが、ウェズリーたちの為に体を張ってガソリンを取りに行く。
最後はゾンビの気を引く為にハカをして、ガソリンタンクに引火し、一緒に爆発四散した。

代表作に『グリーンズ』、『Hidden』などがあります。
低予算ゾンビ映画の主演。ナルシストで鍛え上げられた自分の肉体を何よりも大好きである。
常に筋肉を美しく映るか気になっているが、実はゲイだという真実を必死に隠している。
ジェシカがゾンビになっても気付かずセックスをして、ウェズリーたちと一緒に逃げ出す。
自分が有名人という事で生き残るべきだと主張し、ウェズリーの説得で暴走を取り止める。
最後はセックスのせいでゾンビ化し、スーザンを襲い、ウェズリーを感染させて退治される。

代表作に『オール・チアリーダーズ・ダイ』などがあります。
低予算ゾンビ映画のヒロイン。巨乳が自慢で歌で新人賞を受賞している。高飛車でワガママ。
あくまで巨乳を強調した役柄になっているが、不潔な環境に対して監督に文句を言う。
トイレの事で監督に不満を漏らすが、真実を言われてウェズリーの掘った穴でガマンする。
ゾンビに襲われ感染してゾンビ化するが、監督たちは気付かずアダムの控え室に行かされる。
最後は巨乳丸出しになり、控え室に戻って来たアダムと強引にセックスして感染させた。

本作が長編映画デビュー作となります。
ゾンビを作る科学者役の俳優。役作りを徹底していて、事前に現場へ赴いて役に成り切る。
カメラが回っていない時でも役に成り切っているせいで、監督たちから飽きられている状態。
スタッフや共演者たちと一線を画し、自分で作った実験室で何かのゾンビの研究をしていた。
本物のゾンビが現れて噛まれてしまい、監督たちに事実を言っても誰も信じてもらえず。
最後はウェズリーに遭遇して噛もうとするができず、切り株に頭を打ち付けて勝手に死んだ。

代表作に『スカーフィーズ』、『Out of the Blue』などがあります。
小道具を担当する。豪快な性格で新人のウェズリーをからかい、何かと威圧的な態度を取る。
映画の中でで使う様々な小道具を作っていて、ヒマなので常に持ち歩いて遊んでいる。
本物のゾンビに現場が襲われると、持ってきた銃で間違えてエキストラたちを殺していた。
最後は逃げる為の道を作ると意気揚々と出るが、銃の反動で自分の頭を撃ち抜いて死亡した。

代表作に『世界最速のインディアン』、『Wound』などがあります。
助監督。5年間もスタンリーで働くが、ほとんどは彼の文句を受けるサンドバッグに。
第二のスピルバーグを夢見ていたが、現実を知って自分の作品は一生撮れないと悟っている。
あまりにも使えないウェズリーに頭を抱え、夢見る彼に厳しい現実を突きつけていく。
本物のゾンビに襲われると、監督とともに倒しながら安全な車の上に避難をしていた。
最後は監督の演出で食い殺される事を要求され、頼られる言葉に騙されてゾンビに食われた。

代表作に『Chunuk Bair』、『Deathgasm』などがあります。
映画監督。低予算のゾンビ映画ではあってもスーツを着て、出演者のご機嫌を取っている。
助監督をサンドバッグにして当たり散らし、脚本家も怒鳴りつけるほどのパワハラをする。
出演者たちが思い通りに演技してもらえず、ワガママを言われてイライラがMAXになる。
本物のゾンビが襲撃すると、新たな可能性を求めてカメラを回して自分で撮影していた。
最後は助監督の死ぬ演技が気に入らず、自分がゾンビに食われるシーンを撮って死んだ。
感想
[個人的な評価]
本作はニュージランド出身のガイ・ピグデンが監督と脚本を務めています。
どうやら本作は『カメラを止めるな!』と似たようなテイストで、宣伝もそれを全面的に出しています。
上記にあるように本作は『カメラを止めるな!』みたいな劇中劇を連想させる展開でした。
低予算ゾンビ映画を撮っている時、本物のゾンビがやつて来て大惨事を起こすという流れ。
確かに『カメラを止めるな!』に近いかもしれないが、残念ながら別物と言ってもいいだろう。
まず、本作が105分というゾンビ映画として長尺なのは致命的で、その理由はムダなシーンが多すぎると感じました。
とにかく、物語とは関係ないシーンをやたらと入れていて、それがまったく面白くないです。
しかも、予想を覆らない結果ぎ見え見えなのに、溜める時間が長すぎてテンポが悪い。
一つひとつのシーンにムダが多く、監督は編集という作業を知らないのかと思いました。
まさか知っている上であの編集ならば、かなりセンスがないとしか言えないです。
低予算ゾンビ映画は90分以内で、テンポ良く進み、ぶっ飛んだオリジナリティという最低限の王道的な要素は一つもなかった。
主人公は毛むくじゃらのハゲおっさんで仕事はできず、ヒロインは年増の冴えない微妙な女優とどちらにも魅力はない。
多分、敢えて監督は外してきたキャスティングだろうが、完全に滑っていて痛々しい。
製作側はゾンビ映画好きなようで、様々な作品のオマージュが見て取れます。
しかし、ゾンビ映画の作るゾンビ映画こそハズレが多いという持論を本作はやっている。
あくまで作る側の自己満足、それに同調する人しか楽しめず、エンターテイメントからかけ離れる演出は好きにはなれなかったです。
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