【ハンターキラー/潜航せよ】RE-3120

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洋画

作品データ

公開年月 2018/10/26
ジャンル サスペンス/アクション
原作 ドン・キース、ジョージ・ウェレス 『Firing Point』
監督 ドノヴァン・マーシュ
脚本 アーン・シュミット、ジェイミー・モス
製作 ジェラルド・バトラー、ニール・H・モリッツ、ほか
製作国 イギリス
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

ロシア近海で米軍原子力潜水艦が消息を絶ち、ジョー・グラス艦長率いる攻撃型原潜“ハンターキラー”は捜索に向かった先でロシアの原潜を発見し、生存者の艦長を捕虜にする
同じ頃、地上ではネイビーシールズ精鋭部隊はロシア国内で世界を揺るがす陰謀を知る。
未曾有の緊急事態を回避するべく、グラス艦長とネイビーシールとタッグを組み、禁断の作戦実行を決意するのだった。

登場人物&出演者

【アメリカ】

ジョー・グラス艦長(演:ジェラルド・バトラー)

近年の出演作に『エンド・オブ・ステイツ』、『ザ・アウトロー』などがあります。

主人公。攻撃型原子力潜水艦“ハンターキラー”の艦長。海軍兵学校を出ていないという。

元々はソナー要員や魚雷発射管の清掃員をして、何があっても水の中で人生を送っている。
攻撃したロシアの潜水艦を沈めると、海底にいた別のロシアの潜水艦から艦長たちを助けた。
アンドロポフ艦長の協力でフィヨドルを抜け出し、救出されたザカリン大統領を受け入れた。
最後はロシアの駆逐艦がドゥーロフ国防相のクーデターを阻止し、ビーマン隊長を迎えた。

ブライアン・エドワーズ副長(演:カーター・マッキンタイア)

代表作に『アンダーカバー』、『A Beginner’s Guide to Snuff』などがあります。

攻撃型原子力潜水艦“ハンターキラー”副艦長。グラス艦長から乗組員の招集を命令される。

グラス艦長とは初見ながら厳しい任務となり、魚雷を食らった状況を初めて見ていた。
ロシアの潜水艦から人命の救出をしたグラス艦長と口論し、勝手な行動について諫めていた。
アンドロポフ艦長がフィヨドルを無事に抜け出した事で、グラス艦長の手腕を認める事に。
最後はロシアの駆逐艦がドゥーロフ国防相のクーデターを阻止し、みんなと無事を喜んだ。

ジョン・フィスク少将(演:コモン)

近年の出演作に『THE INFORMER/三秒間の死角』、『ヘイト・ユー・ギブ』などがあります。

アメリカ海軍の少将。米軍原子力潜水艦からの遭難信号を受けてドネガンに報告する。

そこにジェインがやって来ると、ロシアの大統領が不穏な動きをしている情報をもらう。
真意を探る為にタジキスタンで訓練していたビーマン隊長たちに極秘の偵察任務を下した。
ドネガン大将が過激な迎撃態勢を主張する中、ザカリン大統領の救出作戦を主張した。
最後はグラス艦長たちの活躍でクーデターが阻止され、ドネガン大将から握手をされた。

ジェーン・ノルクィスト(演:リンダ・カーデリーニ)

代表作に『ラ・ヨローナ/泣く女』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』などがあります。

アメリカ国家安全保障局の局員。フィスク少将にロシア国内でクーデターの可能性を話した。

その真意を調査するべく、地上から極秘の偵察部隊を送って欲しいとフィスク少将に頼む。
地上から偵察するチームの映像が妨害されると、特別に自分たちが使う周波数を教えた。
ドネガン大将が過激な迎撃態勢を主張する中、フィスク少将の作戦に価値があると訴えた。
最後はグラス艦長たちの活躍でクーデターが阻止され、フィスク少将たちと喜んでいた。

デヴィン・ホール(演:マイケル・トルッコ)

代表作に『NEXT/ネクスト』、『バイバイマン』などがあります。

ネイビーシールズの隊員。長年に渡ってビーマン隊長の下で様々な戦場を経験している。

新入りのマルティネリの奮闘ぶりを見ていて、ビーマン隊長の3点セットについて説明した。
ドゥーロフ国防相がいる司令部の近くに来ると、ジョンストンとともにカメラを設定した。
ザカリン大統領の救出作戦が発令され、ビーマン隊長に従って司令部に侵入を果たす。
最後は司令部から逃げ出そうとしたところで銃撃を受け、海に入る前に力尽きてしまう。

マット・ジョンストン(演:ライアン・マクパートリン)

代表作に『キング・オブ・バイオレンス』、『J・エドガー』などがあります。

ネイビーシールズの隊員。ホールとともにビーマン隊長の下で多くの戦場を経験している。

ホールと同じく新入りのマルティネリにビーマン隊長がすぐに怒る事を話していた。
ドゥーロフ国防相がいる司令部の近くに来ると、カメラを配置してアメリカに映像を送る。
ザカリン大統領の救出作戦が発令され、ビーマン隊長に従って司令部に侵入を果たす。
最後は迎えに来た救助艇に向かうが、弾丸の雨を浴びせられて食らってしまい海底に沈んだ。

ポール・マルティネリ(演:ゼイン・ホルツ)

代表作に『穴/HOLES』、『ほぼトワイライト』などがあります。

ネイビーシールズの隊員。新人スナイパー。厳しいビーマン隊長のやり方に振り回される。

ビーマン隊長に極秘任務について聞くが、当然のように明言されずに不安を残してしまう。
ドゥーロフ国防相がいる司令部へ侵入すると、救出作戦を聞いて待機するも銃撃を食らった。
ビーマン隊長の指示で別の場所で待機し、ザカリン大統領を連れた彼らを狙撃で援護した。
最後はロシア兵に追われるもビーマン隊長に助けられ、グラス艦長の潜水艦で帰っていった。

ビル・ビーマン隊長(演:トビー・スティーヴンス)

代表作に『007/ダイ・アナザー・デイ』、『ザ・マシーン』などがあります。

ネイビーシールズのチームリーダー。短気・激怒・爆発の3点セットとして恐れられている。

緊急の極秘任務を課せられると、隊員たちには何も言わずにニヤッとして引き受けた。
ドゥーロフ国防相がいる司令部へ侵入すると、ザカリン大統領を救出する為に動き出した。
救出作戦でホールとジョンストンを失うが、新人のマルティネリをなんとか助け出した。
最後はドゥーロフ国防相が駆逐艦によって爆死すると、グラス艦長の迎えで故郷へ帰った。

アイリーン・ドーヴァー大統領(演:キャロライン・グッドール)

代表作に『クリフハンガー』、『シンドラーのリスト』などがあります。

アメリカ合衆国大統領。ロシアでドゥーロフ国防相がクーデターを起こして対応に追われる。

ロシアが攻撃態勢になった事で迎撃準備が必要だとドネガン大将に強く迫られてしまう。
最後は迎撃準備を発令するが、同時にフィスク少将が提案した救出作戦も許可してくれた。

チャールズ・ドネガン大将(演:ゲイリー・オールドマン)

近年の出演作に『キラーズ・セッション』、『TAU/タウ』などがあります。

統合参謀本部議長。米軍原子力潜水艦の遭難信号を受けたとフィスク少将から報告が入る。

原子力潜水艦には重要なシステムが組み込まれ、ロシアに渡さない為に救出作戦を下した。
帰宅途中で駆けつけたフィスク少将から特殊部隊派遣の報告を受け、戦争の可能を示唆した。
ロシアが攻撃態勢になった事で迎撃準備を強く大統領に進言し、一人だけ熱くなっていた。
最後はフィスク少将の救出作戦が成功し、自分の過激さを棚に上げて彼と握手を交わした。

【ロシア】

セルゲイ・アンドロポフ艦長(演:ミカエル・ニクヴィスト)

代表作に『ミレニアム』シリーズ、『コロニア』などがあります。

アクラ級原子力潜水艦コーニクの艦長。内部の反乱によって潜水艦が沈められてしまう。

当初はアメリカの原子力潜水艦を攻撃したと思われたが、実は仲間の裏切りだと知った。
グラス艦長に救出されると、ザカリン大統領を救出する作戦について聞かされて協力する。
ロシアのフィヨドルを潜り抜ける為の道案内をして、見つかる事なくすり抜ける指示をした。
最後は自国の駆逐艦に語りかけ、裏切り者のドゥーロフ国防相に止めるキッカケを作った。

ニコライ・ザカリン大統領(演:アレクサンドル・ディアチェンコ)

代表作に『東部戦線1944』、『7 Khoon Maaf』などがあります。

ロシア大統領。ドゥーロフ国防相と会合するべく、護衛を引き連れて彼の元に来ていた。

アメリカの原子力潜水艦により自国の潜水艦が沈められると、その対応に追われる事に。
あくまで戦争を避けたいという気持ちから、ドーヴァー大統領との連絡を試みる。
実はすべてドゥーロフ国防相による策略だと判明し、指揮権を強引に取られて人質になる。
最後はビーマン隊長に救出され、ロシアの軍部と連絡を取って戦争状態を解除させた。

ディミトリ・ドゥーロフ国防相(演:ミハイル・ゴア)

代表作に『007/ダイ・アナザー・デイ』、『ブリッジ・オブ・スパイ』などがあります。

ロシアの国防相。以前からアメリカに対して過激な発言をしている人物として知られる。

ロシアの潜水艦が沈められるタイミングの前に大統領を呼び出し、会合をしようとしていた。
実はロシアを守る為にクーデターを起こし、大統領を病気だと偽って指揮権を奪っていた。
アメリカを挑発して第三次世界大戦を勃発させようとして、大統領を人質に取っていた。
最後はアンドロポフ艦長の言葉で駆逐艦が発射したミサイルで司令部ごと爆破されて死亡。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作はアーン・シュミットとジョージ・ウォレスが共著した小説『Firing Point』を基に作られています。
監督には『裏切りの獣たち』のドノヴァン・マーシュが務め、製作にはジェラルド・バトラーが参加しています。
潜水艦をテーマにした作品は数多くありますが、本作は更に地上からの偵察という2つの視点で物語が展開していきます。
まず、冒頭で繰り広げられるアメリカとロシアの潜水艦による攻防には緊張感があって、主人公である艦長の判断で撃退する場面は単純に引き込まれる。
通常は物語がすべて潜水艦内で展開していきますが、本作は地上でネイビーシールズが偵察する別の緊張感がかなり調和しています。
超大国であるアメリカとロシアの緊張状態を描いていて、ひと昔前のアメリカとソ連の冷戦を彷彿とさせる緊張状態を再現していました。
潜水艦による水中戦と特殊部隊による地上戦を同時に描いているが、普通ならば視点が定まらずに微妙な構成になる場合が多い。
しかし、本作はバランスを上手く取っていて、それぞれの良さが物語を引き立てていました。
地上戦はあくまでアクセントとして控え目でありながらも、ちゃんと活かされていてしっかりと救出作戦の緊張感を演出していました。
やはり、本作のメインは水中戦であり、何よりアメリカとロシアの艦長たちが協力し合う展開こそが真骨頂と言えるだろう。
アメリカの艦長を演じるジェラルド・バトラーと、ロシアの艦長を演じるミカエル・ニクヴィストの競演は素晴らしかったです。
それぞれが別の国に生まれながらも、人生のほとんどを水中で過ごしていて、両者ともに通じるモノがあって協力する過程は非常に熱いです。
この二人の艦長が和解して協力し合い、最後には握手を交わす場面こそ、本作を象徴していると思います。
ただ、本作ではロシアの裏切り者が一方的に悪役となったのは少し不満で、アメリカ側にも何かを企む人物がいた方がもっと盛り上がったはず。
ゲイリー・オールドマンが演じるドネガン大将がその役を引き受けてくれれば、本作はもっと面白くなっただろうと思います。
それでも充分に本作は引き込まれる内容であり、2時間という尺を忘れさせるぐらい、あっという間に終わってしまうような感覚を持たせる良作でした。

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