作品データ
あらすじ
ハロウィンの季節、大学生のナタリーは幼馴染みのブルックを訪ね、他の仲間と“ホラー”がテーマのアミューズメント・パーク「ヘル・フェスト」へ行く。
様々な装飾を施されたアトラクションで作り込まれた世界観に、男の子が気になるナタリーたちは興奮しながら楽しんでいた。
しかし、そこには仮装したスタッフに紛れ込む一人の危険な殺人鬼が息を潜み、密かにターゲットを狙うのだった。
登場人物&出演者
・ナタリー(演:エイミー・フォーサイス)
代表作に『ビューティフル・ボーイ』、『サモン・ザ・ダークネス』などがあります。
主人公。町を離れて大学に通っている。久しぶりに故郷へ帰って友人のブルックたちと再会を果たす。
すぐに他の友人たちと再会すると、移動遊園地に誘われて気になるギャビンと親しくなる。
ブルックやテイラーたちがイチャイチャすると、ギャビンと進展してキスするまで発展する。
「闇夜の旅」のスタッフじゃないと気づき、テイラーが殺されるとブルックを逃げ出した。
最後は「地獄」で反撃して倒すが、警察の捜査でも見つからず、不安な状態になっていた。
・ブルック(演:レイン・エドワーズ)
代表作に『Explicit Ills』、『35 and Ticking』などがあります。
ナタリーの友人で元ルームメイト。クインとは恋人同士。ナタリーとギャビンがくっつく事を願っている。
移動遊園地にやって来ると、すぐにクインとイチャイチャしてナタリーたちに見せつける。
完全に楽しんでいたテイラーとアッシャーたちと違い、クインとイチャイチャするのが目的。
殺人鬼によってテイラーとクインを殺されると、ナタリーとともに「地獄」へ避難した。
最後はナタリーの反撃で殺人鬼を倒し、警察がやって来ても見つからず不安を持っていた。
・テイラー(演:ベックス・テイラー=クラウス)
代表作に『ダンプリン』、『ブラックバード/家族が家族であるうちに』などがあります。
ブルックの親友で現在のルームメイト。ナタリーとは初顔合わせだが、ブルックから話しを聞いていた。
ナタリーをギャビンとくっつけようとして、早く移動遊園地に行きたいと急がせていた。
ホラー好きでアッシャーとともに精いっぱい楽しみ、ノリの悪いナタリーを盛り上げていた。
ギロチンのショーで生贄として立候補し、他の観客たちにサービスをして場を盛り上げた。
最後は殺人鬼にギロチンを食らうも逃げ出したが、結局は追いつかれて腹を刺されて死亡。
・クイン(演:クリスチャン・ジェームズ)
代表作に『母の眠り』、『Legal Action』などがあります。
ブルックの恋人。久々に帰省してきたナタリーを出迎えると、早く移動遊園地に行きたいと話していた。
移動遊園地にやって来ると、待ち受けていたギャビンたちと挨拶をしてブルックとくっつく。
ギャビンがナタリーとくっつく事を考えていて、二人になるようにブルックとイチャイチャ。
「最悪の悪夢」のアトラクションにアッシャーと入るが、なぜか先に出て待っていた。
最後は殺人鬼から逃げるテイラーを助けようとするが、容赦なく刺されてあっさり死んだ。
・アッシャー(演:マット・マーキュリオ)
代表作に『ハングマン』、『わんわん物語』などがあります。
テイラーの恋人。移動遊園地“ホラー・ナイト”を楽しみにして、合流するとすぐイチャイチャしていた。
久々に帰ってきたナタリーに挨拶するが、微妙にあまり乗り気じゃない彼女を盛り上げる。
ずっとテイラーとともにグループを先導し、一緒にホラー・ナイトを無邪気に楽しんでいた。
ギャビンからナタリーに景品を手に入れたいと話し、それを理解してみんなを先導した。
最後は「最悪の悪夢」のアトラクションに入ると、一人いたところで殺人鬼に殺されていた。
・ギャビン(演:ロビー・アタル)
代表作に『RED11』、『ロング・ロード・ホーム』などがあります。
移動遊園地“ホラー・ナイト”のVIPチケットを入手している。ナタリーをずっと狙っている。
ブルックたちと合流すると、すぐにナタリーを紹介されて下心を抑えながら近寄っていた。
なんとか良いところを見せようとゲームに挑むが、あまりにもヘタすぎて景品を獲得できず。
写真ボックスでナタリーと一気に距離が縮まると、彼女の為に景品を手に入れようとする。
最後は景品を黙って盗もうとするが、殺人鬼がやって来て、ハンマーで顔を殴られて死亡。
・殺人鬼(演:ステファン・コンロイ)
代表作に『The Host』、『American Made』などがあります。
移動遊園地に客としてやって来た。右足の靴に金属があって、探知機に引っかかっても問題はない。
「闇夜の旅」というアトラクションに登場する仮面を手に入れると、ターゲットを物色する。
基本的にあまり楽しんでいない女性グループを狙い、スタッフや演出として殺しをしていく。
次のターゲットを探しているとナタリーたちが気に入って、しつこく追って男たちを処分。
最後は「地獄」で追い込んだが、反撃を受けてケガするも帰宅して、娘に土産を渡していた。
感想
[個人的な評価]
本作は『パラノーマル・アクティビティ』シリーズで編集を務めていたグレゴリー・プロトキンの監督デビュー作となります。
舞台となる移動遊園地はすべてがホラーテイストになっていて、訪れる客たちを驚かせるがメインとなっている。
これに関してアメリカで珍しくないだろうけど、残念ながら日本ではここまでのイベントはないと思います。
なので、さすがはアメリカンスケールだと思わせるが、こういうタイプの作品には『ファンハウス/惨劇の館』や『ホーンテッド』などがあります。
お化け屋敷に本物の殺人鬼が紛れ込んでいる設定は決して珍しくないので、あとはどれだけ面白く演出するのかがポイントとなる。
そんな本作は移動遊園地の関係者ではなく、あくまで客として入園して、目標を決めて殺すだけになっています。
しかも、登場する殺人鬼は一切しゃべる事がないジェイソン・ボーヒーズと同じタイプで、ターゲットをストーキングしながら仲間を一人ずつ消していく。
ジェイソン・ボーヒーズをモデルにしているだろうという行動パターンだが、ハッキリと殺人をせずに最初は避けている。
そもそも、目的や動機がまったく語られないので、単なる快楽殺人者だろうけど、それ以上の何かはありません。
だからこそ不気味さを与えようとする演出となるが、それ以上に主人公側の描写が退屈すぎて意識が飛んでしまう。
実際に最初の殺人が起こるまで30分以上も内容がまったくない主人公たちのイチャイチャを見せられる事になります。
ここに面白さは一切ないし、観ている側を楽しませようとする工夫がないので、これは逆に退屈さを吹き飛ばす殺人鬼の登場を印象づけるつもりかもしれない。
当然ながら脇役たちは何も知らずに殺される為にいるが、主人公だけはいち早く気づいて反撃をするパターンも普通すぎて面白くない。
結局、本作は多くある似たような作品と同じ事しかしておらず、オリジナリティに関して皆無に等しかったです。
頼みの殺人鬼についても強烈なインパクトがなく、ジェイソン・ボーヒーズと同じような行動パターンだから先が読めてしまう。
唯一、本作におけるオリジナリティは殺人鬼が仮面を取ってしまえば、普通に娘を持つ父親という恐ろしい一面がインパクトがありました。
全体的に既視感たっぷりであり、殺人の方法もワンパターンなので、そこまで面白い作品だと感じなかったです。
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