作品データ
あらすじ
酒が苦手なクセに毎晩のように足繁くクラブに通う平凡な男クラレンスは、一瞬で恋に落ちた美しいバーテンダーのアレックスが目的であった。
金持ちであるが自分一人では存在するアピールできないクラレンスは、アレックスをゲットする手助けとして女たらしで有名なパトリックを雇う。
その夜、パトリックが率いる覆面犯罪集団は仕事終わりのアレックスの拉致に成功するが、思わぬトラブルによって状況が悪化していくのだった。
登場人物&出演者
・クラレンス(演:ジャスティン・ドビーズ)
代表作に『ディア・ホワイト・ピープル』、『ウィー・ラブ・ユー!』などがあります。
主人公。金持ち一族の一人。バーテンダーのアレックスに一目惚れするが、チャンスがなくパトリックを雇う。
パトリックの強引な誘拐計画に乗るが、乱暴すぎるやり方に不満を漏らしながら従っていた。
アレックスの反撃で一人が死ぬと、計画が狂ってパトリックが暴走する中で撃たれてしまう。
実は金持ちではなく、アレックスが困っている事からパトリックに接触して離婚を狙った。
最後はパトリックに離婚へサインさせ、すべてを知ったアレックスに選択肢を与えられた。
・アレックス(演:エリザベス・ウィットソン)
代表作に『Self-Care』などがあります。
ヒロイン。クラブのバーテンダー。クズな夫と離婚したばかり。クラレンスの存在は客の一人としか見ていない。
クラレンスとパトリックの計画で誘拐され、状況が分からないまま人質として捕まっていた。
ジェイドが油断して何度か脱出するも失敗して、クラレンスが助けてくれた事から彼に靡く。
暴走するパトリックが主犯格だと分かると、ジェイドを使って反撃するも逆に追い込まれた。
最後はクラレンスによって離婚が成立し、諦めた彼にチャンスがあるとして選択肢を与えた。
・KJ(演:アディ・シャンカル)
代表作に『ジャッジ・ドレッド/2012年版』、『ハッピーボイス・キラー』などがあります。
パトリックの仲間。アレックスを捕まえる際に協力するが、油断して彼女に玉を蹴られてしまっていた。
パトリックからまったく信用されておらず、車が屋敷へ向かう際に顔出しして注意される。
屋敷に到着して車での留守番を言い渡されるが、警察の無線に繋がって疑われる事になる。
パトリックが警察官を射殺すると、勝手に銃を持ち出して裏切ったクラレンスを銃撃した。
最後は油断して階段から突き落とされると、暴発した銃の弾丸を顔面に受けて死亡した。
・ジェイド(演:スカウト・テイラー=コンプトン)
代表作に『ハロウィン』シリーズ、『フォロイング』などがあります。
パトリックの仲間で恋人。今回の仕事で大金を稼いで一生楽しく暮らせるとして、パトリックに賛同していた。
アレックスを誘拐する時に仲間が油断したが、なんとか捕まえてクラレンスの屋敷へ行く。
仲間の一人がアレックスに殺され、激しく動揺するもパトリックから指輪をもらい喜んだ。
何度も油断してアレックスに逃げられるが、パトリックが彼女の夫と知って解放してしまう。
最後はパトリックを問い詰めるが、計画を変更した彼に撃たれてあっさりと死亡した。
・パトリック(演:ノア・セガン)
代表作に『デッドガール』、『LOOPER/ルーパー』などがあります。
女たらしのチンピラ。女はみんな同じだと考えている。金の為なら犯罪でも平気でやってしまう危険人物。
クラレンスからの依頼を受けてアレックスに惚れさせるべく、仲間を集って誘拐をしていた。
リアルに見せる為にクラレンスを暴行するが、アレックスの反撃で仲間が死んで計画を変更。
警察官まで射殺して追い込まれると、アレックスが妻だとバレてジェイドを仕方なく殺した。
最後はクラレンスが金持ちじゃないと知って、アレックスとの離婚にサインして逮捕された。
感想
[個人的な評価]
本作は『パージ』シリーズに見えますが、まったく関係ない作品となります。
この作品は『スリーデイズ・ボディ/彼女がゾンビになるまでの3日間』で知られるエリック・イングランドが監督、脚本、製作を務めています。
片思いの金持ちが好きな女性に振り向いてもらう為、明らかに危ないチンピラを使って彼女の気を引こうとする内容です。
単純に書いてしまえばそうなりますが、終盤ではちょっとしたどんでん返しが用意されていて少しだけ面白くしていました。
序盤は奥手な金持ちの道楽に犯罪者を使う危険な感じになるが、中盤から計画が完全に狂って暴走していく展開となります。
これがどんでん返しの要素になっていくが、個人的に予想していたモノよりもストレートになってしまい物足りなかったです。
主人公は金持ちを装って好きになった女性のクズ夫に報復する形になったが、それだけだと足りないと感じました。
すべては主人公が片思いしたヒロインが黒幕であって、クズ夫との離婚をしようとするぶっ飛んだ計画ならもっとスッキリしました。
そこら辺が本作だと惜しい事をしていて、ヒロインだけが何も知らないという形になったのはもったいないと思いました。
実は主人公と接触したヒロインがすべての黒幕であって、計画が崩壊していくのも計算のうちという恐ろしさを出したら良作になっていた。
それをやらなかった監督の目の付けどころが悪く、そこに向けて物語を構築したらラストはスッキリしたと思います。
そこまで悪い作品ではなかったのですが、良作にするならばもう少し上の設定や構成を考えたらと思って非常に残念でした。
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