【フランス出身のハリウッドスター】俳優・女優10選

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外国の映画といえば、多くの人は「アメリカのハリウッド」と答えるだろう。

次に多いのはお隣の韓国で、その次もお隣の中国と答えるかもしれない。

しかし、ひと昔前はハリウッドの次に「フランス」と答える人は多かったはずです。

近年では動画配信サービスの台頭もあって、日本では韓流ブーム、華流ブームが起きて、それまでよく知られていたフランス映画が少し影を潜めている印象を持ちます。

それでも、ヨーロッパ映画の代表格としてのフランス映画は現在でも強く、何よりフランス出身の俳優や女優が国内やヨーロッパに限らず、ハリウッドで大活躍しています。

今回はハリウッドで活躍しているフランス出身の俳優・女優をそれぞれ5人紹介します。

ワタシは2009年5月25日から『脳内ミニシアター改』というブログで映画のレビューを書き続け、現在は2000本近い数を書き溜めています

更新日:2022/05/31

フランスの映画事情

映画が世に出始めたころ、実はフランス映画の技術が世界一を誇っていました。

1895年12月28日、リュミエール兄弟が「シネマトグラフ」を公開しました。

この「シネマトグラフ」とは、初期の映画装置であり、この1台だけで撮影、映写、現像を行うという画期的な発明で、現在のスクリーンが動く映像の基本になっています。

1900年代に突入してから、世界中で新たに登場した「映画」を使って実験的な作品が生み出され、当然のようにフランスがそれらを引っ張っていました。

1920年代の後半では「前衛的」という意味を持ったアバンギャルドな映画が流行となり、ここでもさまざまな試みを経て、現在の多くの手法を生み出しています。

1946年にフランス政府が『カンヌ国際映画祭』の開催を開始し、のちに世界で最も有名な国際映画祭の一つとして知られるようになりました。

1950年代には「ヌーヴェル・ヴァーグ」というフランスにおける映画運動が始まり、若い監督たちが新しい手法で映画業家に乗り込んできました。

2000年代に突入すると、独特な世界観を持つファンタジー映画『アメリ』が公開され、日本で大ヒットし、劇中に登場したデザートの「クレームブリュレ」がブームになりました。

近年では他国の映画産業が活発になって埋もれてしまうことが多くなったが、2011年に公開された『最強のふたり』はフランスで歴代観客動員数で2位を記録し、アメリカでリメイクが作られました。

このようにフランス映画とは非常に古い歴史を持ち、現代につながる手法を多く生み出すなど、古き良き時代の映画を大事にしつつ、現代でも充分に面白い作品を作っています。

フランス出身の俳優・女優の活躍

近年のハリウッドでは多様化の意識が強くなり、それまでハリウッドで活躍していたフランスやイギリスを代表にした俳優や女優だけじゃなく、アジアからも多く出ています。

その中でもフランス出身の俳優や女優は、どこかエレガントなイメージを持っていて、フランス人らしい立ち振る舞いが印象を残ります。

では、早速とハリウッドで活躍しているフランス出身のスターたちを紹介します。

ジャン・レノ

本名Juan Moreno y Herrera Jimenez
生年月日1948年07月30日(73歳)
出生地フランス保護領モロッコ・カサブランカ
国籍フランス
職業俳優
活動期間1974年~

1974年にジョナサン・ブランの名義でテレビドラマシリーズ『Un mystère par jour』の「La corniche d’Aigrelet」で俳優デビューしています。

1979年にジャン・レノ名義でコスタ=ガヴラス監督の『Clair de Femme』で映画デビューし、1995年に『フレンチ・キス』でハリウッドデビューを果たしています。

近年ではフランスとハリウッド両方の作品に出演しており、日本でもCMのキャラクターに起用されるほど有名なフランス俳優の一人となります。

やはり、あの『レオン』の演技が圧倒的で彼の代名詞とも言えるだろう

ランベール・ウィルソン

本名Lambert Wilson
生年月日1958年08月03日(63歳)
出生地ヌイイ=シュル=セーフ
国籍フランス
職業俳優、歌手
活動期間1977年~

1977年に映画『ジュリア』で俳優と映画デビューを果たしています。

2003年に『マトリックス/リローデッド』と『マトリックス/レボリューションズ』でハリウッドデビューし、国際的に活躍をしています。

近年ではフランスだけじゃなく、イギリスやアメリカなどでも活躍し、18年ぶりの続編となった『マトリックス/レザレクションズ』にも出演をしています。

『マトリックス』で登場したナルシストなメロビンジアンというキャラクターのイメージが強いです

ヴァンサン・カッセル

本名Vincent Crochon
生年月日1966年11月23日(55歳)
出生地パリ県パリ
国籍フランス、ブラジル
職業俳優
活動期間1988年~

1988年にテレビドラマシリーズ『La belle Anglaise』で俳優デビューし、1989年に『Les cigognes n’en font qu’à leur tête』で映画デビューしています。

2004年に公開された『オーシャンズ12』で本格的にハリウッドデビューを果たし、2012年から家族とブラジルのバイーア州に移住してブラジル国籍を取得しています。

近年では母国のフランス映画やアメリカ映画に出演し、他に韓国映画などにも出演するなど、世界的に活躍をしています。

個人的に強烈なインパクトを残したのはバイオレンス・アクション映画の『ドーベルマン』です

オマール・シー

本名Omar Sy
生年月日1978年01月20日(44歳)
出生地イヴリーヌ県トラップ
国籍フランス
職業俳優、コメディアン
活動期間2000年~

2000年にテレビドラマシリーズ『La cape et l’épée』の「La communion solennelle」で俳優デビューを果たしています。

2001年には『La tour Montparnasse infernale』で映画デビューして、2014年に『X-MEN:フューチャー&パスト』でハリウッドデビューしています。

近年ではハリウッドを中心に活躍し、母国フランスでもテレビドラマシリーズなどにもコンスタントに出演しています。

日本でも大ヒットしたフランス映画『最強のふたり』での笑顔は最高です

ギャスパー・ウリエル

本名Gaspard Thomas Uliel
生年月日1984年11月25日(37歳没)
出生地オー=ド・セーヌ県ブローニュ=ビヤンクール
国籍フランス
職業俳優
活動期間1997年~2022年

1997年にテレビドラマシリーズ『Mission protection rapprochée』で俳優デビューし、2001年に『ジェヴォーダンの獣』で映画デビューを果たしています。

2007年に若き日のハンニバル・レクターを描いた『ハンニバル・ライジング』でハリウッドデビューを果たし、それ以降、国際的に活躍しています。

2022年1月18日にスキー中に衝突事故に遭い、翌日の19日に亡くなっており、MCUシリーズのテレビドラマ『ムーンナイト』は死後に公開されました。

若き日のハンニバル・レクターを好演し、今後の活躍が期待されただけに残念です

ジュリエット・ビノシュ

本名Juliette Binoche
生年月日1964年03月09日(58歳)
出生地パリ県パリ
国籍フランス
職業女優
活動期間1983年~

1983年に公開された『Liberty Bell』で女優と映画デビューし、1986年に『存在の耐えられない軽さ』でハリウッドデビューをしています。

1996年に『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞とベルリン国際映画祭で女優賞の他、1993年の『トリコロール/青の愛』、2010年の『トスカーナの贋作』でも女優賞を受賞しています。

近年では『ゴースト・イン・ザ・シェル』などのSF大作などに出演し、フランスだけじゃなく、アメリカの映画でも活躍しています。

実は『ゴースト・イン・ザ・シェル』の試写会で間近でみて、とてもキレイな方だと思いました

エヴァ・グリーン

本名Eva Gaëlle Green
生年月日1980年07月05日(41歳)
出生地パリ県パリ
国籍フランス
職業女優、モデル
活動期間2003年~

2003年に『ドリーマーズ』で女優&映画デビューし、2005年に『キングダム・オブ・ヘブン』でハリウッドデビューを果たしています。

2006年には『007/カジノ・ロワイヤル』でボンドガールに選ばれ、フランス人女優として5人目となります。

近年ではフランス映画やアメリカ映画に限らず、広くヨーロッパ各国の映画にも出演するなど、精力的な活動をしています。

最初にみたときに「美しい人だ」という素直な感想と、実力のある演技と眼力の印象が強い

メラニー・ロラン

本名Mélanie Laurent
生年月日1983年02月21日(39歳)
出生地パリ県パリ
国籍フランス
職業女優、映画監督、歌手、モデル
活動期間1999年~

1999年にテレビドラマシリーズ『Un pont entre deux rives』で女優デビューし、2001年に『これが私の肉体』で映画デビューをしています。

2009年にクエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』でハリウッドデビューを果たし、同年に公開された『オーストラリア!』が代表作となっています。

2008年に短編映画『De moins en moins』で映画監督デビューを果たし、2011年には『Les adoptés』で初の長編映画を手がけています。

個人的にはNetflixオリジナル映画『オキシジェン』で、顔がドアップになっても絵になる美しさが印象に残ります

レア・セドゥ

本名Léa Hélène Seydoux-Fornier de Clausonne
生年月日1985年07月01日(36歳)
出生地パリ県パリ
国籍フランス
職業女優、モデル
活動期間2006年~

2006年に『Mes Copines』で女優と映画デビューを果たし、2008年にはクエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』でハリウッドデビューを果たしています。

2013年には『アデル、ブルーは熱い色』で「第66回カンヌ国際映画祭」でパルム・ドールを受賞し、これが史上初となる出演女優としての受賞となっています。

近年では2015年に『007/スペクター』と、2021年に『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で二度に渡るボンドガールを務めています。

なんだか惹かれるような顔立ちで、さまざまな作品でしっかりと印象に残る女優という印象です

ノラ・アルネゼデール

本名Nora Arnezeder
生年月日1989年05月08日(33歳)
出生地パリ県パリ
国籍フランス
職業女優、歌手
活動期間2006年~

2006年にテレビドラマシリーズ『Commissaire Valence』で女優デビューし、2007年には『Les Deux Mondes』で映画デビューを果たしています。

2012年に『ザ・ワーズ/盗まれた人生』でハリウッドデビューを果たし、その後はアメリカを中心に活躍しています。

近年ではアメリカのテレビドラマシリーズ『暴走地区/ZOO』でレギュラー出演し、2021年にNetflixオリジナル映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』で久々の映画出演をしています。

やはり、久しぶりとなった『アーミー・オブ・ザ・デッド』での出演が強烈なインパクトを残しています

まとめ

今回の記事はいかがだったでしょうか?

フランス映画は長い歴史を持っているだけにノウハウが揃っていますが、近年では映画業界全体が丁重気味ということもあって、そのあおりをくらっている印象を持ちます。

特に近年では「アメコミ映画」の勢力が強く、本来あった伝統的な映画を重要視するフランス映画が少し不利な時代に突入しています。

そのため、多くのフランス出身の俳優や女優がハリウッドに渡っていますが、それでも自国へ戻ってフランス映画に多く出演している機会が増えています。

今後もフランス出身の俳優と女優たちの活躍に期待しましょう。

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