作品データ
あらすじ
ゾンビの繁殖で廃墟と化した街でわずかに生き残った人々の中で、美女のヘザーは黒人の母シャミカと息子のマーカスを助けて匿っていた。
他に妻ディナと家にこもってパソコンで世界週末の物語を書く作家のでぃーん、吸血鬼として生きるスタンとステリーのカップルもいた。
そんなある日、ディーンがパソコンに取り付けたプロセッサは動物の生命力を吸収してモンスターに成長し、それぞれに異変が起きるのだった。
登場人物&出演者
・ヘザー(演:ミシェル・ローズ)
代表作に『Houndz from Hell』、『Hot Water』などがあります。
ゾンビがいる世界で孤独に戦う女性。通りかかったところで襲われていたマーカスたちを助け出していた。
ゾンビに食い殺された夫を助けに行こうとする母親を止めて、マーカスたちを匿っていた。
マーカスが病気で薬が必要としてアパートに行くと、牧師たちに捕まるも自力で逃げ出した。
母親を生贄にした儀式で元気になったマーカスが悪魔の子と知るが、彼をゾンビから守る。
最後は世界を元に戻したいマーカスのお願いを聞いて、一緒に外へ出てゾンビを倒していく。
・マーカス(演:ザビエル・ジョーンズ)
代表作に『Eli’s Liquor Store』、『Let’s Rob the Cheese Shop』などがあります。
両親とともにゾンビがいる外で襲われていた。父親と思われる男がゾンビに食われ、母親も襲われる中で棒立ち。
なぜか通りかかったヘザーによって助け出されると、家に匿ってもらいずっと寝ていた。
ヘザーがアパートまで薬を取りに行くと、母親を使って儀式を始めて元気になって待機する。
自力で逃げてきたヘザーが戻ってきて真実を話し、乗り込んだ牧師を倒してもらっていた。
最後は世界を元に戻したい事から、ヘザーと一緒に外の世界に出て何かやろうとしていた。
・ディーン(演:ジェイ・カステロ)
代表作に『ファナティック』、『スネークトレイン』などがあります。
妻のデイナとゾンビから身を守る為に家の中にいる。物語を執筆する為に妻の愚痴を一切無視していた。
停電してしまい手紙を調べると、懸賞で当たった特殊なプロセッサをパソコンに装着した。
電源なしで動いたパソコンを見て喜び、妻の愚痴や邪魔を気にせず執筆に集中し続けていた。
パソコンから出ている妙なコードを発見するも、幻として自分に言い聞かせて執筆をする。
最後はパソコンから出るコードで妻を電源する事実を知り、対応できず自分も電源にされる。
・デイナ(演:アリーシャ・ギャディス)
代表作に『ルーム』などがあります。
夫のディーンと家に立てこもっている。外はゾンビだらけなのに、夫は必死に物語の執筆活動をしている。
退屈すぎて文句をずっと言っているが、夫は執筆を優先しているせいで無視され続けていた。
夫が懸賞で当たったプロセッサを取り出すと、指をケガしていたが気にせず応急処置をした。
ベッドでずっと寝ていると、ゾンビとなった中年男と踊るような夢を見て一人で楽しんだ。
最後はモンスターと化したパソコンが電源として、生命エネルギーを吸われる対象となった。
・ステリー(演:シャミカ・アン・フランクリン)
代表作に『Pastor Jones 2 : Lord Guide My 16 Year Old Daughter』などがあります。
夫のスタンと家に立てこもっている。スタンが食料を調達する間に家の中で一人いて、何もせずに待っているだけ。
ようやく夫が帰ってくるも食料が車のトランクにあるとして、早く欲しくて文句を口にする。
その正体は吸血鬼で夫が連れてきた若い女性から血を採取して飲むが、変な味で顔を歪める。
ナタリーから血を直接飲まされると弱体化し、彼女が逆吸血鬼と知るも体力を失っていた。
最後は夫から血をもらって元気になると、ナタリーを殺害して外に出て新たな場所を探す。
・スタン(演:アロンゾ・ジョーンズ)
代表作に『恋のトリセツ/別れ編』、『プリズナー』などがあります。
妻のステリーと家に立てこもっている。食料を調達する為に出ていくと、若い女性であるナタリーを見つける。
ゾンビだらけの中を進んでいくも車のトランクに保管して、妻の言葉で仕方なく家に連行。
早速とナタリーの血を採取して飲んでいたが、妻からの指摘で変な味としておかしいと思う。
新たな食料を見つける為に外へ出て、帰ってくるとナタリーの血で妻同様に弱体化していた。
最後は自分の血を妻にあげて元気させると、ナタリーを倒してもらうも弱体化で死亡した。
・ナタリー(演:アンマリー・パズミーノ)
代表作に『ヒーローをぶっ飛ばせ!』、『Live Nude Girls』などがあります。
スタンに捕まった若い女性。吸血鬼である彼らの食料として共生関係を築く為に部屋へ監禁状態にされる。
当初は泣きながら助けを求めていて、生き血を採る為にスタンから食事と服を与えられる。
いい香りをしているが、採取された血が少ししょっぱいとしてスタンたちに怪しまれていた。
実は自分の血を与える事で生気を取り戻す逆吸血鬼で、ステリーに与えて弱体化させていた。
最後はスタンが犠牲となってステリーが元気となり、反撃を受けて揉み合いの末に殺された。
感想
[個人的な評価]
本作は1992年に同名の作品が存在するが、まったくの無関係となっています。
この作品はジェイソン・ホートンにとって映画監督として2作目、ブレイン・ケージにとって初の映画監督作となっています。
どうやらベースは一応のゾンビ映画となっているが、そこにいろんな要素をぶち込んだ闇鍋のような状態になっています。
まず、映画としての体裁がなっておらず、脚本は草稿とも言えるような設定だけを散りばめた状態だと言えます。
本来なら、ここから映画としての体裁を形成させていくが、その場で書いたような脚本のせいで意味不明な展開となっています。
映画を作る最低限の基本がないのに視点を3つにしているので、それぞれの物語の関係性がまったく分かりません。
そもそも、3つの視点に対する共通点が外にゾンビがいるというだけで、それぞれの関係性を示すような伏線が非常に弱い。
出発点が家にこもっている作家が作っている物語だけど、それがどのように関わっているのかもちゃんと描いていない。
コンピュータのプロセッサがモンスター化して、片や終末論の悪魔の子が出て、最後は吸血鬼と逆吸血鬼が出てくるような状態になっています。
何度も見直してもお互いの関係性がよく分からず、本当に思いつきだけでやりたい事をぶち込んでいる内容になっています。
しかも、それぞれの物語が当然のように中途半端だから、結局は何がしたいのか本当に分からなくなって混乱する。
悪魔の子供、モンスター化したパソコン、吸血鬼たちが最後にどうなったのかも語られていないが、もうそこら辺も考えていないだろうと思います。
ゾンビ映画という事で借りてしまったモノだが、これを映画として一応の供養をするが、あまりにもタチの悪いゴミでした。
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