作品データ
あらすじ
大学生のフランキーは法科大学院を目指して勉強していたが、何者かに追われる男が道路へ飛び出して車で轢いてしまう。
その時にフランキーはマネキンの姿を目撃すると、ずっと見られているような視線を感じて怯えていた。
そんな中、友人が一人ずつマネキンに殺されてしまい、フランキーは仲間と結束して迎え撃とうとするのだった。
登場人物&出演者
・フランキー(演:ケリー・バスタード)
代表作に『Round and Round』などがあります。
主人公。法科大学院の入学を目指す浪人生。道路へ飛び出した男を轢き殺してマネキンを目撃してしまう。
家に帰ってもマネキンの存在を感じ取っていて、仲間が励ますクラブで惨殺が展開される。
唯一信じてもらったジョナに気持ちが傾いていき、スティーヴの強烈な嫉妬で微妙な関係に。
ビクターと接触して倒し方を聞こうとするが、マネキンがやって来て視線をずっと合わせる。
最後はマネキンを退治し、ジョナとよりを戻して念願の大学院合格するも休学を決めた。
・ジョナ(演:マイケル・ミットン)
代表作に『オクジャ』、『Mr.&Ms.ストレンジ』などがあります。
フランキーの元恋人。高校時代から付き合っていたが、今では別れている。現在でも未練を持っている。
フランキーを励ますパーティではなぜかマネキンを見てしまい、追われるも殺されずに済む。
動画をSNSに投稿してビクターが接触すると、解決できるとして仲間たちを集めていた。
ビクターがフランキーの家に来ると、マネキンの殺戮を止める方法を聞き出そうとしていた。
最後はビクターの暴走で重傷を負ったが、フランキーがマネキンを倒してよりを戻した。
・スティーヴ(演:コルム・ヒル)
代表作に『オクジャ』、『5G: The Reckoning』などがあります。
フランキーの恋人で大学院生。何かの論文を一生懸命書いている。フランキーと完璧な将来を計画する。
フランキーが人を轢き殺した事を知って励まそうとするが、上手くいかずに不安を募らせる。
昔の恋人ジョナとフランキーが会っている事実を知って、なぜか急に暴走を始めていく。
みんなマネキンに恐怖を持つ中で暴走が頂点に達して、笑いながら燃やして解決したと話す。
最後はフランキーの浮気を疑って皮肉を口にして家に戻るが、マネキンに首を切断された。
・ルーシー(演:レネ・ライ)
本作が長編映画デビュー作となります。
フランキーの友人の一人。マネキンに怯えていたフランキーの家を訪れ、クローゼットを一緒に確認していた。
フランキーを励ますべく仲間たちでクラブへ行って励ますが、マネキンの事を信じなかった。
恋人が目の前でマネキンに殺されてしまい、フランキーたちと合流して対抗策を考えていた。
唯一の希望となるビクターがフランキーの家に来ると、マネキンの正体を聞き出そうとした。
最後はビクターから昔話を聞いていたが、目撃者という理由で抵抗する前に殺されてしまう。
・ドレイク(演:アブ・ドゥクルイ)
本作が長編映画デビュー作となります。
フランキーの友人の一人。人を轢き殺したフランキーが落ち込んでいて、恋人とともに彼女を励ましていた。
マネキンに追われているフランキーの話しを信じなかったが、実際に見ると恐怖を持った。
恐怖を払拭しようと店で酒を買うが、目の前で恋人がマネキンに殺された事でブチ切れた。
フランキーの家に集まって対抗策でマネキンを見るが、寝落ちしたせいで逃してしまう。
最後は家のブレーカーを付けるが、分断されたところで背後からあっさりと殺された。
・ビクター・マリック(演:マイケル・バファロ)
代表作に『フレッシュ・ゴードン2』、『myPhone』などがあります。
殺戮を繰り広げるマネキンの正体を知る盲目の老人。長年に渡ってマネキンの居場所をずっと探していた。
ようやく見つけて家に配送されるが、トラックが強盗団に襲われたせいで逃げられてしまう。
SNSに動画を投稿して助けを求めるジョナに返信して、マネキンについて話そうとした。
フランキーの家にやって来てマネキンの恐ろしさを語ると、ルーシーを殺害して暴走する。
最後はフランキーを追い詰めるが、重傷を負わせたジョナが復活して撲殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はマイケル・バファロが監督、共同脚本と製作、出演を務めています。
この作品は共同脚本と製作に名を連ねるマイケル・ミットンも出演しています。
タイトルに「キラー」が付く作品は数が多く、基本的にその対象となった者は主人公やヒロインは頭数を揃えるだけの存在となります。
もちろん、本作も例外ではなく、主人公と彼女に深い関わりがある人物以外は本当に頭数を揃えるだけで役目を終えています。
いわゆる超低予算で作られている作品であり、肝心のマネキンは瞬間移動して見えないところで対象者を殺害していきます。
ちゃんと予算がある作品ならば、もっとマネキンが惨殺するシーンを挿入するが、残念ながら本作には一切ありません。
瞬間移動するマネキンの演出は誰でも思いつく安上がりなシーンの連続で、みんなが見たい殺害シーンは事後となってしまっています。
ずっと同じような展開が繰り返される上に、主人公を含めた登場人物たちが冷静すぎて緊迫感がまったく伝わってきません。
人が原因不明で死んでいるのに警察の登場はほぼなく、その後も何人か死んでも主人公たちは普通に暮らしていました。
ここら辺の不自然さがあまりにも強く出てしまい、どうしても物語の進行で歪な展開となってしまっています。
登場人物も個性がほぼないので、本当に頭数を揃えているだけですし、そのせいで人間味をまったく感じられない。
超低予算の作品であっても作る側の才能があれば、いくらでも面白く作れるが、残念ながら本作は三流のレベルで留まっていました。
特に尖っているような設定や登場人物、演出もないので、アイデアだけで終わっている駄作という印象を持ちました。
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