作品データ
あらすじ
母を事故で亡くした高校生のライト・ターナーは学校で落ちていた黒い一冊のノートを拾う。
ライトはイジメをしていた同級生を止めに入るも返り討ちに遭い、そのせいで宿題の代筆をしている事が教師にバレて居残りをさせられてしまう。
教室に残っていたライトの前にリュークと名乗る死神が出現し、黒いノートである「デスノート」の使い方を説明され、半信半疑のままイジメを行う生徒の名前を書くのだった。
登場人物&出演者
・ライト・ターナー(演:ナット・ウルフ)
代表作に『ハッピーエンドが書けるまで』、『メインストリーム』などがあります。
主人公。高校生。宿題の代筆して金をもらっていた。母親を殺した犯人が野放しになっている事を許せない。
デスノートを拾ってイジメっ子を止めるも殴られ、居残りをしている時にリュークと出会う。
すぐにミアへデスノートの力を話して一緒に犯罪者を殺害し、400人も殺しまくっていた。
Lの登場で捜査が迫ってくるが、本名を知る為にワタリを使うもミアの暴走に引いていた。
最後は邪魔になったミアを殺害し、容疑を別の人間に移し、デスノートを再び手にしていた。
・ミア・サットン(演:マーガレット・クアリー)
代表作に『ナイス・ガイズ!』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などがあります。
ヒロイン。ライトと同じ高校に通う女子学生。チアリーダーをしているが、本人は退屈にしか思っていない。
ライトがイジメっ子を止めるも告げ口したせいで居残りさせるが、自分の都合で言っていた。
イジメっ子が死んで特に何も思わなかったが、ライトの仕業だと知って彼と付き合う事に。
デスノートの威力を知って積極的に犯罪者を罰していくが、次第にライトよりも暴走する。
最後はデスノートの所有者を希望するが、ライトの仕掛けた罠で観覧車から落ちて死亡した。
・ジェームズ・ターナー(演:シェー・ウィガム)
代表作に『キングコング:髑髏島の巨神』、『ジョーカー』などがあります。
ライトの父親で刑事。過去に妻を轢き殺した男を逮捕するが、法の下で裁く事ができず野放し状態にしていた。
学校で学生の死亡が起きて、ライトに話しかけるも母親について責められ何も言えなかった。
息子がデスノートで妻を殺した男が殺害すると、何も知らず電話を受けて誰よりも喜んだ。
Lの推理で息子が容疑者にされると、烈火の如くブチ切れてリストから外すように訴えた。
最後は息子がキラだと知っても一切責める事をせず、なんとか理解しようと話しをしていた。
・ワタリ(演:ポール・ナカウチ)
代表作に『ノマド』、『エヴェレスト/神々の山嶺』などがあります。
Lの右腕として代わりに動いている。何時間も連続で推理するLに対して、睡眠の大切さを何度も言っている。
キラによって400人の命が奪われた事件にLが捜査する事になり、ジェームズに接触する。
少しずつキラの正体に迫っていくLを見て、何時間も起きている事について注意をしていた。
Lを抹殺したいライトにより、行動を制限されて本名を調べる為に施設へ向かっていった。
最後はLの本名を見つけていたが、ミアがこっそり書いた方法によって射殺されてしまう。
・L(演:ラキース・スタンフィールド)
代表作に『パージ:アナーキー』、『ゲット・アウト』などがあります。
世界的に活躍する探偵。過去に東欧の密輸組織を簡単に潰すほどの推理力を持つ。浮世離れした性格を持つ。
キラが400人を殺害した事から捜査に乗り出し、犯人がシアトルの警察関係者と迫っていた。
ジェームズがキラを挑発しても殺されなかった事から、ライトが犯人と推理して対決を挑む。
ワタリが操られライトと取引を持ち込むが、結局殺された事から感情的になって暴走する。
最後はコネによって逮捕されず、ノートの一部を見るけるが、名前を書くか葛藤していた。
・リューク(声:ウィレム・デフォー)
近年の出演作に『ノースマン/導かれし復讐者』、『ナイトメア・アリー』などがあります。
死神。人間にデスノートを渡して人間を殺してもらう。前の所有者が死んだ為にライトを指名していた。
何も知らなかったライトがデスノートを拾い、彼の前に現れて人を殺せる力を見せていた。
細かいルールについてイライラしていて、指摘するライトに無視して正義を行うべきと話す。
平然と犯罪者を殺すミアの言動を気に入っていて、彼女が勝手にやっていた事を見逃した。
最後は再びデスノートがライトの元に戻ると、その様子を見て人間の面白さに笑っていた。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は日本でメディアミックスされた『DEATH NOTE』のハリウッドリメイクとなります。
漫画の方は一度も読んだ事はないが、藤原竜也が主演した実写映画ならば鑑賞しています。
それとの比較という感じで今回の鑑賞となったが、すでに上がっている多くのレビューから駄作という事は知っていました。
実際に鑑賞してみると、原作の良い部分をすべて潰して、魅力的なキャラクターたちの良さを潰した感じになっていました。
頭の悪いライトと感情的すぎるLの頭脳バトルは見る事がなく、全体的に登場人物たちは怒りの感情を多く見せていました。
どうやら監督を務めたアダム・ウィンガードは原作を知らないようで、本来なら怒りとは逆の雰囲気を漂わせる緊張感ある作品だと理解していない。
直接的な暴力や暴言はほぼなく、天才である主人公と悪事を暴いていく探偵との頭脳バトルこそが最大の魅力であるのが原作の良いところです。
藤原竜也の主演した実写映画も原作に従うような内容になっていて、敵対するLを演じた松山ケンイチの演技も印象的で魅力がありました。
しかし、本作はハリウッドにおける日本の漫画に対するリスペクトのないパターンで、原作を知っている人間ならば許せないレベルに改悪されています。
デスノートを使っていく事で闇堕ちしていく主人公の感じも一つの面白いところだったが、それを恋人が担っている時点で面白味がなくなっている。
とにかく、主人公を単なる凡人に設定した事で足を引っ張ってしまい、それに釣られて他の登場人物たちも知能が退化してしまった。
やはり、主人公の設定が物語を左右する見本になっていて、原作の良かった部分をすべてダメにするほど影響を与えた印象を持ちました。
あとリュークの顔をハッキリと映さないし、設定が死神というより悪魔に近い感じになっていて、文化の違いで原作の良さを潰しているところもありました。
本作は日本の文化が強く影響を与える事が逆に分かってしまい、アメリカでリメイクする意味がないと感じさせる駄作でした。
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