作品データ
公開年月 | 2020/01/24 |
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ジャンル | ホラー/SF |
原作 | H・P・ラヴクラフト 『宇宙からの色』 |
監督 | リチャード・スタンリー |
脚本 | リチャード・スタンリー、スカーレット・アマリス |
製作 | ダニエル・ノア、ジョシュ・C・ウォーラー、ほか |
製作国 | アメリカ、ポルトガル、マレーシア |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
大都市から田舎に移り住んだガードナー家は、大黒柱のネイサンと妻テレサが夢に見た子供たちとの理想的な生活を送っていた。
そんなある日、突然として奇妙な“色”とともにやって来た巨大な隕石が前庭に激突して翌日に消えるが、植えたはずのない花が育っていた。
更にペットたちの挙動がおかしくなっていき、人間も例外ではなく、忍び寄る“色”がもたらす狂気にガードナー家も侵食されていくのだった。
登場人物&出演者

近年の出演作に『ナイト・ストーム』、『ザ・ビースト』などがあります。
主人公。ガードナー家の大黒柱。画家を夢見るも破れ、亡くなった父親の家に移住した。
田舎での暮らしに満足し、トマトを栽培して、アルパカまで飼ってミルクを飲んでいる。
隕石が落ちてから異変を認めず、精神を蝕まれてながらも平穏に過ごそうとした。
合体した妻と息子を射殺し、井戸に銃を向けると勘違いした保安官に撃たれて死ぬ。
最後はワードの前にゾンビのような形で現れ、ピンクの光とともに爆発四散した。

代表作に『チャタレイ夫人の恋人』、『レッド・スパロー』などがあります。
ネイサンの妻。ガンを患って手術したばかり。屋根裏で電話による仕事をしている。
病気を治療する為に田舎へ引っ越したが、子供たちが何か無茶しないかいつも心配する。
隕石の影響を受けて呆然としていると、人参と一緒に自分の指を切って病院に行く。
厩舎に行ったピンクの光でジャックと合体してしまい、ずっと唸って苦しんでいた。
最後は部屋に閉じ込められたラヴィニアを襲うとしたが、ネイサンに始末された。

代表作に『ビッグ・アイズ』、『好きだった君へのラブレター』などがあります。
ネイサンとテレサの長女。魔女に興味を持ち、母親のガンを儀式で治そうとしていた。
儀式をしている時にワードがやって来ると、なぜか気になっていい雰囲気を出した。
隕石の影響で家族がおかしくなっていると父親に言うが、逆ギレされてしまう。
部屋に監禁されると儀式を行って、家は安全じゃないとしてベニーと逃げ出そうとした。
最後は儀式で文字を体を刻み、家族が全員死ぬと、井戸からの光で一体化して消滅。

代表作に『妖精ファイター』、『ザ・ゲスト』などがあります。
ネイサンとテレサの長男。宇宙に興味を持っていて、ネットで色々と調べている。
変人だと言われているエズラとは仲良し、マリファナをもらって一緒に吸っている。
隕石が落ちてエイリアンについて話していたが、誰も聞いてもらずに流されていた。
アルパカの世話をするも勝手に動かれ、見に行くと母親とジャックが合体する。
最後は井戸から愛犬の鳴き声を聞いて入るが、ピンクの光を浴びて消滅してしまう。

代表作に『Never Goin’ Back』、『Greener Grass』などがあります。
ネイサンとテレサの次男。メガネをかけている。隕石が堕ちる瞬間を見ていた。
誰よりも隕石の影響を受けてしまい、病気になったとしてネイサンたちが心配した。
井戸から放たれるピンクの光と友達になって、両親が病院から帰るまで見ていた。
ベニーと厩舎を見に行くと、心配した母親と抱き合ってピンクの光で合体してしまう。
最後はラヴィニアを襲うとしたが、ブチ切れたネイサンによって始末された。

代表作に『400/Boys』、『テイクダウン/TAKEDOWN』などがあります。
水力発電会社“ハイドロリット社”からアーカムを調査する為に派遣された水文学者。
儀式をしていたラヴィニアと出会っていい感じになり、周辺の水質調査をしていた。
隕石が墜落して調べていき、更にエズラから渡された水が気になって調べていた。
水が汚染されていると分かってガードナー家に警告をする為に行くが襲われてしまう。
最後はピンクの光から地下室に避難し、ダムで水没した状況を見ながら立ち去った。

代表作に『チーチ&チョン/スモーキング作戦』、『アフター・アワーズ』などがあります。
元電気技師の老人。ガードナー家以外にアーカムの森に住んでいる変わった男。
元電気技師の老人。ガードナー家以外にアーカムの森に住んでいる変わった男。
ベニーに案内されてやって来たワードに水を差し出すが、少し黒ずんでいると話した。
エイリアンの存在を強く信じていて、その影響をベニーが受けてしまっている。
最後はエイリアンの侵略を録音し、ピンクの光に侵食されてワードの前で爆発四散した。
感想
[個人的な評価]
本作は独特な世界観で知られるH・P・ラヴクラフトのSF小説を原作にしています。
今回で4度目の実写映画化で、以前の作品は『襲い狂う呪い』、『The Curse』、『Die Farbe』が過去に製作されています。
原作がラヴクラフトという事なので、ストーリーに整合性はないと分かっていました。
多くのコアなファンを持つラヴクラフトだが、一般層には受けないと思っています。
あまりにもマニアックで複雑な世界観で、説明されても意味不明なので、エンターテイメント映画とは相性が悪いと思います。
多くの映像作家がラヴクラフトが好きだと公言しているが、個人的にはそこまで好きなれません。
何度も宣言してきたが、分かりやすくて練られたストーリーが好きで、こういうマニアックな内容はあまり好きじゃないです。
特に意味不明でそれを黙って受け入れる作品は気に入らず、本作も残念ながらその部類に入ってしまっています。
中盤まで何がしたいのか分かりますが、後半に入ってから『遊星の物体X』を意識した感じになってワケが分からなくなる。
そもそも、地球を侵略するという単純な展開だが、エイリアンの方にはそのような意思を見せずにただ状況だけを見せています。
圧倒的な説明不足で、巻き込まれた一家がおかしくなるが、なぜ時間をかけてそうするのか分かず。
地球を侵略する目的ならば、あまりにも非効率すぎるし、結局はダムの水に沈められて終わってしまっている。
本作はラヴクラフトが好きな人は楽しめるかもしれないが、何も知らない人には退屈に感じられるだろうと思います。
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