作品データ
公開年月 | 2023/07/14 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | アレックス・パストール、ダビ・パストール |
脚本 | アレックス・パストール、ダビ・パストール |
製作 | ディラン・クラーク、アドリアン・グエラ、ほか |
製作国 | スペイン |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
9ヶ月前に謎の怪物が現れ、目を合わせた人間は次々と自殺して世界的な大惨事が発生し、生き延びたセバスティアンと娘のアンナは怪物を避けながら暮らしていた。
セバスティアンは娘の安全を考えて、集団で生活しているコミュニティに入ると、一緒に暮らせるか探ろうとした。
しかし、安全な場所へ向かう中で、見えない怪物よりも更に邪悪な脅威がセバスティアンたちの前に現れ、生き延びる為のサバイバルをしていくのだった。
登場人物&出演者

代表作に『スガラムルディの魔女』、『チリ33人/希望の軌跡』などがあります。
主人公。一人娘のアンナと生き延びている。普段は黒く塗り潰したゴーグルを装着して外を歩き回っている。
生存者グループに遭遇して発電機の保管場所を知るエンジニアと名乗り、一緒に行動をする。
その正体は怪物を見ても自殺せず、代弁者となった娘の幻影によって生存者を殺していた。
クレアたちと出会ってソフィアの通訳から安全な場所を知り、娘と決別する覚悟を持った。
最後はクレアたちと安全な場所を送り出し、エステバン神父を相討ちとなって死を遂げた。

代表作に『Fatima』、『荒れ野』などがあります。
セバスティアンの一人娘。集団自殺が始まった時は神学校で怯えていたが、父親がやって来て連れ出された。
母親が車に轢かれて死亡してしまい、それ以来、アパートで父親とひっそりと暮らしていた。
エステバン神父が預言者となって人々を救済する中、父親と域を潜ませいて隠れていた。
ついにエステバン神父たちに見つかり、目を開けさせられ自殺すると、父親の前に現れた。
最後は怪物の代弁者として自殺を強要するが、光が見えなくなった父親に消されてしまう。

代表作に『キング・アーサー/2017年版』、『バーバリアン』などがあります。
生存者グループの女性。精神科医。本を出版してイベントの為にバルセロナまで来ていた。弟を自殺で亡くしている。
物資調達をしている時にセバスティアンが接触し、拒否するラファを説得して連れて行った。
ソフィアの話しから安全な場所を聞くと、現状では限界があるとしてラファたちを説得した。
セバスティアンが預言者で裏切った事から疑っていたっが、彼の目を頼り安全な場所く行く。
最後は無事に安全な場所にたどり着き、怪物への免疫を得る為の研究をしていると知った。

代表作に『Römer Reihe – Das Lied der toten Mädchen』などがあります。
生存者グループの少女。ドイツ人。両親と船で旅行をしていたが、謎の集団自殺が始まって母親と避難した。
ラジオで安全な場所に向かう途中ではぐれてしまい、クレアたちに拾われて一緒に過ごした。
言葉が通じない状態だったが、セバスティアンの通訳で素性と安全な場所について説明した。
外に出るとセバスティアンの裏切りで目隠しを外そうとして、オクタビオに助けられていた。
最後はクレアと安全な場所まで到着すると、先に来ていた母親と再会を果たして喜んでいた。

代表作に『海を飛ぶ夢』、『ボルベール〈帰郷〉』などがあります。
生存者グループの初老の女性。ロベルトと結婚していたが、不倫がバレたせいで離婚を突きつけられていた。
クレアたちがセバスティアンを連れてくると、彼が持っている発電機について興味を持った。
セバスティアンがソフィアの話しを通訳していると、安全な場所に行くべきだと主張する。
外に出るとセバスティアンの裏切りでラファが自殺し、ロベルトが犬に噛まれ応急処置する。
最後は預言者たちから逃げる時にロベルトが倒れ、諦めて目隠しを取って夫を見て自殺した。

代表作に『スーパーロペス』、『The Perfect Family』などがあります。
生存者グループの初老の男性。集団自殺が起きる前に妻のイサベルの不倫を知って、離婚を突きつけていた。
避難所が一番安全だと主張していたが、ソフィアの話しから安全な場所に向かう説得される。
外に出てセバスティアンの裏切りでラファが自殺し、彼を助けようとして犬に噛まれた。
敗血症となって状態が悪化していくと、クレアが見つけた抗生剤を使ってなんとか緩和した。
最後は預言者たちから逃げる時にコケてしまい、諦めて目隠しを取り妻の顔を見て自殺した。

代表作に『I Promise You Anarchy』、『バビロン』などがあります。
生存者グループの若者。メキシコ人。以前はピザの配達人をしていたが、犬を使って先導するようになった。
ラファに決定を任せていたが、ソフィアが説明した安全な場所に行くべきだと最初に主張。
メキシコ人という事でロベルトから見下されるが、物理学の博士号を持っていると反論した。
ラファが倒れてリーダー役を務めていくと、怪物の正体を物理学の視点から分析していた。
最後はセバスティアンのウソに騙され、怪物を見たせいで迷う事なくナイフで自殺を遂げた。

代表作に『1898::スペイン領フィリピン最後の日』、『薄氷』などがあります。
生存者グループの若者。以前の仕事はドッグトレーナーでスペイン軍の予備兵。グループの中でリーダー格を務める。
物資調達している時にクレアがセバスティアンと遭遇すると、怪しんで犬を使って脅迫した。
発電機を持っていると知って説得されると、避難所に連れて行くとウソと知ってブチ切れる。
ソフィアの通訳として安全な場所がある可能性を知ると、それを信じて向かっていった。
最後はセバスティアンの裏切りで犬を失い、目隠しを取ったせいで洗脳されて自殺をした。

代表作に『レッド・ライト』、『エンド・オブ・トンネル』などがあります。
アンナが通っている神学校の神父。信仰心が非常に強く、以前から形に見えるような啓示をずっと待っていた。
集団自殺が始まると、アンナと逃げようとしたセバスティアンの前に出て信仰心を語った。
外に出て怪物たちを見ていたが、なぜか自殺をする事なく、カルト集団のリーダーとなった。
逃げ回る生存者を無理やり目を開けさせ、自殺していく様子を見て救済していると考える。
最後は裏切るセバスティアンを説得しようとしたが、結果的に相討ちとなって死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『フェーズ6』や『ラスト・デイズ』で知られるパストール兄弟が監督と脚本を務めています。
前作ではサンドラ・ブロックの存在感があって、人間にとって最大の感覚である視覚を封じられる恐怖がありました。
今回はスピンオフという形でスペインのバルセロナが舞台となるが、前作とはまったく違うアプローチになりました。
前作の主人公たちを脅かした預言者を主人公にする事で、違って視点という形と前日譚として物語を構築しています。
まず、主人公が生き延びた人々を裏切って殺しまくっていて、それを救済と押し付けている時点で共感を捨てていると感じました。
更に本作では宗教色が非常に強くなってしまい、キリスト教以外を思いきって切り捨てる感じも受け入れられなかったです。
そうなってくると、本作で唯一面白い部分である怪物の正体を解明する部分を期待したら、ほとんど触れていないから期待が下がってしまう。
しかも、本作はやたらと回想シーンが多くなっていて、実際の物語がほとんど進んでいない点でも微妙だと思いました。
前作はすでに発生している集団自殺から、母親はその世界に生まれた子供たちにサバイバルを教える成長を描いていました。
しかし、本作はやたらと宗教の面が強くなりすぎて、個人的にはそこら辺の結びつけに面白さを感じられなかったです。
そもそも、本作は宗教映画になってしまったのは完全に方向性を間違えていて、何より続編を意識しているかたタチが悪かったです。
あくまでスピンオフというとごまかせるけど、この方向性で行くならば、次の作品はあまり期待できないと思います。
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