【バック・ノール】VD-613

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洋画

作品データ

公開年月 2020/10/16
ジャンル サスペンス/アクション
原作 なし
監督 セドリック・ヒメネス
脚本 セドリック・ヒメネス、オードレイ・ディヴァン
製作 ヴィンセント・マゼル、ヒューゴ・セリグナック
製作国 フランス
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

マルセイユの北部を中心に犯罪を取り締まる三人組の刑事、グレッグ、アントワン、ヤスは小さな事件をずっと追っていた。
治安の悪い有名な団地で揉め事を起こそうとするが、上司から厄介だと止められ、三人は不満を募らせていた。
そんなある日、知事から犯罪組織の取締を指示されると、三人は情報屋に大量の大麻を渡す代わりに貴重な情報を得るのだった。

登場人物&出演者

グレッグ(演:ジル・ルルーシュ)

代表作に『世界でいちばん不運で幸せな私』、『アデル/ファラオと復活の秘薬』などがあります。

ベルサイユの北部犯罪対策部隊に所属する刑事。アントワンとヤスたちと行動し、三人の中でリーダー格。

北部犯罪対策部隊のリーダーであるジェロームとは友人で、犯罪組織の撲滅を誰より願っている。
知事から犯罪組織の撲滅の使命を受けて、アメルからの情報を手に入れる為に大麻を回収する。
内部調査でドラッグの密売を疑われると、ジェロームにも裏切られて精神崩壊の手前まで行く。
最後はアントワンの証言で釈放され、警察を免職処分になって地方自治体の職員として働く。

アントワン(演:フランソワ・シヴィル)

代表作に『FRANK/フランク』、『ウルフズ・コール』などがあります。

ベルサイユの北部犯罪対策部隊に所属する若い刑事。グレッグとヤスたちと行動し、正体を隠さず平然としている。

犯罪者たちの情報を提供するアメルと友人ような関係で、押収した大麻をある程度を渡していた。
知事から犯罪組織の撲滅の指示を受けて、アメルの情報をもらう代わりに大量の大麻を調達。
内部調査で汚職警官となってしまい、唯一アメルの名前さえ出せば罪は免れるとヤスに言われた。
最後はグレッグとヤスを助ける為にアメルを裏切り、警察を退職して刑務所看護師に転職した。

ヤス(演:カリム・ルクルー)

代表作に『アナーキスト/愛と革命の時代』、『あさがくるまえに』などがあります。

ベルサイユの北部犯罪対策部隊に所属する妻帯者の刑事。グレッグとアントワンと行動し、一歩引いて仕事をする。

三人の中で唯一の既婚者で妻のノラは出産間近となり、そのせいで危険な事を極力避けている。
知事から犯罪組織の撲滅の指示を受けて、グレッグとアントワンの無茶な作戦に仕方なく同意。
内部調査で逮捕されてしまい、ノラと生まれた息子を心配して、アントワンを説得していた。
最後はアントワンの証言で釈放され、部署を異動して警察労働組合の職員として仲間を守る。

ノラ(演:アデル・エグザルコプロス)

代表作に『アデル、ブルーは熱い色』、『ホワイト・クロウ/伝説のダンサー』などがあります。

ヤスの妻でベルサイユ北部警察のオペレーターをしている。グレッグやアントワンとも家族ぐるみの付き合いをする。

グレッグたちが派手な追跡劇をするせいでジェロームから目をつけられるが、それでも応援する。
ジェロームから団地に近寄らないように言われるが、本部を通さずに情報を提供していた。
内部調査で汚職警官として夫たちが逮捕されてしまうが、それでも彼らを信じて動いていた。
最後はアントワンの証言で夫が釈放されると、ようやく家族が揃って再スタートを一緒にする。

アメル(演:ケンザ・フォルタス)

代表作に『シェヘラザード』、『Voir le jour』などがあります。

ベルサイユの北部を拠点にしてドラッグを売る女性売人。アントワンとは友人の関係で情報提供している。

犯罪者たちの動きを把握していて、アントワンから大麻をもらう代わりに情報を提供している。
知事から犯罪組織の撲滅を命じられたアントワンから、危険な情報の為に大量の大麻を要求した。
見事にグレッグたちの作戦が成功して、アントワンから大量の大麻を手に入れて情報屋をやめる。
最後はアントワンがグレッグたちを助ける為に裏切りで名前を証言され、逮捕されてしまう。

ジェローム(演:シリル・ルコント)

代表作に『ガールズ』、『フレンチ・コネクション/史上最強の麻薬戦争』などがあります。

ベルサイユの北部犯罪対策部隊のリーダー。犯人の追跡で街を破壊するグレッグたちに頭を悩まされている。

犯罪者の巣窟となっている団地に踏み入れたグレッグたちに怒って、命令を聞くように警告した。
グレッグとは友人ような関係で、知事から犯罪組織の撲滅を指示され、情報を集めるよう頼んだ。
アメルからの情報で犯罪組織のアジトを襲撃し、見事に潰して大量のドラッグを押収した。
最後はグレッグたちを平然と裏切って、アメルに渡した大麻の事を知らないと証言していた。

イヴォン(演:ジャ=イヴ・ベルトルート)

代表作に『ダ・ヴィンチ・コード』、『次は、心臓を狙う。』などがあります。

ベルサイユの内部調査を担当する捜査官。内部告発でグレッグたちの密売を知って尋問していた。

最初に上司で北部犯罪対策部隊のリーダーであるジェロームから証言を聞いて事実確認する。
グレッグたちを一人ずつ尋問するが、話が違うとしてそれぞれからブチ切れられてしまう。
最後はジェロームは大麻の取引を知らないとグレッグに話し、言い合いになって尋問を中断した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は実話をベースにした内容になっていて、ベルサイユの状況をリアルに描いています。
主人公たちはベルサイユの「北部犯罪対策部隊」に所属し、凶悪な犯罪者を摘発していく中で命を張っている。
普通の刑事が登場する映画だと銃でドンパチ、殴り合いの肉弾戦がメインだが、本作はあくまでリアリティを追求しています。
ほとんどが主人公たちが犯罪者たちと追いかけっこをしたり、彼らの巣窟である団地で口論になったりと直接的なアクションが少ないです。
実際に起きていた事をベースにしているので、決して派手なシーンはないが、ベルサイユは危ないという印象が強烈に伝わってきます。
逆に言ってしまえば、どれだけ日本は平和なのかと分かるぐらい、本作で描かれるベルサイユは非常に怖い場所だと分かります。
一触即発という緊張感のある状況が長く続くので、どうしても主人公たちはそれに負けない為に感情的な行動が多いです。
特に犯罪者と対面すると、どっちが大きな声でブチ切れるのかと見せる場面なんて、まさに典型的な状況と言えると思います。
その中で知事からの指示で主人公たちは情報提供者に大麻を渡す代わりに情報を得て、それによって犯罪組織を潰していきます。
当初はその成功に喜んでいくが、大麻を密売している噂から内部調査が入って、主人公たちが汚職警官として逮捕されてしまうのです。
まさにトカゲの尻尾切りという感じで、責任を負うべき上司が鮮やかな裏切りする様子に、信じていた主人公たちがブチ切れるのは仕方ないだろう。
結局、自分たちが助かる為に取引した情報屋を売る事になるが、どう見ても誰も幸せにならないようなスッキリしない結末でした。
だからこそ、映画的なハッピーエンドじゃなく、リアリティを持たせる主人公たちの挫折を描いたラストは印象的だったと思います。
ただ、ベルサイユに正義は本当にあるのかと疑う部分があって、主人公たちを全面的にフォローできる状況とも言えないです。
根本的なところを解決したワケじゃないので、主人公たちは知事や上司にただ利用されただけという悲しい現実しかなかったです。

コメント

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