【カルト】VD-297

スポンサーリンク
▼メインジャンル

作品データ

公開年月 2013/07/21
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 白石晃士
脚本 白石晃士
製作 一瀬隆重
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

心霊番組のレポーターを務める事になったタレント・あびる優、岩佐真悠子、入来茉里の三人は霊能者同行の元、母・朋絵と娘・美保の暮らす金田家を訪れる。
霊能者の雲水は除霊を試みるも反発するように怪現象が起き、美保が悪霊に取り憑かれる。
力不足だと痛感した雲水は師匠である龍玄を呼び、一度は除霊に成功するも二人の霊能者は倒れてしまい、最後に強大な能力を持つ「NEO」と名乗る青年にすべてを託した。

登場人物&出演者

あびる優(演:あびる優)

代表作に『蛇にピアス』、『ナイト・トーキョー・デイ』などがあります。

タレントとして活動している。心霊番組だと知らず、当初は打ち合わせだと聞かされていた。

心霊系やオカルト系の番組は大好きであり、悪い予感が何度も的中すると豪語していた。
早速と金田家にやって来ると、除霊を始めていくと龍玄や雲水の動きに悲鳴を合わせる。
ネオの素っ気ない態度に大人の対応をして番組を成立させ、呪いの原因を勘で探って当てた。
最後はカルト教団だと言われても分からず、視聴者の為にディレクターの説明をさせた。

岩佐真悠子(演:岩佐真悠子)

代表作に『スウィングガールズ』、『ROKUROKU』などがあります。

元グラビアアイドル。他の二人同様に心霊番組だと知らず、直前に聞いて焦っていた。

過去にも心霊番組に出演し、憑依体質と極度の怖がりのせいで実際に失神しているらしい。
雲水の除霊が始まるが、注意していた肉類を食べてしまい、悪霊に取り憑いてしまう。
ネオの除霊が始まっていくが、勝手な動きをしたせいで彼をイライラさせる事になる。
最後は憑依体質を利用されて邪神を体に封じ込め、後日にネオが除霊すると約束された。

入来茉里(演:入来茉里)

代表作に『トリハダ/劇場版』シリーズ、『のぞきめ』などがあります。

女優として活動している。三人の中で一番若く、過去にスプーンを曲げた事があると話す。

雲水の除霊が始まって原因を探っている中で、地脈の流れを知るボールを動かす事ができた。
悪霊に取り憑かれた事を隠し、番組を放棄して、マネージャーに怒られるも怪現象を起こす。
カルト教団に類い希なる力を見抜かれ、彼らに監禁されて邪神を呼び出す為に利用される。
最後は生霊としてネオの前に姿を現して、カルト教団の企みが止まらないと警告していた。

金田美保(演:岡本夏美)

代表作に『HANA』、『映画/賭ケグルイ』などがあります。

怪現象が起きる家に住む親子の娘。小さい頃に何度か死にかけて、霊界と繋がりが強い。

すぐに雲水と会って小さい頃の事を霊視されるが、自分には一切記憶がないという。
家の除霊を始めると、悪霊のような者に取り憑かれ、暴走して無意識に愛犬を食い殺した。
龍玄や雲水の除霊で一度は成功したように見えて、まだ取り憑いているとネオに言われる。
最後はカルト教団の邪神を呼び出す器に使われるが、ネオによって助け出される事になる。

金田朋絵(演:小山田サユリ)

代表作に『白痴』、『ミラクルバナナ』などがあります。

怪現象が起きる家に住む親子の母。怪現象に悩まされているとして番組に除霊を依頼した。

雲水の除霊が始まって美保が暴走すると、愛犬を食い殺した姿を見て悲鳴を上げた。
龍玄たちの除霊が未完成だと分かり、新たに来たネオの持つ力について質問をしていた。
実はカルト教団のメンバーであり、美保の体質が自分たちの邪神を呼び出す器だと話した。
最後は邪神が出てくると、縛られた布が解けて、そのまま家を飛び出して姿を消した。

谷口陽子(演:林田麻里)

代表作に『殺し屋1』、『人魚の眠る家』などがあります。

プロダクションに集まっていた三人の控え室に来て、早速と番組についての説明をした。

何も知らない三人にカメラを回しながら説明し、怪現象が起きる家のVTRを見せていた。
今回の番組は問題ないかと尋ねられるが、少し間を置いて微妙な言葉で納得させていた。
依頼した霊能者が二人とも死んでも企画は潰れず、根気よくカメラを回し続けていた。
最後はネオの依頼で美保の家族写真を手に入れ、カルト教団が裏にいる証拠を掴んできた。

雲水(演:山口森広)

代表作に『ハンサム★スーツ』、『バトル・ロワイアル』などがあります。

霊能者。心霊番組の為にやって来た。袴姿と大きな数珠をして、霊障を感じ取る事ができる。

事前に問題のある家のVTRを見ていたが、霊障の原因が分からないまま現場に来ていた。
早速と出会った真悠子に取り憑いたモノを除霊し、次に美保の過去についても霊視している。
強力な霊障に対応できず、師匠の龍玄を呼んで自分の体に悪霊を取り込んで成功させた。
最後は入院していたが、体に入っていた悪霊に勝てず容態が急変して死亡してしまう。

龍玄(演:井上肇)

代表作に『絆/きずな』、『空飛ぶタイヤ』などがあります。

霊能者で雲水の師匠。雲水だけじゃ対応できず、電話を受けて美保の悪霊を一時的に除霊。

別の日に雲水とともに登場すると、金田親子の家は危険だとしてマンションを用意した。
悪霊の正体を暴く為に美保たちと再び家にやって来ると、除霊を開始して成功する。
入院していた雲水の容態が急変して死亡し、自身も車の前に出て轢かれて大ケガを負う。
最後は別の者に後事を託し、何かあるとしてカメラで撮影させ、悪霊に取り憑かれて死亡。

ネオ(演:三浦涼介)

代表作に『おぎゃあ。』、『星くず兄弟の新たな伝説』などがあります。

雲水や龍玄を超える強大な力を持つ若き霊能者。美保の除霊を成功させる為にやって来る。

龍玄では手に負えない悪霊だとすぐに分かり、彼らだけじゃどうにもならないと見抜いた。
信仰は特になく、素っ気ない態度で接しているが、真悠子に取り憑いた何かを取り出す。
美保たちの悪霊の正体に気付いて、相手がカルト教団だと分かって呪詛返しをした。
最後は相手が悪霊より強力な邪神だと分かり、これから長い戦いが始まるとして宣言をする。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は2013年に企画されたホラー三部作の第一弾となります。
『第31回ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭』にて正式出品されています。
この作品はいわゆるモキュメンタリーであり、心霊番組のレポーターである三人はそのままタレントとして出演している。
その為に本作では典型的な邦画にある「演技をしています」という不自然なところはなく、素に近いような演技をしていました。
ここら辺は他の邦画と違っているが、あびる優はカメラを意識しすぎるし、岩佐真悠子のNEOを苛つかせる行動も微妙でした。
それと途中から番組を放棄する入来茉里もワザとらしいところがあったけど、すぐに退場するから気にはならない。
前半は心霊番組で除霊をする流れだったが、後半になってから思い切った超能力バトルになる予想外の展開は凄まじかったです。
霊能者である雲水と龍玄はキャラクターが濃かったけど、後半に登場するネオの強烈すぎる存在感が本作の面白さを決定づけていました。
前半の胡散臭い心霊番組から、後半の超能力バトルをネオがしっかりとコントロールし、ただ悲鳴を上げるレポーターたちを制していました。
しかも、タイトルが示すように悪霊の正体がカルト教団だと分かり、なかなかのファンタジーになっていきました。
途中から『パラノーマル・アクティビティ』みたいな感じになっていくが、そこは強烈なキャラクターのネオがそうさせずにオリジナリティを保ちました。
本作はまさに“ネオ”というキャラクターを魅せる為に作られていて、まさかの「俺たちの戦いはこれからだ!」で終わっても不満はなかったです。
むしろ、次回作でネオとカルト教団の戦いが見たくなったし、予知能力のあびる優と憑依体質の岩佐真悠子、監禁された入来茉里が今後どうなるか気になりました。
本作は典型的な低予算ホラー映画であるが、NEOのおかげで数段も面白くなっていて、怖くないけど続きが気になる作品となりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました