作品データ
あらすじ
孤島のトロピカルリゾート「ファンタジー・アイランド」の謎めいた経営者ロークは、滞在者が抱える願いを不思議な力で実現させていた。
ところがある日、滞在者にとって理想の世界であるはずの孤島で、奇妙な現象が起き始めていた。
願いを叶えるはずの不思議な力が悪夢へと変貌してしまい、これを終わらせるには島の謎を解いて脱出するしかないと判明するのだった。
登場人物&出演者
・ミスター・ローク(演:マイケル・ペーニャ)
近年の出演作に『トムとジェリー』、『ジェクシー!スマホを変えただけなのに』などがあります。
孤島にあるトロピカルリゾート「ファンタジー・アイランド」の経営者。白いスーツを来て客を出迎えている。
客の一人ひとりに夢を叶える説明をして、実際に彼らが望むような展開を案内していた。
実際は島にある不思議な力に縛られていて、亡くなった妻を何度も生き返らせている状態に。
命を奪われる危険な島だとグウェンたちに言われ、ようやく妻を解放して考えを変える。
最後はスーロンにメラニーを倒す方法を教えて、島に残るブラックスを従業員として迎える。
・グウェン・オルセン(演:マギー・Q)
近年の出演作に『Mr.&Mrs.フォックス』、『スリープレス/それは、眠ると憑いてくる。』などがあります。
「ファンタジー・アイランド」に客として招かれた一人。企業向けの不動産をしているキャリアウーマン。
5年前に当時の恋人からプロポーズを受けたが、拒否したせいで後悔してやり直しを願う。
プロポーズを受けて娘まで生まれるが、本当の夢じゃないと理解して、別の夢を希望した。
自分のせいで火事が起きて犠牲者を出して、助けようとするも失敗して、黒幕の存在を知る。
最後はミスター・ロークの間違いを指摘して、黒幕のメラニーを倒し、無事に生還を果たす。
・メラニー・コール(演:ルーシー・ヘイル)
代表作に『旅するジーンズと19歳の旅立ち』、『エンド・オブ・ハイスクール』などがあります。
「ファンタジー・アイランド」に客として招かれた一人。高校時代にイジメを受けて仕返しを考えていた。
到着早々にパトリックへアプローチをして、イジメっ子のスローンに拷問を与えるも助けた。
デイモンを合流して泉まで来ると、襲ってきた拷問先生から助けられてスローンと逃げ出す。
その正体は火事で亡くした友達の復讐で、他のメンバーを殺す為に島を利用する黒幕と暴く。
最後はスローンが夢を叶う力でニックを呼び出され、泉に引き込まれ溺死を遂げてしまう。
・パトリック・サリヴァン(演:オースティン・ストウェル)
代表作に『イルカと少年』シリーズ、『ホース・ソルジャー』などがあります。
「ファンタジー・アイランド」に客として招かれた一人。兵士を希望するも叶わず警察官をしちている。
幼い頃に父親を戦場で亡くしているが、仲間を助けた英雄として尊敬して誇りに思っている。
兵士になる夢を叶えてもらい、死んだはずの父親と再会し、事実を説明して行動を共にする。
父親の目的であるアメリカ人の救出を成功させるが、父親がギャングに撃たれて死亡した。
最後は黒幕であるメラニーに腹部を刺され、手榴弾の爆発を体で止めて英雄的な死を遂げた。
・ブラックス・ウィーヴァー(演:ジミー・O・ヤン)
代表作に『パトリオット・デイ』、『ライフ・オブ・ザ・パーティー』などがあります。
「ファンタジー・アイランド」に客として招かれた一人。JDの兄弟でアジア系ながらゲイである。
JDとともに夢を叶う島にやって来ると、なんでも手に入れたい事からパーティ三昧となる。
好みの男性とイチャイチャするが、麻薬王の家だと知らずにその部下に捕まってしまう。
手榴弾を手にして脱出を図って、パトリックたちが救出に来るも、JDを殺されて失った。
最後は黒幕のメラニーが倒されると、JDと一緒にいたい事から島に残って従業員となった。
・JD・ウィーヴァー(演:ライアン・ハンセン)
代表作に『13日の金曜日/2009年版』、『セントラル・インテリジェンス』などがあります。
「ファンタジー・アイランド」に客として招かれた一人。親の再婚で連れ子としてブラックスと兄弟になる。
何かと弟のブラックスを助けていて、夢を叶う島ではパーティ三昧で一緒に楽しんでいた。
麻薬王の家と知らず部下の襲撃を受けて捕まるが、ブラックスのおかげで助かる事になる。
パトリックたちに助け出されるが、蘇った手下の銃弾を食らってそのまま死亡してしまう。
最後は夢を叶う力を残していたブラックスによって生き返り、彼と島に残る事となった。
・スローン・マディソン(演:ポーシャ・ダブルディ)
代表作に『キャリー/2013年版』、『her/世界でひとつの彼女』などがあります。
家にいたところで何者かに誘拐されてしまう。そのまま「ファンタジー・アイランド」に拘束されていた。
高校生時代に学校で一番の人気者だったが、その裏でメラニーを毎日のようにイジメていた。
メラニーの夢である復讐の為に拷問されるが、非道なやり方に耐えられず彼女に助けられる。
途中でメラニーのせいで捕まったと知ってから、自分の過ちに気づいて真意から謝罪した。
最後は黒幕がメラニーだと判明し、夢を叶う力で彼女を葬り、グウェンとともに家へ帰った。
・ジュリア(演:パリサ・フィッツ=ヘンリー)
代表作に『ジェイン・オースティンの読書会』、『マイ・スパイ』などがあります。
「ファンタジー・アイランド」にミスター・ロークの助手として就任して間もない新人。
グウェンたちが客として「ファンタジー・アイランド」に来ると、軽い説明をして出迎える。
夢を叶える仕組みをよく分かっておらず、鼻血を流してしまうほど体が病魔に冒されている。
実はミスター・ロークの亡くなった妻であり、島の力で何度も生き返って病気で死んでいる。
最後はグウェンたちのピンチにロークが夫だと記憶を取り戻し、彼を説得させて改心させた。
・デイモン(演:マイケル・ルーカー)
近年の出演作に『ザ・スーサイド・スクワッド/“極”悪党、集結』、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』などがあります。
私立探偵。「ファンタジー・アイランド」を欲しがっているクライアントから依頼を受けて極秘に潜入する。
第三者の視点で島を探索して、黒い水の正体や命の危険があるとしてサバイバルをしていた。
新たな客の様子を観察して、逃げ出したメラニーとスーロンを助けて島の泉を見せていた。
実は娘を亡くしていて、泉の力で夢を見せられるが、それが危険だと分かって警告していた。
最後は拷問先生に追い込まれたメラニーとスーロンを助けべく、崖に突き落として死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は1977年から84年にかけて放送されたテレビドラマシリーズの映画化となります。
この作品は『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』や『なりすましアサシン』で知られるジェフ・ワドロウが監督と共同脚本を務めています。
さすがにテレビドラマシリーズの映画化という事で、設定や世界観に関して、かなり深い部分まで感じさせています。
単純に「ファンタジー・アイランド」に来て、一人につき一回だけ夢を叶えられるような設定でスタートしていきます。
その原動力が島の中心にある泉から湧き上がる水で、島中には黒い水があっちこっちに湧き出して実際に現実化させている。
参加した人間が持つ夢を実際の形に作り上げるが、その分だけでなぜか悪い事が反動として訪れるルールがあります。
ただ、このルールの説明について、説明になっていないので、途中からその設定が足を引っ張っているような印象を受けました。
それにメインの登場人物が5人となっていて、それぞれの夢を叶えていくから、視点が何度も飛んでしまって物語としてとっ散らかったような感じになる。
誰が主人公なのか定まっていない感じで、ちょっとしたグランドホテル方式みたいだが、そこまでしっかりと決めたような形ではない。
そうなってくると、どの登場人物も中途半端な描写に留まってしまい、島を管理するミスター・ロークが改心するところも薄っぺらいに感じた。
登場人物のバックボーンがあまり語られないから、何が起きても深くまで共感するようなところが少なかったような気がする。
やはり、元々がテレビドラマシリーズなので、一本の映画にする事にムリがあったと思います。
ミスター・ロークを物語の中心に持っていけば、視点がブレずにいたが、そのスタイルを取らなかった時点で本作がそうなってしまったと思います。
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