【ヒルコ/妖怪ハンター】VD-654

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作品データ

公開年月 1991/05/11
ジャンル ホラー
原作 諸星大二郎 『妖怪ハンター』
監督 塚本晋也
脚本 塚本晋也
製作 中沢敏明、中村敏安、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

新進気鋭の考古学者である稗田礼二郎は学会で注目を集めたが、ある学説を唱えた事で異端視され、その存在は忘れ去られていていた。
そんな稗田の元に義兄で中学校の教師である八部高史から古代人が悪霊を鎮める古墳を見つけたという手紙が届く。
稗田は自分の学説が正しいと証明する為、八部の息子と接触するが、そこには古墳から解き放たれたヒルコが忍び寄るのだった。

登場人物&出演者

稗田礼二郎(演:沢田研二)

代表作に『太陽を盗んだ男』、『魔界転生』などがあります。

主人公。考古学者。妖怪が存在するという論文を発表した事により、業界から笑い者にされていた。

過去に発掘していた時に妻が写真を撮っていたが、崖から落ちて死亡した事を後悔している。
義理の兄である八部先生から手紙をもらい、古墳の石室を見つけたと聞いて早速とやって来た。
まさおがヒルコに襲われるところを助け出し、石室を見つけて封印するべく場所を探し当てる。
最後はヒルコに幻覚を見せられるが、まさおの活躍で封印し、良い妖怪を探す旅へ出て行った。

八部まさお(演:工藤正貴)

代表作に『ぼくらの七日間戦争』、『部屋とYシャツと私』などがあります。

塚本中学校の男子生徒。古墳を見つけた父親が月島と消えた事から、友人たちと学校に来て探していた。

背中に激しい痛みを感じて湿布を貼っていたが、その下には人面瘡があって友人たちが驚いた。
父親が封印を解いたせいでヒルコが外に出てくると、友人たちが殺され、礼二郎に助けられた。
古墳を礼二郎と一緒に探して、ようやく見つけて石室の中に入って父親と再会を果たした。
最後は礼二郎がヒルコに取り憑かれ、封印を完全にやって閉じ込めて、古墳を守ると約束した。

月島令子(演:上野めぐみ)

代表作に『不敗勝負師/賭けゴロ』などがあります。

塚本中学校の女子生徒でまさおの同級生。考古学に興味を持ち、古墳の中に入った八部先生を追った。

一緒に石室の道のりまでやって来ると、八部先生がヒルコの封印を解いて頭部を乗っ取られた。
まさおたちが見える場所にいたが、同級生がやって来ると、殺害してヒルコの仲間にしていた。
その後もまさおを何度も追いかけて石室の封印を解く方法を聞くも、礼二郎が分かると知る。
最後はまさおが石室の封印をして、ようやく解放された他に殺された人たちと成仏を果たした。

八部高史(演:竹中直人)

近年の出演作に『あなたの番です/劇場版』、『しあわせのマスカット』などがあります。

まさおの父親で塚本中学校の教師。礼二郎の義理の兄。考古学に興味を持ち、学校の古墳を研究していた。

ようやく見つけた石室の封印を解こうとして、後からやって来た月島と一緒に向かっていった。
実は石室を封印する役割を持っている一族であったが、何も知らずに逆の事をしてしまう。
礼二郎とまさおが石室にやって来て、辛うじて残していた意識を使って二人を助けようとした。
最後は残った意識で他のヒルコを止めて、まさおのおかげでようやく成仏する事ができた。

渡辺(演:室田日出男)

代表作に『0課の女/赤い手錠』、『資金源強奪』などがあります。

塚本中学校の用務員。夏休み前までは普通の人で名前は知られていたが、特に目立つような存在じゃなかった。

学校までやって来たまさおたちを見かけると、鎌を片手に彼らを脅しながら追い返してしまう。
まさおの友人たちが次々と殺され、犯人だと思われてしまい、邪魔する礼二郎を倒していた。
実際は石室の封印を解く場所を守っていて、まさおの祖父を小さい頃に見かけた事があると話す。
最後はヒルコに寄生されてしまい、礼二郎たちを襲う前にどこかへ言って自分でケリをつけた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は諸星大二郎の漫画『妖怪ハンター』の実写映画となります。
この作品は『鉄男』で注目された塚本晋也が監督と脚本を務めています。
残念ながら諸星大二郎については初めて知ったので、漫画の方も今回で知りました。
なので、どのような内容か分からなかったが、塚本晋也監督の『鉄男』については知っています。
『鉄男』に関しては独特な世界観があって、それが本作でどれぐらい相性がいいのかだろう。
やはり、最初から独特な雰囲気を出しているが、音楽についてはちょっとばかり浮いているような気がしました。
ようやく出てくるタイトルになっている「ヒルコ」が登場すると、モチーフにした『遊星からの物体X』の怪物に似ていました。
物語としても主人公の稗田礼二郎と、ヒルコに関係ある八部まさおの二人が中心となって分かりやすい内容になっています。
何より本作には「古事記」から引用した部分を多く使っているので、まさに日本らしい物語になっていると思います。
あとは考古学者なのに七つ道具を持って、妖怪を退治しようとする主人公の設定が面白いです。
その道具の中で一番活躍するのがキンチョールの殺虫剤というのが笑えて、ヒルコ相手に圧倒する力がなかなか良かったです。
独特な世界観を展開していて、塚本晋也監督との相性が良かったと思いますが、さすがに漫画が原作というだけにラストがファンタジーすぎました。

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