【王宮の夜鬼】RE-3214

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あ行

作品データ

公開年月 2019/09/20
ジャンル 歴史劇/ホラー
原作 なし
監督 キム・ソンフン
脚本 ファン・ジョユン
製作 キム・ウテク
製作国 韓国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

咬まれると白目になり牙が生え、人の生き血を求める“夜鬼”へ豹変する謎の疫病が蔓延する朝鮮時代。
存亡の危機に陥った朝鮮に帰還した王子イ・チョンは、至るところに蔓延る夜鬼の群れと戦う武官パクらと行動を共にする。
一方、国を掌握しようと企む国王の側近であるキム・ジャジュンは、国家転覆を謀り、夜鬼を利用して最終手段を打とうとするのだった。

登場人物&出演者

イ・チョン王子(演:ヒョンビン)

代表作に『レイトオータム』、『王の涙/イ・サンの決断』などがあります。

主人公。朝鮮王朝の第二王子。長らく清国で育ち、国の豊かさと美女の多さに満足している。

兄の遺言で仕方なく自国に帰り、約束された王太子妃を清国に連れていく為に向かっていた。
王座に興味がないと散々口にしていたが、夜鬼たちを倒していく過程で王として自覚を持つ。
仲間たちが倒れていく中で奮闘して、謎のパワーアップしたジャジュンに追い詰められる。
最後は主人公パワーでジャジュンを倒し、民たちを見て王として朝鮮を建て直すと誓う。

ハクス(演:チョン・マンシク)

代表作に『7番房の奇跡』、『ベテラン』などがあります。

ヒロイン。朝鮮王朝の士官でチョン王子の忠臣。チョン王子の付き人で清国でともに暮らす。

兄の遺言を受け取ったチョン王子に従って朝鮮へ帰るが、王宮の揉め事に関わりたくない。
刺客に襲われるも無傷で回避して、パク従事官たちと合流して村の状況を知る事となる。
仲間たちがジャジュンの策略で捕まって王宮へ伝えに行くが、すでに夜鬼だらけに。
最後は謎のパワーアップしたジャジュンに捕まり、チョン王子たちの前で呆気なく殺された。

パク従事官(演:チョ・ウジン)

代表作に『インサイダーズ/内部者たち』、『ザ・キング』などがあります。

朝鮮王朝の武官。第一王子の忠臣。暴君と化した国王に対して反乱を企てる一人となる。

第一王子の自害で黒幕にされてしまい、チョン王子を迎える際に夜鬼の襲撃に対処していた。
村の悲惨な状況を知ってトッキたちと夜鬼を倒し、チョン王子を出迎えて状況を説明した。
ジャジュンの策略で仲間たちと捕まるも、すぐに助け出されて加勢するが噛まれてしまう。
最後は王宮に呼び込んだ夜鬼たちを一網打尽にしようとするが、ジャジュンに邪魔された。

トッキ(演:イ・ソンビン)

代表作に『グッバイ・シングル』、『ときめき/プリンセス婚活記』などがあります。

パク従事官の妹。弓矢が得意で百発百中。矢の先に鈴を付け、夜鬼たちを引きつける。

刺客と夜鬼に襲われていたチョン王子を助け出し、国民の代表として助けを求めていた。
自国よりも清国を褒めるチョン王子にガッカリするが、それでも仕方なく彼についていく。
兄が噛まれて犠牲になって涙を流すが、チョン王子を助ける為に単独で王宮の近くまで行く。
最後は火をつけた矢で王宮を燃やす手伝いをして、夜鬼に襲われた村を救い出す為に戻る。

イ・ジョ国王(演:キム・ウィソン)

代表作に『観相師』、『新感染/ファイナル・エクスプレス』などがあります。

朝鮮王朝の国王。暴君で無能。自分が国をどうにもできるという自己中心的な発言をする。

政治に関してはジャジュンにすべて一任して、国の状況がまったく分からないまま命令する。
誰よりも反乱を恐れて逆徒を尋問するが、第一王子を目の前で失って一時的に気力がなくす。
宮廷の女たちからマッサージを受けてすぐに忘れが、食事中に夜鬼となった女に襲われる。
最後は清国の使いを迎える式で夜鬼となり、ジャジュンの思惑通り無惨にも殺された。

キム・ジャジュン(演:チャン・ドンゴン)

代表作に『ブラザーフッド』、『泣く男』などがあります。

朝鮮王朝に仕える側近。兵曹判書。朝鮮王朝のナンバー2で王座を秘かに狙っている。

暴君で無能な国王に進言して裏から操り、反乱を起こそうとする第一王子を追い詰めた。
夜鬼が蔓延る状況になると、それを利用して国王を感染させ、王座を手に入れようとする。
新たな国の王になろうとするが、噛まれたせいで感染し、謎の粉で意識を失わず夜鬼になる。
最後はチョン王子を追い詰めていくが、主人公パワーの前に勝てず、王宮とともに燃えた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は朝鮮王朝を舞台にしたゾンビ映画とも言える作品となります。
この作品はヒョンビン、チャン・ドンゴン、チョン・マンシクと言った韓国映画界を代表する役者たちが一番のポイントになります。
時代劇とゾンビという組み合わせは非常に珍しいが、アメリカで言えば西部劇とゾンビの組み合わせは逆に珍しくない。
本作のゾンビは夜鬼と呼ばれており、名前に由来して日の光が苦手で夜だけ襲って来きます。
ゾンビとヴァンパイアを組み合わせたような設定だが、あくまで基本はゾンビとして人間を襲っていく感じです。
やはり、朝鮮王朝という現代ではない時代を舞台にしているので、その説明の為にそれなりの時間を使ってしまっている。
それに加え、時代劇で良くある国家転覆を狙った謀略も同時に進行するので、どうしてもテンポは悪くなってしまっています。
ゾンビ映画は一発ネタというところもあって、あまりストーリーをグダグダやっていると退屈に感じてしまう。
本作は説明が長くなってしまい、更に謀略のくだりもあって、かなりテンポが悪くゾンビ映画として致命的でした。
剣によるアクションのシーンは悪くないし、ゾンビ相手に次々と倒していく爽快感はありますが、どうにも前後の展開のテンポが悪くて今一つ効果がなかった。
本作は2時間を超えている時点でゾンビ映画として考えると、余計なモノをくっつけすぎたように思います。
主人公であるはずのチョン王子のエピソードよりも、他の脇役にエピソードを与えたのも少しムダに感じてしまった。
ドラマを展開させようとする意図は伝わってきますが、そもそもゾンビ映画にそのようなモノは必要ありません。
むしろ、余計なドラマなどバッサリ切って、主人公を中心にした物語じゃないと100分を切る事はできないと思います。
そこら辺の考え方のスタート時点が違っているので、ゾンビ映画というモノはどういうジャンルなのか理解した上で作って欲しかったです。
そうすれば、剣劇はもっと効果的になっていたし、100分を切るテンポの良さも生まれていただろうと思います。
素材の一つ一つは良かったけど、調理する前提がズレてしまったので、非常にもったいないと感じた作品でした。

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