【ラ・ヨローナ/泣く女】RE-3106

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2019/04/19
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 マイケル・チャベス
脚本 ミッキ・ドートリー、トビアス・イアコニス
製作 ジェームズ・ワン、ゲイリー・ドーベルマン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

1973年のロサンゼルス、ソーシャルワーカーでシングルマザーのアンナは、川で溺死した子供たちの母親から「あなたの子供たちも、あの女の泣き声を聞く」と謎の警告を受ける。
意味が分からないアンナだったが、ほどなくして子供たちは本当にその声を聞いてしまう。
それは水のある場所ならどこでも現れ、子供たちの命を奪う“ヨローナ”の呪いで、アンナは教会に助けを求めるのだった。

登場人物&出演者

アンナ・テイト=ガルシア(演:リンダ・カーデリーニ)

代表作に『ブロークバック・マウンテン』、『グリーンブック』などがあります。

主人公。ソーシャルワーカー。夫が警察官で亡く、シングルマザーとして子供たちを育てる。

担当していた同じシングルマザーの様子がおかしく、監禁されていた子供たちを助け出す。
そのせいで子供たちが死んでしまい、母親のパトリシアに「ラ・ヨローナ」の呪いを受ける。
子供たちを連れ去れると知り、ラファエルに助けを頼むも途中まで彼を信じていなかった。
最後はパトリシアに邪魔されるが、ラファエルの差し出した十字架でヨローナを倒した。

クリス・ガルシア(演:ローマン・クリストウ)

本作が長編映画デビュー作となります。

アンナの息子。父親と亡くし、警察官だった事から書斎で警察ごっこをしていた。

パトリシアの息子たちが溺死した現場に行き、勝手に車の外に出てヨローナを見かける。
そのせいで呪いを受けてしまうが、ずっと黙っていたせいで最悪の状況を招いていく。
ラファエルの結界を壊したサマンサがヨローナに取り憑かれ、一緒にクローゼットに隠れた。
最後は屋根裏に避難するも追い詰められ、アンナとラファエルたちに助け出された。

サマンサ・ガルシア(演:ジェイニー=リン・キンチェン)

代表作に『セルフレス/覚醒した記憶』、『Enchanted Christmas』などがあります。

アンナの娘。父親を亡くしたばかりだが、特に悲しまずにテレビの方に興味を持つ。

いつも風呂では母親に髪を洗い流してもらっていて、父親に対する思い出をほとんど見せず。
クリスがヨローナの呪いにかかると、ついにで呪いを受けて連れ去られる寸前になる。
ラファエルが張った結界をぶち壊してしまい、プールに連れ去れるもなんとか助け出される。
最後はクリスとともに屋根裏へ逃げて、駆けつけたアンナとラファエルたちに助けられた。

ラファエル・オルヴェラ(演:レイモンド・クルス)

代表作に『エイリアン4』、『コラテラル・ダメージ』があります。

呪術医。元々は教会の神父だったが、考え方の違いから辞めて呪術医になっている。

パトリシアの息子たちをヨローナから守る儀式をしたが、アンナのせいでぶち壊しになる。
その後、ペレズ神父からヨローナの呪いに苦しむアンナを紹介されて最初は断っていた。
結局はサマンサの願いを聞いて対決を決め込むが、実際にヨローナを見た事がないという。
最後はパトリシアに撃たれるが、切り札の十字架をアンナに渡して見事に退治をさせた。

パトリシア・アルバレス(演:パトリシア・ヴェラスケス)

近年の出演作に『THOR(ソー)/生命の木とアスガルドの神々』、『マインドハンター』などがあります。

二人の息子を持つシングルマザー。アンナが4年に渡って担当していた旧知の仲だった。

何も知らないアンナのせいで二人の息子と引き離され、結果的にヨローナに殺されてしまう。
子供たちを失ったせいで感情をなくしてしまい、面会に来たアンナにヨローナの呪いを託す。
アリバイのおかげで釈放され、アンナの子供たちを生贄に自分の子供を取り戻そうとする。
最後はアンナたちの邪魔をしてラファエルをケガさせるが、なぜか改心して助ける事に。

クープ刑事(演:ショーン・パトリッック・トーマス)

代表作に『ドラキュリア』、『ファウンテン/永遠につづく愛』などがあります。

アンナの夫の元同僚で刑事。相棒でアンナの夫に誓って彼の家族を守ると約束していた。

ケースワーカーしていたパトリシアの息子たちが溺死し、落ち込んでいたアンナの元に来た。
最後はクリスやサマンサがアンナから虐待を受けていると勘違いし、彼女の同僚と調査した。

ペレス神父(演:トニー・アメンドーラ)

代表作に『レジェンド・オブ・ゾロ』、『アナベル/死霊館の人形』などがあります。

パトリシアの葬儀を見ていた人物。教会内の敷地で呪術医のラファエルの儀式を見ていた。

葬儀に来ていたアンナに声をかけると、ラファエルの儀式について説明をしていた。
以前は超自然的な力をまったく信じなかったが、アナベルの人形に関わってから信じる事に。
最後は腕にヨローナの印をつけられると、相談に来たアンナにラファエルを紹介した。

ラ・ヨローナ(演:マリソル・ラミレス)

代表作に『Right at Your Door』、『Circle』などがあります。

1600年代に生存した女性。村で一番の美人で富豪の牧場主と結婚して幸せな生活を送った。

夫が若い女性と浮気した嫉妬で彼の宝である息子たちを殺し、絶望して自殺を遂げている。
そのせいで子供たちを掠う悪霊と化し、アンナのせいでパトリシアの息子たちを奪った。
物理攻撃で追い詰めていくが、呪術医のラファエルの微妙な術に振り回されてしまう。
最後はアンナが特殊な木で作られた十字架の物理的な攻撃で胸を刺され、そのまま消滅した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はジェームズ・ワンが作り出した『死霊館』シリーズに属する作品となります。
ストーリーの時系列では『アナベル/死霊博物館』と『死霊館/エンフィールド事件』の間に位置しています。
元々はメキシコに伝わる都心伝説であり、それを元にジェームズ・ワンが題材として『死霊館』シリーズの一本となりました。
メキシコの都市伝説らしく、登場人物のほとんどがメキシコ系で占めているが、内容としては王道的なホラー映画となっています。
嫉妬から子供たちを川で溺死させ、自らも命を絶った女が悪霊と化して、子供たちを連れ去るという展開になります。
主人公は無神論者でケースワーカーなので、中盤まで超自然的な力をまったく信用せず、そのせいでずっと観ていてイライラしてしまった。
王道的なホラー映画なので悪霊が登場するパターンは分かりやすく、アメリカンな突然姿を現して大きな音で驚かせる恐怖演出に真新しさはない。
肝心の「泣く女」であるラ・ヨローナは見た目のインパクトはあるけど、最近の流行である物理的な攻撃を何度も仕掛けてくる。
『死霊館』ではジャパニーズ・ホラーのようなジメジメとした怖さが良かったが、本作はアメリカンなタイプになってガッカリしています。
多少のジメジメした怖さがあるけど、それを打ち消してしまう分かりやすい恐怖演出にもガッカリしています。
新たに呪術医が登場するが、残念ながらウォーレン夫妻と比べると少しインパクトに欠けてしまう部分がありました。
それでもなんとかキャラクター性を出そうとしているが、登場するシーンが短かったせいで今一つという印象を持ちました。
あとは決定的に主人公であるアンナや子供たちの行動にイライラさせられ、被害者になった彼らに対する共感を持てなかったのも大きい。
特に無神論者でずっと信じずに回りくどい行動していたアンナのキャラクター性が今一つであって、夫を亡くした設定もまったく活かされていなかった。
全体的に登場人物たちの設定が悪く、そのせいでムリヤリな感じで冒頭の被害者となった母親の暴挙も取って付けたような感じなってしまった。
そのクセに急な改心をして主人公を助けるなど、行動に一貫性がなく、単純に物語を動かす為だけに存在してしまったのは大きな失敗だったと思います。
『死霊館』シリーズは良かったが、本作はそのブランドに頼っただけで期待していたよりもイライラと退屈さが上回ってしまいました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました