作品データ
あらすじ
トン・ウンテンは世界で要人警護を専門で請け負う国際特殊護衛部隊“ヴァンガード”の創設者にして最高司令官を務める。
ある日、ヴァンガードのクライアントであるロンドンの中国人実業家チョン・クォックラップは、とある莫大な裏金をめぐる陰謀に巻き込まれる。
アフリカで野生動物の保護活動に従事するチョンの娘ファリダに危険が迫り、トンは警護の為にヴァンガードの精鋭チームを率いるのだった。
登場人物&出演者
・トン・ウンテン(演:ジャッキー・チェン)
近年の出演作に『レジェンド・オブ・ドラゴン/鉄仮面と龍の秘宝』、『クライマーズ』などがあります。
主人公。国際特殊護衛部隊“ヴァンガード”の創設者で最高司令官。顧客と部下の命を第一に考えている。
チョンがロンドンで襲撃を受けると、すぐに部下のロイとホイシュンに向かわせて助け出した。
今度は狙われるファリダの為に自らもアフリカに出向くが、結局は失敗してロイも捕まった。
オマルから交換条件としてアジトに出向かうと、ファリダとロイを助けるもチョンが捕まる。
最後は黄金の車で逃げ出したオマルたちを追撃し、見事に捕まえてチョンをなんとか助け出す。
・ロイ・ジャンユー(演:ヤン・ヤン)
代表作に『赤い星の生まれ』、『ワンス・アポン・ア・タイム/闘神』などがあります。
“ヴァンガード”の若手メンバーでチームリーダーの一人。トンが最も頼りにしている部下の一人。
チョンがオマルの部下に捕まると、非番であってもトンからの要請を受けて一緒に助け出した。
今度はアフリカにいるファリダを保護しようとするが、結局はブロトによって捕まってしまう。
取引にやって来たトンたちによってファリダとともに助けられるが、今度はチョンが捕まる。
最後はオマルたちが黄金の車で逃げ出すと、ファリダの頼みでチョンを無事に助け出した。
・ホイシュン(演:アレン)
代表作に『ウーマン・イン・レッド/スキャンダルな夫』、『完璧な他人/スマホが暴く秘密たち』などがあります。
“ヴァンガード”の初期メンバーで火薬類の扱いに長ける。ロイとは親友で戦友のような関係で家族ぐるみで付き合う。
春節を祝っていた時にトンからチョンの助ける要請を受けて、ロイとともになんとか助け出す。
母親がおらず一人息子を育てているが、アフリカでの任務に参加できず後方支援に回っていた。
ロイを救出する作戦に自ら志願して参加し、銃弾を受けて心停止するもなんとか生き返った。
最後はケガを治療する為に後方支援へ回って、トンたちがチョンを救出するサポートをしていた。
・ミヤ(演:ムチミヤ)
代表作に『西遊記/孫悟空VS白骨夫人』、『カンフー・ヨガ』などがあります。
“ヴァンガード”のメンバーで現場チーム唯一の女性。現場では常にスーツを着て男のようだと言われている。
チョンがオマルの部下に捕まり、ロイとホイシュンが救出する際にリムジンで助け出していた。
オマルに捕まったファリダとロイを助ける為にメイドに扮して、戦闘になると正体を暴いて戦う。
捕まったチョンとオマルたちが向かう場所の情報を取るべく、女の武器で簡単に手に入れた。
最後はバイクに乗って逃げていたオマルたちを追いかけ、情報を取った取引相手を捕まえていた。
・ファリダ(演:シュ・ルオハン)
本作が長編映画デビュー作となります。
チョン・クォックラップの一人娘。アフリカで密猟者に殺される動物たちを守る活動をしている。
動画によってアフリカの現状を伝えていて、1時間で40万回も再生されるほど人気を博している。
オマルの部下たちに狙われると、助けにやって来たロイたちと逃げるも結局はブロドに捕まる。
ヴァンガードが救出にやって来るが、身代わりとして父親が捕まってしまい一人悲しんでいた。
最後は地元警察に任さえるヴァンガードに文句を言って、ロイがチョンを助けるようにさせた。
・チョン・クォックラップ(演:ジャクソン・ルー)
代表作に『ファイナル・プロジェクト』、『炎の大捜査線2』などがあります。
ロンドン在住で「北極狼」と呼ばれる中国人実業家。ヴァンガードと警護の契約を交わしている。
過去にオマルの父親とビジネスパートナーとして商売をするが、テロリストと知って裏切った。
オマルが生きていて父親の莫大な金を手に入れるべく、狙われるもヴァンガードに助けられる。
今度は娘が狙われ、オマルの部下に捕まると、身代わりとなって助け出して拷問を受けた。
最後は大金が黄金の車になった事を告げて場所を教え、ヴァンガードたちに助け出された。
・ブロド(演:ブラヒム・チャブ)
代表作に『チョコレート・バトラー』、『マキシマム・ブラッド』などがあります。
オマルの忠実な部下でテロリスト集団「復讐者」の幹部。裏切ったチョンを捕まえる為にロンドンに来ていた。
部下を使って一度はチョンを捕まえるが、出動したヴァンガードの邪魔で結局は失敗した。
オマルがブチ切れて今度はアフリカにいるファリダを狙い、部下を失いながら目的を果たした。
取引でチョンとヴァンガードがやって来ると、反撃しようとするもまたしても失敗していた。
最後は黄金の車で逃げていたが、ヴァンガードのメンバーに邪魔されて結局は捕まってしまう。
・オマル(演:エヤド・ホーラーニ)
代表作に『オマールの壁』、『歌声にのった少年』などがあります。
中東の王族でテロリスト集団「復讐者」のリーダー。チョンの裏切りで父親が殺害された恨みを持っている。
チョンが隠している大金を手に入れる為に誘拐を指示するが、失敗して娘にターゲットを移す。
アフリカまで部下を派遣させてファリダを捕まえるべく、ブチ切れながら指示をしていた。
ヴァンガードに邪魔されても娘を手に入れると、チョンが身代わりとなって大金を手に入れる。
最後はヴァンガードの追撃に遭い、トンと戦うも自分で足を撃ってサメの水槽に落ちてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は『レッド・ブロンクス』や『カンフー・ヨガ』で知られるスタンリー・トンが監督と共同脚本を務めています。
この作品はジャッキー・チェンとスタンリー・トン監督とは9作目のタッグを組んでいます。
世界で新型コロナウイルスの影響を受ける中、本作は2020年において興行収入が世界で13位を記録しています。
これは近年のジャッキー映画では『ベスト・キッド』以来となる大ヒット作と言えるだろう。
ただ、この作品ではすでにジャッキーは65歳という高齢であり、以前のようなアクションを期待しちゃいけません。
しかしながら、ジャッキー映画の全盛期を知っている人間からすれば、どうしても全盛期の頃を期待してしまう。
近年のジャッキー映画では世代交代を意識したような構成が多く、本作では現場よりボスとして指示するジャッキーがいました。
高そうなスーツを着て、メガネまでして、部下たちに指示を送るジャッキーに違和感を持ってしまうのは昔から知っているからだろう。
やはり、個人的にジャッキーは現場に出て最前線で戦っている姿が記憶に残っている分、本作を含めた近年の作品に物足りなさを感じてしまう。
物語としては近代的なハイテク機器を取り入れているが、従来のジャッキー映画にあるアクションもそれなりありました。
ですが、本作を鑑賞して思ったのは、こういうタイプの作品というのはジャッキー・チェンという俳優がいるからこそ成り立っているという点です。
多分、中国では人気のある若手俳優たちがアクションを代わりにやっていますが、残念ながらジャッキー・チェンという俳優ほどのオーラはありません。
あくまでジャッキー・チェンがいて成立するアクション映画であって、彼らは単なる添え物のようにしか見えなかったです。
これは昔からジャッキー映画を知っている弊害かもしれないが、もう少しジャッキー・チェンのアクションを引き継げるような人に託して欲しいです。
それを強く思わせるような作品であり、いくら顔が良くスタイルが良くても、カリスマ性までは唯一無二であると感じさせる内容でした。
リンク
コメント