作品データ
公開年月 | 2017/02/18 |
---|---|
ジャンル | ラブロマンス/コメディ |
原作 | なし |
監督 | チェ・グンシク |
脚本 | シン・チョル |
製作 | シン・チョル |
製作国 | 韓国 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
最悪の出会いから恋人へ発展した“元祖彼女”との別れは呆気なくキョヌを襲った。
そんな失恋の傷も癒えない彼の前に突然、幼い頃に音信不通となった“初恋の彼女”が現れる。
天使のような微笑みとは裏腹に、元カノ以上に破天荒な性格に翻弄されるキョヌは懐かしい感覚が蘇っていく。
すっかりと舞い上がったキョヌは彼女を運命の相手だと信じ結婚を決意するが、そこには大きな落とし穴があるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2017』にて上映された作品です。
ご存じの通り、大ヒットした『猟奇的な彼女』の続編にあたる作品となります。
『猟奇的な彼女』は韓国で最もヒットしたラブロマンス映画で、日本でも同様に大ヒットした作品でした。
アメリカやインドで映画化され、日本ではテレビドラマ化するほどの人気ぶりでした。
それから15年が経過しての正統な続編となった本作ですが、主人公であるキョヌは引き続きチャ・テヒョンが演じています。
前作では大学生だったが、本作では明確な年代設定はしていないが、チャ・テヒョン自身より少し若い設定だと思われます。
まず、冒頭であれだけドタバタのロマンスを繰り広げた彼女とあっさり別れるダイジェストが流れてしまいます。
もうこの時点では続編というよりは、新たなスタートとしてのリセットを意味しています。
当然のようにキョヌは意気消沈するのだが、今回はなぜか幼馴染みという設定を活かして彼女の方から積極的にアプローチする。
結果として早い展開で結婚するのだが、どうしても前作を引きずった続編なのでそれと比べて明らかに内容が変わっている。
前作の良かった点として、何かと暴力的な彼女に振り回させながら愛を育んでいくキョヌの気持ちが素直に伝わっていました。
そこで重要だったのは彼女の気持ちが曖昧な感じで、なんとか振り向かせようとするキョヌの懸命な行動が良かった。
しかし、本作は最初から結婚を誓った幼馴染みが登場して、淡々と恋愛模様が展開していく中で「違うな」と思わせる構成でした。
相変わらずキョヌは頼りないけど、それ以上に彼女が完璧で彼の事を一番に理解しているので、前作とは別物になっている。
それに本作の彼女は「猟奇的」ではなく、気が強く愛情表現が豊かな中国女性をそのまま出しているだけで全然意味が違っている。
このように本作は続編にする必要性がなく、逆にそれをやってしまったせいで作品としての価値を貶めてしまっている。
本作が独立した別の作品として考えるなら悪くないだけに、続編という冠をつけたばかりに評価自体を落としたのは非常に残念だったと思います。
ビクトリアは美しいし、藤井美菜も負けておらず、両者に好意を与えたキョヌのハーレム状態は羨ましい限りでした。
同僚だったヨンソプはいいキャラだったのに、彼の後日談がないのはなんだか可哀想でした。
本作は『猟奇的な彼女』の続編と考えなければ悪くない作品だが、それを前提に宣伝しているせいで本来の評価より一段落ちの結果となりました。
コメント