作品データ
あらすじ
1666年、ユニオンに住むサラ・フィアーは牧師の娘であるハンナと恋愛関係を持っていた。
村で異変が起きると、魔女の仕業だとしてサラとハンナの同性愛が原因だと思われて二人とも捕まってしまう。
サラはすべての罪を被って絞首刑にされると、それを見ていた1994年のディーナは呪いを解く為に黒幕を倒そうと動き出すのだった。
登場人物&出演者
【1666年】
・サラ・フィアー(演:キアナ・マデイラ)
代表作に『バッド・ヘア・デー』、『フィアー・ストリート』シリーズなどがあります。
ユニオンに住んでいる若い女性。母親を亡くしていて、父親と二人暮らしでイライジャとの結婚を控える。
イライジャとの結婚を望んでおらず、実際は同性であるハンナに対して想いを持っている。
村で異変が起きると、ハンナとともに魔女と言われてしまい、実際に召喚しようと画策した。
黒幕がイライジャだと判明し、彼に右手を切り落とされ、村人たちの前に突き出された。
最後は魔女として自白をすると、すべての罪を一人だけで被って、絞首刑にされて死亡した。
・ハンナ(演:オリヴィア・スコット・ウェルチ)
代表作に『Shithouse』、『フィアー・ストリート』シリーズなどがあります。
ユニオンに住んでいる若い女性。父親は村で唯一の牧師。母親から厳しく監視されて勝手な行動を許されない。
若者だけでバカ騒ぎする夜で男に付きまとわれるが、サラに助けられて二人で森に入った。
サラと同じく同性でありながら恋愛感情を持ち、負い目を感じながら正直になろうとした。
村から逃げようとして捕まってしまい、逃げていたサラも一緒に捕まって自白を迫られた。
最後はサラがすべての罪を一人で被ると、他の仲間たちと彼女の遺体を丁寧に埋葬した。
・イライジャ・グッド(演:アシュリー・ズーカーマン)
代表作に『The Wind』、『フィアー・ストリート』シリーズなどがあります。
ユニオンに住んでいる青年。弟とともにユニオンへ移り住んでいるが、自ら望んで農家をやっていた。
サラとは結婚を取り付けられるが、彼女にその気がないと分かっていて理解を持っていた。
村に異変が起きて魔女騒動になると、暴走する村人たちを抑えようとするも止められず。
その正体は悪魔と契約して権力を手に入れて、その代わり村を代償にしてサラにバレていた。
最後は負傷しながらサラの右手を切り落として、彼女を魔女だとして絞首刑にさせた。
【1994年】
・ディーナ(演:キアナ・マデイラ)
ジェイディサイドに住んでいる女子高校生。サラ・フィアーのせいで恋人のサムが取り憑かれてしまう。
ジギーが過去に体験した出来事を聞いて、ジョシュとともにサラ・フィアーの右手を発見。
サラ・フィアーとなって彼女の体験した出来事から、黒幕がグッド保安官の一族と知る。
ジギーたちと協力してグッド保安官をモールに誘い込み、儀式が行われた洞窟で待ち受ける。
最後はグッド保安官を倒し、サムが呪いから解放され、ようやく日常を取り戻す事になる。
・サム(演:オリヴィア・スコット・ウェルチ)
サニーヴェイルに住んでいる女子高校生。サラ・フィアーの呪いを受けて殺人鬼たちのように暴走する。
ずっとバスルームに縛られていたが、ディーナを襲おうとしてジギーに殴れて気絶した。
ディーナたちがモールでグッド保安官を迎え撃つ作戦を繰り出し、隙を見て逃げ出した。
洞窟まで逃げていたディーナを追いかけ、見つけると襲いかかるも殴られて気絶した。
最後はディーナがグッド保安官を倒し、正気を取り戻すと、サラ・フィアーを埋葬した。
・ジョシュ(演:ベンジャミン・フローレス・Jr)
代表作に『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』、『リム・オブ・ザ・ワールド』などがあります。
ジェイディサイドに住んでいるディーナの弟。インターネットのオタクで殺人鬼について独自に調べていた。
ジギーの家で彼女から過去に起きた出来事を聞いて、サラ・フィアーの右手を探し当てる。
グッド保安官こそが黒幕だと姉に教えられ、マーティンに協力を求めてモールに向かう。
殺人鬼たちを捕らえる作戦を打ち出し、グッド保安官に追われる姉を助ける為に奮闘した。
最後はディーナがグッド保安官を倒して、マーティンと仲良くなって日常を取り戻していた。
・ジギー・バーマン(演:ギリアン・ジェイコブス)
代表作に『DJにフォーリンラブ』、『ライフ・オブ・ザ・パーティー』などがあります。
過去にサラ・フィアーを見て唯一生き残った女性。ジェイディサイドで引きこもり生活を送っている。
サラ・フィアーの右手を遺体と埋葬するディーナたちを待ち、サムをずっと見張っていた。
ディーナが過去の出来事を見た事で真実を知り、グッド保安官が黒幕と知って覚悟を決める。
モールでジョシュの立案した作戦に従い、グッド保安官にディーナの血を浴びせていた。
最後はディーナがグッド保安官を倒し、持っていた日記を看護師だったレーンに返した。
・マーティン(演:ダレル・ブリット=ギブソン)
代表作に『20センチュリー・ウーマン』、『スリー・ビルボード』などがあります。
ジェイディサイド・モールの管理エンジニア。グッド保安官に逮捕されたが、ジョシュのおかげで脱走した。
家でくつろいでいたところで、ジョシュたちに助けを求められ、内容を聞かずに賛同した。
モールについて説明をしていたが、殺人鬼に追われている事を知らずに信じていなかった。
召喚された殺人鬼たちを一度捕らえるも逃げられ、一人で戦っていたジョシュを助け出した。
最後は殺人鬼たちを同士討ちさせ、ディーナがグッド保安官を倒した事で生還を果たした。
・グッド保安官(演:アシュリー・ズーカーマン)
サニーヴェイルとシェイディサイドを管轄にしている保安官。弟はサニーヴェイルの市長をしている。
外界との関係を絶ったジギーに殺人鬼の事をメモで知らせ、ディーナたちを探していた。
一族が悪魔と契約をしていた事をディーナにバレると、なんとか片付けようと追いかける。
ジギーにモールまで誘い込まれ、ディーナの血を浴びて殺人鬼に襲われそうになって逃げる。
最後は儀式を行った洞窟でディーナに倒され、サニーヴェイルが凋落して悪事が暴かれた。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はR・L・スタインの同名小説を実写映画化した三部作の三作目となります。
ついにシリーズの完結作となりますが、物語の起点となるところから始まっていきます。
Netflixが製作した映画シリーズとして初の試みとも言えるが、これを3週間連続で配信していました。
なんと言っても、本シリーズ最大の特徴は魔女により殺人鬼が召喚され、ターゲットとなる人間を追撃するのが良かった。
ほとんどの殺人鬼映画では一人しか登場しない殺人鬼だが、本シリーズは一気に数人も登場してワクワクさせられます。
何より『スクリーム』や『13日の金曜日』を意識した殺人鬼たちの造形もまた、好きな人には堪らないと思います。
そんな本作はサブタイトルにある通り、現代といえる1994年よりも300年も前の時代が舞台となります。
これが物語の中心ではなく、あくまで回想という形になっているが、本作における半分ほどの時間を使っています。
たっぷりと物語のキーパーソンであるサラ・フィアーの過去を描いているが、どうにもちょっと長すぎたような気がしました。
確かに当時は魔女狩りが当たり前の時代だったので、終始に渡って胸糞な展開だが、これは作品の面白さに直結していないのが残念すぎる。
物語の起点を描写するには必要なエピソードだと思いますが、尺を半分ぐらいにするべきだったと思います。
ハッキリ言って、この1666年の描写はあまり面白くないし、そのまま終わっていたら間違えなくつまらない映画になりました。
しかし、本題は現代である1994年に戻ってからで、すべての真実が暴かれて黒幕を倒そうとする主人公たちの行動で盛り上がりました。
もちろん、シリーズの魅力である殺人鬼たちも登場して、更にお互いに殺し合いを始める展開は面白いと感じました。
ただ、あまりにも1666年に力を入れたせいで退屈さと面白さが五分で打ち消され、結果的に普通の作品になってしまったのは残念でなりませんでした。
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