作品データ
あらすじ
牧場の柵が破壊され、家畜が襲われるなどの被害が続くオーストラリアの田舎町。
そんな中、デビーとその家族らは、弟のバーニーが営む牧場に会う為に町へやって来る。
バーニーは姉たちを川へのピクニックへ連れて行き、同時に連絡の途絶えた友人を探していると、突然として巨大なイノシシが突然襲われるのだった。
登場人物&出演者
・バーニー(演:ネイサン・ジョーンズ)
近年の出演作に『スコーピオン・キング5』、『フライング・ジャット』などがあります。
デビーの弟。町外れに牧場を営む。並外れた巨大ながら、子羊たちにミルクを与える。
デビーがやって来ると、満面の笑みで挨拶し、初めて会うロバートに存在感を出す。
川でピクニックの予定を立てて、サーシャの店に寄って父親探しを頼まれて承諾する。
一人でケンを探すが、巨大イノシシに突撃されて車が横転し、ブチ切れて追いかけた。
最後はタイマン勝負するも大ケガを負うが、生きていたバートとデビーたちと生還する。
・サーシャ(演:メリッサ・トゥコーツ)
代表作に『The Girl from Tomorrow』、『Game Room』などがあります。
ケンの一人娘。町でパブを一人で切り盛りする。若い女が言い寄る父親を注意している。
他所者が来て見る父親を注意すると、バーニーの家族たと言われるも開店準備に忙しい。
食事と酒を持っていくブルーに渡し、仕方なく父親のツケにして持って行かせた。
電話に出ない父親を心配し、店に寄ったバーニーに探して来るように頼んでいた。
最後は自分で行くと、巨大イノシシに車をぶつけ、バーニーたちを拾って帰っていった。
・デビー(演:シモン・ブキャナン)
代表作に『シェイム/告発の街』、『パトリック/戦慄病棟』などがあります。
都会に暮らし、弟のバーニーに会う為に家族で帰郷する。再婚したブルースとは仲良し。
一生懸命運転していたブルースに声をかけ、娘やロバートたちに下品な会話をする。
バーニーのピクニックの提案を受け入れるが、銃を持ちたいバートに説得された。
巨大イノシシにブルースやバートを殺され、悲しみのどん底になるが、エラと逃げる。
最後はエラと作った松明で巨大イノシシと戦い、サーシャの散弾銃でトドメを刺した。
・エラ(演:クリスティー=リー・ブリテン)
代表作に『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』、『マーウェン』などがあります。
デビーの長女。恋人のロバートとはベッタリ。家族の前でも堂々もイチャイチャする。
ロバートにベッタリでずっとイチャイチャしているが、バーニーとの再会に喜んでいた。
何かと口を挟んでくる弟とロバートが口論すると、それをなんとか止めていた。
巨大イノシシから逃げ出し、母親と二人だけになって火をつけて松明を作っていた。
最後は車で突撃したサーシャに助けられ、バーニーたちと再会して生還を果たした。
・バート(演:グリフィン・ウォルシュ)
本作が長編映画デビューとなります。
デビーの長男。姉とロバートと後部座席にあるが、イチャイチャされて迷惑していた。
下ネタを連想する会話にストレートを放り込み、ロバートから童貞扱いされてしまう。
バーニーと再会して一番楽しんでいて、川のピクニックでは銃に持っていくと話した。
巨大イノシシに追われて、足がもつれて倒れると、そのまま引きずられて消えてしまう。
最後はなぜか巨大イノシシから生還して、ケガしたバーニーと母親たちと再会を果たす。
・ブルース(演:ビル・モーズリー)
代表作に『マーダー・ライド・ショー』、『ハロウィン/2007年版』などがあります。
デビーの再婚相手。デビーの弟に会う為に車を運転するが、疲労で危うく事故を起こす。
デビーや子供たちとは上手くいっているが、バーニーとは気を使いながら接している。
バーニーわ恐れていて、ずっと緊張状態で、粋がっているロバートを注意していた。
川のピクニックで爆発音を聞いて、気になってロバートと行くと、プロポーズすると聞いた。
最後は巨大イノシシに遭遇し、ロバートに裏切られて囮にされると、首をもがれて死亡。
・ロバート(演:ヒュー・シェリダン)
代表作に『レッドゾーン/脱出』、『ロマンティックじゃない?』などがあります。
エラの恋人。後部座席でエラとイチャイチャして、自分は強い男だと主張している。
デビーやブルースの前で気後れする事なく、エラとずっとイチャイチャしかしていない。
川でのピクニックで爆発音を聞いて、ブルースと確かめに行くとプロポーズすると話す。
巨大イノシシを見ると、状況を分かっていないブルースを囮にして一人で逃げがした。
最後はエラたちに巨大イノシシの警告をするが、なぜか無音で画面の外から襲われて死亡。
・ブルー(演:ロジャー・ウォード)
代表作に『マッドストーン』、『マッドマックス』などがあります。
ケンの友人。埃が立つぐらいに小汚い服装をしている。狙撃の腕をケンから認められる。
柵を修理するケンに無線連絡を取り、パブから酒と食事を持って来るように言われる。
キャンプする若者か巨大イノシシに襲われ、狙撃する失敗し、悲惨な状況に絶望した。
早く逃げるべきだとケンに話すと、車を取りに行くと言って、単独で向かっていった。
最後は道中に巨大イノシシと遭遇し、木の枝で対抗するもあっさりと殺されてしまう。
・ケン(演:ジョン・ジャレット)
代表作に『マンイーター』、『ジャンゴ/繋がれざる者』などがあります。
町でなんでも修理している。牧場の柵を何かが次々と壊され、修理の依頼で繁盛する。
一人娘のサーシャが購入したパブの手伝いをちょっとするが、柵の修理に取り掛かる。
途中で友人のブルーが合流すると、キャンプする若者がイノシシに襲われて駆けつける。
悲惨な状況で生存者がいるかもしれないとブルーに話し、車を持って来るように言う。
最後は生存者を見つけるも死んでしまい、巨大イノシシに追い詰められて殺された。
感想
[個人的な評価]
本作は『坊門男』や『チャーリー:ザ・モンスター』で知られるクリス・サンが監督と脚本を務めています。
いわゆる“アニマル・パニック”の一つで、この作品では非常に珍しい「イノシシ」をテーマに扱っています。
オーストラリアのアニマル・パニックと言えば、ほとんどはワニが占めています。
なんと言っても、『クロコダイル・ダンディー』が有名でしょう。
しかし、今回は初めてみる巨大なイノシシが人を襲うという少しだけ新鮮な感じです。
そこにオーストラリアを代表する大男のネイサン・ジョーンズが出ているから期待した。
冒頭から巨大イノシシが存在感を出していましたが、ほとんどが頭だけでした。
今の時代でアニマトロニクスがメインという低予算な巨大イノシシは、頭を動かすけど、体はあまり動かない迫力のなさにガッカリ。
「猪突猛進」という言葉があるように、イノシシは突進してこそ意味があると思います。
それなのに、少しだけ突っ込んでいく迫力のなさは本当に残念としか言えません。
かなりポテンシャルのある巨大イノシシだったが、アニマトロニクスのせいで動きに制限がかかりすぎて良さを潰してしまっている。
それに期待していたネイサン・ジョーンズについても、自分より小さい人間に威張り散らすだけで、いざ巨大イノシシを前にすると、役立たずでガッカリしました。
あと、物語に必要ないエピソードで尺稼ぎしているのが見え見えで、丸ごとカットしても問題ないぐらいいらなかったです。
それと、巨大イノシシは走っている車を横転させるパワーがあるのに、掘っ建て小屋を壊せずにドアから入ってくる都合の良さはギャグかと思いました。
せっかくの巨大イノシシという面白そうな題材を使いながら、まったく必然性がなく、演出などが微妙すぎたのはもったいなかった。
ただ、これでイノシシ映画がちょっとでも出てくれば、本作の意味があったかもしれない。
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