作品データ
公開年月 | 2007/11/16 |
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ジャンル | サスペンス/ホラー |
原作 | なし |
監督 | ルイス・ピエドライータ、ロドリゴ・ソペーニャ |
脚本 | ルイス・ピエドライータ、ロドリゴ・ソペーニャ |
製作 | セザー・ベニテス、アドルホ・ブランコ |
製作国 | スペイン |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
4人の数学者たちに「フェルマー」と名乗る者から謎の招待状が届き、彼らは“知識の交換会”と称して部屋に集められる。
正方形の赤い部屋“キューブレッド”に閉じ込められた4人に向けて、部屋に置いてあったモバイルから問題が送られる。
制限時間以内に問題を解かなければ壁が四方から迫り、4人は圧殺されてしまうのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は実在する人類未解明の超難問「ゴールドバッハの予想」の証明を扱っています。
タイトルからして『CUBE』シリーズを連想させるが、実際はまったく関係のない作品です。
それで本題となる「ゴールドバッハの予想」は250年間も誰も解かれず、誰が最初に証明するか競っているようです。
こんな事を素人に言われてもサッパリ分かりませんので、本作においてもマクガフィン的な要素で理解する必要性がありません。
あくまで本作は出題されて、1分以内に答えればいいだけで、オーバーすると油圧式プレス機で部屋が圧迫されるだけです。
明らかに命が懸かっているような場面なのに、登場人物の一人は別の事を考えて緊張感を台無しにしています。
本来なら全員が協力して問題を解くべきなのだが、私情を優先してすぐに迫っている危機を放置するのはおかしすぎる。
確かに自分がなぜ呼び出されたのか気になるところだが、その前に潰されて死ぬようでは意味がありません。
だから全力で問題を解きながらも、事情を探っていく方が自然なのに、なぜ主人公っぽいヤツに個人的な問題を優先させてしまったのか。
それに出題されるタイミングがバラバラで、ひっきりなしに出されるとテンポが早すぎるのは分かるが、間隔が定まっていないせい緊張感を更に落としている。
頭の良い人たちを集めているはずなのに行動が感情的で、目の前の問題を解決しようとする姿勢が見られないのはコントレベルでした。
結局、罠を仕掛けた本人の勘違いで物語が解決し、最終的に「ゴールドバッハの予想」も証明されずに終わるという消化不良もいいところのラストでした。
それと出題される問題は難しいモノだと思っていたら、一般人でも解けるようなレベルで数学者(笑)の感じもギャグだと思いました。
共同で脚本を書いた両者はそこまで数学に詳しくなかったようで、出題された問題のレベルがあの程度なら仕方ありません。
集められた人間たちはもっと複雑な関係性だと期待したのに、あまりにも薄すぎて真実を知っても特に盛り上がらなかったです。
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