【ボイス/深淵からの囁き】VD-543

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洋画

作品データ

公開年月 2020/07/24
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 アンヘル・ゴメス・エルナンデス
脚本 サンティアゴ・ディアス、アンヘル・ゴメス・エルナンデス、ほか
製作 フアン・モレノ、ギレルモ・センペーレ、ほか
製作国 スペイン
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

田舎の古い屋敷に引っ越してきたダニエルの一家だったが、ずっと一人息子のエリックが何かの声に怯えていた。
家を修理してから売り出そうとするダニエルはある日、エリックが禁止していたプールで溺死した状態で発見する。
エリックが持っていた無線機から声が聞こえると、作家で心霊研究家のヘルマン・ドミンゴに調査を依頼するのだった。

登場人物&出演者

ダニエル(演:ロドルフォ・サンチョ)

代表作に『悪人に平穏なし』、『フアナ/狂乱のスペイン女王』などがあります。

一家の大黒柱。古くて安い大きな家を購入して、修理してから高く売って金を儲けている。

今回の修理に苦戦していて、なかなか作業が進まない中で妻や息子たちと普通に暮らしている。
息子がプールで溺死し、無線から声が聞こえると、心霊研究家で作家のヘルマンに調査を頼む。
サラも首吊り自殺を遂げてしまうと、家が魔女裁判所だったと知って地下室で遺体を見つける。
最後はヘルマンが遺体を燃やして助かるが、息子の絵から自分が殺したと知って銃で自殺をした。

サラ(演:ベレン・ファブラ)

代表作に『クラブ・ロリータ』、『セックス依存症の私』などがあります。

ダニエルの妻でエリックの母親。引っ越してきた家に慣れずに不安を持つエリックの面倒を見ていた。

怯えた様子のエリックをいつも心配しているが、無線機からの声だと言われても信じられない。
エリックがプールで溺死した状態で発見されると、耐えられずに実家へ一人だけ戻ってしまう。
電話がかかってエリックが古い家にいると言われ、それを信じてすぐに向かっていった。
最後は息子の部屋でエリックを見て、そのまま魔女に取り憑かれ、首吊り自殺を遂げてしまう。

エリック(演:ルーカス・ブラス)

本作が長編映画デビュー作となります。

ダニエルとルースの一人息子。引っ越してきた古い家に対して怯えているが、その正体が分からないまま。

プールにボールを落としてしまうが、父親から入る事を禁止されて毎回拾ってもらっていた。
無線機を持っていて、そこから女性の声を聞いて、怯えながらも絵を何枚も描いていた。
母親に無線機から父親に怒られたと話すが、実際にはそのような事がなくて信じてもらえず。
最後はプールで溺死した状態で発見されるが、実は取り憑かれた父親に殺されていた。

ルース・ドミンゴ(演:アナ・フェルナンデス)

代表作に『ラ・ノビア』、『Just a Little Chemistry』などがあります。

ヘルマンの一人娘。ダニエルに頼まれて調査にやって来た父親のサポートとして同行してきた。

霊をあまり信じておらず、父親の為に作業をしているだけで、何かを証明するつもりはない。
父親が心霊研究に傾倒しているのは、不可解な死を遂げた母親の真相を知る為だと聞かされる。
街で買い物をしていたが、古い家について知っている女性に話しかけれ、真相を知る事になる。
最後は魔女に取り憑かれて父親を刺したが、正気を取り戻し、銃で自殺したダニエルを発見した。

ヘルマン・ドミンゴ(演:ラモン・バレア)

代表作に『ハイル・ミュタンテ/電撃XX作戦』、『となりのテロリスト』などがあります。

作家で心霊研究家。テレビにも出演するぐらい有名人で、新しい本の宣伝を兼ねて霊について語っていた。

本屋で発売した本のサイン会をしていると、息子の声が聞こえるダニエルの訴えに調査を受ける。
心霊研究をしているのは、不可解な死を遂げた妻の真相を知る為で、ルースに止められていた。
古い家が魔女裁判の場所だった事を突き止め、地下室にあった拷問を受けた遺体を発見した。
最後は取り憑かれたルースに腹を刺されるも遺体を燃やして解決し、次の依頼を受けようとする。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
スペインのハウス系ホラー映画となっていて、ヨーロッパらしく魔女が呪いのメインとなります。
Netflixのオリジナル作品は劇場版とは少し雰囲気が違っていて、どうやら作家性を重んじているらしい。
なので、本作についても万人受けするような構成ではなく、かなり尖った展開になっていました。
ハウス系ホラー映画の王道では子供が最初に気付いて、次に妻が気付いて、ようやく父親が気付くというパターンがあります。
本作は序盤こそ王道の流れで展開していますが、息子がいきなり死んでしまうという予想を裏切る出来事に他とは違うと分かります。
普通なら、呪いをかけられて子供を狙っていくはずだが、容赦なく消し去っていくのは作家性を重んじているせいだろう。
その次に妻があっさりと退場させられ、残された父親が絶望に落とされるが、心霊研究家がなんとか踏ん張って倒そうとするのは新しい。
大抵の場合、呪いを払うエクソシストとかは中途半端に戦って負けるけど、本作では最後まで体を張っていました。
魔女の遺体を燃やすだけで呪いが終わってしまうのはちょっと呆気ないと思うが、巻き込まれた家族が全滅するのは逆に凄いです。
王道のパターンなら家族は生還して、エクソシストだけが犠牲になるはずだが、本作はその逆になっています。
Netflixのオリジナル作品は曖昧な結末にされてしまうが、本作はしっかりと答えを出しているのは他と少し違うような印象を持ちました。

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