【何者】RE-3523

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作品データ

公開年月 2016/10/15
ジャンル ヒューマンドラマ
原作 朝井リョウ 『何者』
監督 三浦大輔
脚本 三浦大輔
製作 市川南、畠中達郎、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まる男女5人の大学生。
それぞれが抱く思いが複雑に交錯し、徐々に人間関係が変化していく中で、内定をもらう「裏切り者」が現れる。
その結果、それまで抑えられていた妬みや本音が露わになり、それぞれが自分は一体「何者」か問うようになるのだった。

登場人物&出演者

二宮拓人(演:佐藤健)

近年の出演作に『いぬやしき』、『8年越しの花嫁』などがあります。

主人公。御山大学の社会学部。演劇サークルに入っていて、その相方と一緒にやっていくと誓っていた。

就職活動の為に演劇を引退すると、演劇を続ける相方を冷たい見方してサワ先輩に注意される。
瑞月と再会して何か片思いを再燃させるが、告白できずにみんなと就職活動で内定を目指す。
実はSNSの裏アカウントですべてを冷めた目で分析し、何かあると暴言を吐いて小バカにする。
最後は相方が演劇に命をかける事を面接で話し、そこで何かを感じ取って辞退して去っていった。

田名部瑞月(演:有村架純)

近年の出演作に『ナラタージュ』、『関ヶ原』などがあります。

ヒロイン。御山大学に通う女子大生。海外留学をしていたが、就職活動の為に帰国していた。

バンドサークルの引退をする光太郎のライブを訪れると、同じくスーツを着る拓人に話しかけた。
新入生の時に明るい光太郎に惹かれて、すぐに告白して付き合うもあっさりと振られてしまう。
父親が浮気した事で離婚した母親と同居する事が決定し、内定をもらって隆良に暴言を吐いた。
最後は再び光太郎に告白するもまたも振られてしまい、拓人にバイトを紹介してもらっていた。

神谷光太郎(演:菅田将暉)

近年の出演作に『となりの怪物くん』、『火花』などがあります。

御山大学の社会学部。拓人とルームシェアする。バンドサークルに入っていてファンもそれなりにいる。

就職活動の為にバンド活動を引退すると、髪の毛を黒に染めて拓人に手取り足取り教えてもらう。
天性の明るい性格で新入生の時から目立っていて、知り合った拓人や瑞月と仲良くしていた。
実は過去に瑞月と付き合っていたが、片思いしていた女の子と再会する為に別れを告げていた。
最後は瑞月にまた告白されても振って、片思いの人に会う為に中堅の出版会社から内定をもらう。

小早川理香(演:二階堂ふみ)

近年の出演作に『リバーズ・エッジ』、『いぬやしき』などがあります。

留学先で瑞月と友達になった女子大生。外国語学部の国際教育学科で英語が話せて、それに関わる仕事を狙う。

大手企業にこだわる事なく、中堅企業であっても、あくまで自分に合った会社を選ぼうとする。
瑞月が拓人たちを連れてくると、プリンターがある事から就職活動対策本部として彼らを迎える。
人脈を使ってあらゆる企業の面接を受けて、更に豊富な経験と英語力を武器に内定を狙っている。
最後は拓人に正体がバレてしまい、なかなか上手くいかないと弱音を吐くと泣き崩れていた。

宮本隆良(演:岡田将生)

近年の出演作に『ジョジョの奇妙な冒険/ダイヤモンドは砕けない・第一章』、『銀魂』などがあります。

理香と同居している年上の恋人。現代美術見習いとして大学を休学して、人脈を広げようと活動している。

理香とは付き合って三週間ほどで、すぐに同居している状態ながらお互いに多く干渉しない。
就職活動に対して冷めた意見を持っていて、会社員よりも自由に自分らしく生きる事を主張する。
実はみんなに隠れて就職活動をするが、それでも否定すると、瑞月に痛いところを突かれていた。
最後は現実に目を向けて就職活動を本格的にやろうとして、誰よりも知る拓人にお願いした。

サワ先輩/沢渡(演:山田孝之)

近年の出演作に『テラフォーマーズ』、『信長協奏曲』などがあります。

御山大学の理工学部の院生。拓人と同じバイトで働いていて、何か困っていると助言をくれる。

拓人が過去に演劇をしていたが、それを辞めて就職活動をしている姿にずっと疑問を持っている。
相方が未だに演劇で活躍している状況に対し、冷めた意見を持つ拓人に重たい言葉をかける。
隆良が相方と似ていると拓人に言われると、まったく見当違いの答えに対して一刀両断した。
最後は就職活動で輝きを失っていた拓人に演劇をやっていた頃の方が良かったと話して去った。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は朝井リョウの同名小説を実写映画化した作品となります。
この作品は大学生たちが実際に行う就職活動をテーマにした物語となります。
多くの人が通るだろう就職活動が物語の中心になるが、終盤でタイトルの意味が分かってきます。
序盤では内定を取ろうとして登場人物たちが一致団結していく王道的な展開が繰り広げられる。
その中で主人公は大学で演劇をやって、将来はそれで飯を食おうと誓っていたが、現実的な考え方で断念してしまう。
就職活動している中で激しい競争が当然のように繰り広げられるが、主人公だけはどこか冷めた見方をしている。
当事者でありながら、まるで他人事のように分析をしていて、その中で主人公は未だに演劇への未練があるような感じでした。
本来なら明るい未来を夢見て気合いが入る就職活動だが、本作は最初から最後まで重たい雰囲気が続いていました。
特に主人公の斜に構えたような目線によって、更に重たい雰囲気が強調され、終盤での爆発に一役買っています。
タイトルが回収される場面で、それまでの主人公がスマホに食いついて何かを書き込んでいる意味が暴かれていきます。
正直言って、ここまで来るのに退屈でテンプレートな登場人物のやり取りでしたが、ようやく主人公の正体が暴かれて面白くなったと思います。
そこから重たい雰囲気が相乗効果としてどうなっていくのか気になる展開になり、ラストのオチに大きな期待をしました。
しかし、残念ながら本作はラストの締め方が最悪の部類になっていて、問題を出しても答えをもらえないような作品となりました。
いつもながら言っている事だが、オチは明確に答えが欲しいタイプなので、本作のラストは本当に何がしたかったのかという気持ちになりました。
主人公の正体が暴かれ、その後に彼らの歩み道まで描いてくれるなら面白い作品だったのに、そこを怠った時点で残念としか言えないです。

コメント

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