作品データ
あらすじ
18歳の誕生日を目前にした少女ヘザーは、サイレントヒルという謎めいた街で起きる不気味な悪夢に苦しめられるようになる。
なぜか幼い頃の記憶がないヘザーは、父に連れられて街から街へと転々と移り住み、身を隠すような生活を送っていた。
そんなある日、ヘザーが帰宅すると、自宅から父親が姿を消し、転校先で知り合った青年ヴィンセントとともに唯一の手がかりであるサイレントヒルへ向かうのだった。
登場人物&出演者
・ヘザー・メイソン/シャロン/アレッサ(演:アデレイド・クレメンス)
代表作に『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』、『ヴァンパイア』などがあります。
主人公。高校生。今回で5回目の転校。18歳になる前にサイレントヒルの悪夢を見る。
幼い頃の記憶がなく、父親ハリーとともに各地を転々として逃亡生活が送っている。
ハリー以外の他人とは一定の距離を保つが、同じ転校生のヴィンセントと心を開く事に。
サイレントヒルで教団から狙われるも、悪の化身であるアレッサと融合して完全な人間へ。
最後は守護護騎士レッドピラミッドがクローディアを殺した事で生き延びて街を立ち去る。
・ヴィンセント(演:キット・ハリントン)
代表作に『ポンペイ』、『セブンス・サン/魔使いの弟子』などがあります。
ヘザーと同じ日に転校した青年。同じ転校生という事で親近感を持ち仲良くしようとする。
行方不明となったハリーを探す為にヘザーとともにサイレントヒルに向かう事になる。
実はクローディアの息子でヘザーを連れて来る使命を帯びていたが裏切ってしまう。
結果的にヘザーをサイレントヒルに導くも、最後まで彼女が悪魔じゃないと訴えていた。
最後はロボトミー手術を受ける寸前で助かり、レッドピラミッドのおかげで生還を果たす。
・ハリー・メイソン(演:ショーン・ビーン)
近年の出演作に『ソルジャーズ・アイランド』、『白雪姫と鏡の女王』などがあります。
ヘザーの父親。養父でローズとの約束で守り通すと近い、各地を転々として逃亡生活する。
やって来た街でカルト教団ヴァルティエル派に誘拐され、ヘザーを誘う為に利用される。
助けに来たレッドピラミッドによってクローディアが倒された事で自由の身となる。
最後はローズを探すべく異界のサイレントヒルに残って、ヘザーの幸せを願って別れる。
・ダグラス・カークランド(演:マーティン・ドノヴァン)
代表作に『インソムニア』、『エクトプラズム/怨霊の棲む家』などがあります。
私立探偵。教団の依頼でヘザーの居場所を探していた。ヘザーに声をかけるも無視された。
教団の正体を知ってヘザーを助けようと警告するが、クローディアにバレてしまう。
最後はヘザーに逃げるよう忠告するが、異界から来たミショナリーによって殺される。
・レナード(演:マルコム・マクダウェル)
近年の出演作に『ザ・ウォーカー』、『ハロウィンⅡ』などがあります。
クローディアの父親。ヴァルティエル派の元指導者。クローディアにより病院に監禁される。
メタトロンの封印を半分所持し、やって来たヘザーから半分を手渡されて完成させる。
最後はクリーチャーと化してヘザーを連れ去ろうとするが、メタトロンを奪われ消滅した。
・クローディア(演:キャリー=アン・モス)
近年の出演作に『ポンペイ』、『4デイズ』などがあります。
カルト教団ヴァルティエル派の司祭。銀髪のロングヘアーの女性。クリスタベラの妹。
実はヴィンセントの実母で、怪人ミショナリーだが、信者には真実を伏せていた。
ヴィンセントを使ってヘザーにサイレントヒルまで連れてもらい、メタトロンを欲しがる。
メタトロンの封印とアレッサの力で正体を暴かれ、ヘザーを襲おうとする。
最後は守護騎士であるレッドピラミッドが登場して、善戦するもあっさりと殺されれる。
・ダリア・ギレスピー(演:デボラ・カーラ・アンガー)
代表作に『クラッシュ』、『ゲーム』などがあります。
アレッサの母親。クリスタベラとクローディアの妹。サイレントヒルで孤独に生きる。
サイレントヒルにやって来たヘザーが最初に出会い、彼女がアレッサの分身だと語った。
最後は闇の異世界が訪れると、ヘザーに屋内の方が安全として彼女を見送っていた。
・ローズ・ダ・シルヴァ(演:ラダ・ミッチェル)
近年の出演作に『エンド・オブ・キングダム』、『バードピープル』などがあります。
ヘザーの養母でハリーの妻。前作でアレッサと協力してクリスタベラの教団を壊滅させた。
メタトロンの封印を半分奪い取り、シャロンだけを送り返して自分は異界に残った。
最後はシャロンを狙うレナードやクローディアの存在を知り、ハリーに託して消え去る。
感想
[個人的な評価]
本作は人気ゲーム『サイレントヒル』の三作目をベースにした実写映画となっています。
ゲームの方は残念ながら実際にプレイはしていないが、某動画サイトでの実況プレイ動画を通じて内容の方は大体把握しています。
前作ではゲームの世界を見事に再現していて、特に現実世界から異界に変化するエフェクトが凄まじかった。
更に登場するクリーチャーの造形もこだわっていて、なかなかのグロテスクさでした。
ただし、万人受けする内容じゃなかったので、残念ながら大ヒットはしなかった。
続編となった本作はゲームの三作目をベースにしており、主人公のヘザーが着る服はそれを見事にイメージしています。
本作では前作以上に異界のグロテスクが強調され、登場するクリーチャーたちも不気味です。
もちろん、前作の登場人物たちも再び出ているけど、いつも死ぬ役ばかりのショーン・ビーンが珍しく生きている作品でもあります。
本作では映像部分に力を入れている分、迫ってくる恐怖があまり感じられません。
6年ぶりの続編という事で気合いが入っているが、それがマイナスになってしまっている。
やはり、本作ではグロテスクなクリーチャーとともにハラハラする緊張感が必要である。
特に迫ってくる闇と同調した異界の恐怖が淡泊すぎるので、ここら辺の溜めが足りません。
製作側の気合いが空回りした感じが否めず、映像だけの作品になってしまいました。
多分、製作側はゲームをプレイした事がないのか、世界観の表現が表面的すぎる。
こういう原作ありの実写映画化というのは、どれだけ理解しているかで変わってきます。
残念ながら本作はその理解度が表層的すぎたせいですべてが淡泊に感じてしまう。
前作は原作ファンから高い評価を受けたが、本作はあまり評判は良くないようです。
個人的にもゲームの世界観を表面的に再現しているだけで、深みがないのは残念に感じた。
もしも三作目があるならば、実写化されていない3か4辺りがベースになるだろう。
希望としてはよく知っている3をベースに、サイレントヒルに残ったハリーの物語をスピンオフ的に期待しているところである。
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