作品データ
あらすじ
YouTubeで恐怖動画を配信する人気チャンネル“ホラータイムズ”は、一般から参加者を募る方式を取っていた。
集まったのは主宰者のハジュンをリーダーとする7人の男女で、彼らはコンジアム精神病院へ恐る恐る足を踏み入れていく。
次々とと不気味な現象をカメラに収め、ハジュンの思惑通りアクセス数を順調に伸ばしていく矢先に予想外の出来事が起きるのだった。
登場人物&出演者
・ウィ・ハジュン(演:ウィ・ハジュン)
代表作に『必ず捕まえる』、『ガール・コップス』などがあります。
主人公。人気チャンネル“ホラータイムズ”の主宰者。100万のレビューを目指そうとする。
儀式をしてから異変が起きてみんなが怖がるが、実はスンウクとソンフンに仕込ませていた。
あくまで廃病院を利用してレビュー数を稼いで、スポンサーが付いて金儲けを考えていた。
本物の霊が出てスンウクたちが帰ろうとするが、急にブチ切れてなんとか配信を続けさせる。
最後は自ら廃病院に行って撮影するが、背後に呪われた霊に首を絞められて殺されてしまう。
・パク・ジヒョン(演:パク・ジヒョン)
代表作に『必ず捕まえる』、『ディヴァイン・フューリー/使者』などがあります。
“ホラータイムズ”に参加する隊員。誰よりも集合時に早く来て撮影しながら待っていた。
廃病院に到着すると、シャーロットとともに聖水を撒いて清め、1階と3階を紹介していた。
スンウクが穴の空いた箱に手を引きずられ、疑って手を入れると引っ張られ爪の傷痕が残る。
シャーロットが身の危険を感じて、同じ考えを持ってハジュンの指示を無視して外に出た。
最後は同じ場所をグルグル回り、呪われてシャーロットに不気味な姿を見せて消息不明に。
・シャーロット・ムン(演:ムン・イェウォン)
代表作に『人狼』などがあります。
“ホラータイムズ”に参加する隊員。アメリカ生まれで、韓国ではダンサーとして活躍する。
「世界七大禁断の地」をすでに3ヶ所制していて、儀式前にジヒョンと1階と4階を紹介する。
儀式で鈴が鳴って一番良いリアクションし、スンウクが勝手に人形を触って激しく怒った。
次々と不可解な現象が起きると、身の危険を感じて帰ろうと訴え、ジヒョンと外に出た。
最後は同じ場所をグルグル回り、402号室になぜか迷い込み、何かに捕まって消息不明に。
・オ・アヨン(演:オ・アヨン)
代表作に『沈黙、愛』、『ミスター・サンシャイン』などがあります。
“ホラータイムズ”に参加する隊員。看護学科の女子大生で、隊員よ中で最年少である。
動画配信について知識があまりなく、ジェユンに小バカにされるが、逆にいじっていた。
廃病院に到着すると、霊を呼び出す為の儀式を行い、すぐに反応があってみんなとビビる。
ジェユンと402号室を開けようとしていたが、本物が出てきた事を知らずに作業していた。
最後はじとソンフンと402号室に入り、どうする事もできずに呪われて消息不明になる。
・ユ・ジェユン(演:ユ・ジェユン)
代表作に『X-メン』、『エクストリーム・ジョブ』などがあります。
“ホラータイムズ”に参加する隊員。集合時に遅れて来たが、サブカメラを担当する。
今回の企画にビビっているような雰囲気を出すが、すぐに最年少のアヨンにいじられていた。
廃病院近くのテント準備すると、心配しているとまたしてもアヨンにからかわれてしまう。
廃病院に到着し、儀式前にアヨンと3階に行って紹介しているがカツラにビビってしまう。
最後はやらせを告白したソンフンと合流するが、402号室に入って呪いを受けて行方不明に。
・パク・ソンフン(演:パク・ソンフン)
代表作に『霜下店/運命、その愛』、『世宗大王 星を追う者たち』などがあります。
“ホラータイムズ”に参加する隊員。ハジュンの同僚でメインのカメラ撮影を担当する。
拠点となるテントを張ってから、スンウクとともに廃病院に行ってカメラなどを設置する。
霊を呼び出す儀式で鈴が鳴り、人間の場所も変わっていたが、実はやらせで仕込んでいた。
仕込み以外の出来事が起きて、本物の霊が出たと分かってスンウクを置いて逃げようとした。
最後はアヨンとジェユンと合流するが、402号室に入ってしまい、そのまま呪われて消えた。
・イ・スンウク(演:イ・スンウク)
代表作に『コインロッカーの女』、『Geolkapseu』などがあります。
“ホラータイムズ”に参加する隊員。ハジュンの同僚で廃病院では進行役を務める事になる。
配信が始まる前にソンフンとともに廃病院を訪れ、各所にカメラの設置と儀式の準備をする。
廃病院に到着すると、ハジュンの指示を受けてコメントをしながら建物について説明する。
儀式で鈴が鳴ってビビる一堂を冷静に観見て、シャーロットの反応がいいと話していた。
最後は本物の霊に襲われ気絶し、車椅子に座っている状態で目を覚まし、402号室へ消えた。
感想
[個人的な評価]
本作はCNNの「世界七大禁断の地」の一つに選出された韓国最恐の心霊スポット“コンジアム精神病院跡”を舞台にしています。
この作品は2003年に公開された『箪笥』に次ぐ韓国ホラー映画歴代2位を記録しています。
以前から言っているように個人的にPOVの手法を使った映画はあまり好きじゃないです。
改めて理由を言うと、しっかりと映像を観たいので、ごまかす為に激しい手ブレがあると気持ちが萎えてしまう。
そこに狭い場所、薄暗い背景、それに内輪揉めが加わると干渉する気持ちが削がれる。
本作もその要素をすべて含まれていて、それに最近の流行になっている動画配信する素人のYouTuber要素も入ってしまっている。
そうなってくると、これは個人的に微妙な感じになるだろうと予測したが、さすがは韓国映画というだけに思っていた以上に楽しめた。
特に個々の顔を映し出す固定カメラは下手をすれば不快感を与えるリスクになるが、美男美女を揃えたおかげで逆に良かったです。
しかも、本作の役者たちは迫真の演技をしているおかげで、彼らの恐怖が如実に伝わるのも非常に効果的で説得力を生んでいる。
大作というより低予算の部類に入りますが、演出の面でバランスが良く、ホラー耐性のない人は厳しいかもしれないだろう。
それぐらい「コリアン・ホラー」の可能性を見出すだけのポテンシャルがありました。
ジャパニーズ・ホラーやアメリカン・ホラーの中間的な感じで、余計な足し算がなくてテンポもいいから最後まで楽しめると思う。
ただ、序盤の心霊スポットを舐め切った言動やパリピーなシーンは長く感じてしまった。
それに廃病院での出来事に対する伏線がないので、もう少し絡める要素があればもっと盛り上がったはずである。
今回はPOVとコリアン・ホラーの可能性を強く感じさせる良作となりました。
リンク
コメント