作品データ
あらすじ
全宇宙を主語する宇宙警察機構「グリーン・ランタン」の最大の敵である恐怖の化身パララックスは、封印された惑星を脱出して再び活動を始めた。
パララックスの襲撃で重傷を負ったグリーン・ランタンの戦士アビン・サーは、自らの代わりとなるハル・ジョーダンにリングとランタンを手渡し彼に託した。
一方、ハルが埋葬したアビン・サーの遺体を解剖する生物学者のヘクター・ハモンド博士は、残っていたパララックスの細胞に感染してしまうのだった。
登場人物&出演者
・ハル・ジョーダン/グリーン・ランタン(演:ライアン・レイノルズ)
近年に出演作に『[リミット]』、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』などがあります。
主人公。元空軍のパイロット。現在はフェリス航空のテストパイロットとして活躍している。
無人機の性能テストでルールを破って破壊すると、墜落中に父親の事を思い出してしまう。
次期社長で元恋人だったキャロルに怒られるも反省せず、その夜にアビン・サーと出会った。
グリーン・ランタンの戦士に選ばれ、シネストロから目を付けられも認められずにいた。
最後は地球を襲撃するパララックスを単独で撃退し、シネストロたちに戦士として認められた。
・キャロル・フェリス(演:ブレイク・ライヴリー)
近年に出演作に『50歳の恋愛白書』、『ニューヨーク、アイラブユー』などがあります。
ヒロイン。ハルの幼馴染みで元恋人。フェリス航空の次期社長でテストパイロットもしている。
ハルの勝手なルール変更にブチ切れるが、会社を去ろうとする彼を引き止めて反省させる。
過去に目の前で父親を亡くしたハルのトラウマを知っていて、それについて追求をしていた。
無人機契約のパーティでハルと再会し、飲みに行って彼との仲が徐々に復活していく。
最後は地球を襲撃するパララックスに一人立ち向かうハルを見送り、無事を祈っていた。
・トーマス・カルマク(演:タイカ・ワイティティ)
代表作に『ボーイ』、『イーグルVSシャーク』があります。
フェリス航空の社員でハルの友人。無人機のテストでルールを破って勝ったハルに喜んでいた。
ハルから連絡を受けて駆けつけると、アビン・サーの埋められた遺体と宇宙船に興味を持つ。
無人機の契約に成功したフェリス航空のパーティでグリーン・ランタンを見てハルだと知った。
ハルの家でグリーン・ランタンのパワーを見たくて、拒否した彼を強引に説得して鑑賞した。
最後は地球を襲撃するパララックスに立ち向かうハルに何も言えず、そのまま見送った。
・アマンダ・ウォラー博士(演:アンジェラ・バセット)
代表作に『キンダガートン・コップ』、『TINA/ティナ』などがあります。
政府の研究者。浜辺に不時着したアビン・サーの宇宙船から埋められた彼の遺体を回収させた。
異星人の解剖をするべく、ハモンド上院議員から息子を推薦されて研究所に案内させた。
ヘクターがパララックスの細胞に感染し、姿が著しく変化すると、治療と称して研究所へ行く。
父親に操られる事にブチ切れたヘクターの念力によって吹き飛ばされ、ガラスに頭をぶつけた。
最後は地面に落ちる寸前にハルがやって来て、パワーを水に変えて研究所の外へ出された。
・ロバート・ハモンド上院議員(演:ティム・ロビンス)
近年に出演作に『エンバー/失われた光の物語』、『それぞれの空に』などがあります。
ヘクターの父親。浜辺に墜落したアビン・サーの宇宙船を回収させて研究所へ持って行かせた。
ついでに埋められたアビン・サーの遺体を回収すると、コネで息子に解剖をさせていた。
ハルがルール違反で無人機を破壊した行動力を高く評価し、消極的な息子に過保護な対応をする。
パララックスの影響で変異した息子を見ると、なんとか治療をさせようとウォラー博士に任せる。
最後はブチ切れたヘクターの念力に囚われ、そのまま研究所の装置で燃やされて死亡した。
・ヘクター・ハモンド博士(演:ピーター・サースガード)
近年に出演作に『ナイト&デイ』、『エスター』があります。
ハモンド上院議員の息子。生物学者で大学がの教授。ハルとキャロルたちとは子供からの知り合い。
父親のコネで回収したアビン・サーの遺体を解剖すると、パララックスの細胞に感染してしまう。
念力のパワーに目覚めると、パーティでヘリに乗っていた父親を殺そうとするが失敗をした。
姿も変異して研究所へ連れて行かれるが、ついに父親を殺して、ハルに対する恨みが膨らんだ。
最後はパララックスが近くまで来て失敗したと言われ、そのまま生命エネルギーを吸われて死亡。
・アビン・サー(演:テムエラ・モリソン)
近年に出演作に『ネバー・サレンダー/肉弾突撃』、『パイレーツ・オブ・オーシャンズ/キャプテン・ドレークの不滅の航海』などがあります。
グリーン・ランタンの伝説の戦士。かつてパララックスとの激闘を演じて封印している。
封印を破ったパララックスから襲撃を受けてしまい、抵抗する前に重傷を負ってしまう。
地球に不時着すると、助からないと悟ってリングに相応しい人間を探すべく待っていた。
最後は選ばれたハルがやって来ると、簡単な説明をしてリングとランタンを託して絶命した。
・シネストロ(演:マーク・ストロング)
近年に出演作に『裏切りのサーカス』、『キック・アス』などがあります。
グリーン・ランタンのトップ戦士。アビン・サーの弟子で良き友人として交流を持っていた。
パララックスから襲撃を受けたアビン・サーが絶命し、ハルが受け継いだ事を納得していない。
意志が弱く恐怖心を持つハルを試そうと対決するが、あまりにも弱くて認めようとしない。
精鋭を率いてパララックスに挑むも全員が殺され、恐怖のリングで対抗するべきと進言した。
最後はハルが単独でパララックスを倒した事で認めるが、恐怖のリングを身につけてしまう。
・パララックス(声:クランシー・ブラウン)
近年に出演作に『カウボーイ&エイリアン』、『エルム街の悪夢/2010年版』などがあります。
グリーン・ランタンの敵。過去にアビン・サーとの激闘に破れい、荒廃の惑星ライウットに封印された。
惑星に不時着した探査隊の生命エネルギーを奪い、復活を遂げてアビン・サーを襲撃した。
シネストロが精鋭部隊を率いて戦っていくが、生命エネルギーを吸って更に強化していく。
リングを通じてアビン・サーのパワーを受け継いだハルを狙って地球へ向かっていった。
最後はハルの作戦で太陽までやって来ると、巨大な重力と熱に引き寄せられて消滅させられた。
感想
[個人的な評価]
本作はまだDCコミックスが「DCエクステンデッド・ユニバース」構想がなかった時で、マーベルが徐々に売り上げを伸ばしていた時期の作品として挑戦していました。
DCコミックスは「スーパーマン」や「バットマン」で実績を作ったが、他のスーパーヒーローに関してはほぼ手付かずな印象でした。
そこで思い切って「グリーン・ランタン」を始動させたのは良かったです。
アメリカ本国ではメジャーなスーパーヒーローですが、日本や世界だとそこまでの知名度はないとおもいます。
なので、主人公のハル・ジョーダンにライアン・レイノルズ、ヒロインのキャロル・フェリスにブレイク・ライヴリーで集客しようとしたのが分かります。
個人的には「グリーン・ランタン」の実写映画化を待ち望んでいたので期待しました。
しかし、実際に蓋を開けてみると、色々と説明不足で描写が足りなかったです。
この「グリーン・ランタン」の世界観はかなり特殊でしっかりした説明が必要だが、ナレーションでなんとなく大枠だけしか語っておらず、メインが違うところにありました。
結局、単なる三角関係が地球の存亡に関わるアメリカ版セカイ系になってしまい、スケールが大きいようで小さすぎた。
やはり、世界観が宇宙に及んでいるならば、物語もそれぐらい広げないとダメの見本でした。
そもそも、現在「デッドプール」で大成功したライアン・レイノルズが自虐ネタにしているだけでも救われている気がする。
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