作品データ
あらすじ
ミシガン州に住むデヴィッドは同級生のミリーに片思いする普通の高校生だったが、ある日、川に落ちて溺れそうになった瞬間に図書館へ移動していた。
デヴィッドは自分にテレポート能力があると知り、母が家を出て以来、人が変わった父親の元を離れてニューヨークへ跳んだ。
10年後、テレポート能力で世界中を旅していたデヴィッドだが、同じ能力を持つグリフィンとの出会いで自分たちを狙う危険な組織の存在を知るのだった。
登場人物&出演者
・デヴィッド・ライス(演:ヘイデン・クリステンセン)
近年の出演作に『テイカーズ』、『リセット』があります。
主人公。テレポート能力を持つ「ジャンパー」の一人。5歳の時に母親が家を出ている。
高校生の時に凍った川の中に入って、ジャンプした事で能力に気付いて家を飛び出した。
8年間も自由気ままに暮らすが、パラディンのローランドに見つかって実家に一時避難した。
片想いしていたミリーとローマに旅へ出ると、同じジャンパーのグリフィンと出会う。
最後はローランドをグランドキャニオンに置き、パラディンだった母親と再会して逃げた。
・ミリー・ハリーズ(演:レイチェル・ビルソン)
代表作に『ラストキス』、『ニューヨーク、アイラブユー』がある。
ヒロイン。デヴィッドの高校時代から片想いする同級生。実用主義者を目指している。
ローマに行く事が夢で大人になったら町を出ると言っていたが、結局はバーで働いている。
デヴィッドと8年ぶりに再会し、夢だったローマに旅行へ行って楽しい時間を過ごした。
ローランドに襲われたデヴィッドに帰るように言われ、納得できないまま助けられる。
最後はローランドを退いたデヴィッドと一緒にいて、母親と会って逃げる彼と旅に出る。
・グリフィン・オコナー(演:ジェイミー・ベル)
近年の出演作に『第九軍団のワシ』、『ディファイアンス』があります。
デヴィッドが偶然遭う同じ「ジャンパー」の青年。パラディンを狩りながら生活する。
5歳の時に両親をローランドが率いるパラディンに殺されてしまい、それ以降復讐を誓う。
能力を使いまくっていたデヴィッドを見かけると、何も知らない彼をエサに使おうとする。
呑気に恋人を助けたいデヴィッドとチームを組んで、ローランドたちを誘い出そうとする。
最後はデヴィッドと対立して世界中をジャンプし、電柱の電流に囚われて置いていかれた。
・マーク・コーボールト(演:テディ・ダン)
代表作に『クライシス・オブ・アメリカ』、『A Good Funeral』があります。
デヴィッドの幼馴染み。いつもデヴィッドをいじめていた。大人になっても性格が悪い。
高校時代はデヴィッドを「ライスボウル」もバカにして、凍った川に落とす要因を作った。
8年ぶりに帰ってきたデヴィッドをバーで見かけると、生きていた事を素直に喜んでいた。
ミリーにちょっかいを出してデヴィッドがキレると、金庫にテレポートして放置された。
最後はローランドにすべて話してしまい、戻って来たデヴィッドに脅されてしまう。
・ウィリアム・ライス(演:マイケル・ルーカー)
近年の出演作に『スペースシャトル2025』、『メテオ』があります。
デヴィッドの父親。妻であるメアリーが家を出てから堕落してアルコール中毒になっている。
デヴィッドとは仲が悪く、学校でイジメを受けてもフォローせず逆にブチ切れていた。
能力に目覚めたデヴィッドが母親同様にいなくなると勘付いて、止めようとするとできず。
8年ぶりに帰ってきたデヴィッドと話しようとするも拒まれ、訪ねたローランドを帰した。
最後は心臓発作で倒れてしまい、デヴィッドに病院へ連れて緊急手術を受けていた。
・メアリー・ライス(演:ダイアン・レイン)
近年の出演作に『セクレタリアト/奇跡のサラブレッド』、『最後の初恋』などがあります。
デヴィッドの母親。デヴィッドが5歳の時に突然家を出てしまい、夫と息子を残してしまう。
実はパラディンの一人で、デヴィッドが能力に目覚めて家を出るしかないと言い訳をした。
最後は訪ねてきたデヴィッドに猶予を与え、ミリーと逃げていく彼を追うと宣言した。
・ローランド・コックス(演:サミュエル・L・ジャクソン)
近年の出演作に『アイアンマン2』、『愛する人』がある。
ジャンパーたちを狩る組織「パラディン」のリーダー。ジャンパーを毛嫌って抹殺している。
世界中にいるジャンパーたちを組織的に狩っていき、同じナイフで殺すポリシーを持つ。
デヴィッドを見つけると単独で会うと、殺そうとするも予想外の抵抗で逃してしまう。
デヴィッドの身辺を調査してミリーの存在を知って、グリフィンと手を組まれて苦戦する。
最後は建物ごとテレポートされ、そのままグランドキャニオンに置き去りにされてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はスティーヴン・グールドの同名SF小説を基に作られています。
世界各地でのロケが話題となり、日本の東京や埼玉でも撮影していたという。
近年ではアメコミ原作映画で超能力を使う作品が増えていますが、本作は当時まだメジャーではなかったです。
そんな本作は小説を原作にしていますが、映像技術が進化した今だからこそ派手な視覚効果で再現できるようになっています。
本作における「ジャンパー」は瞬間移動、つまりテレポートをする人たちを指していて、これは多くの人が欲しいと思う超能力でしょう。
アメコミだとヒーローかヴィランに分かれてしまうが、本作の主人公はそんな事とは無縁なのは面白いところでしょう。あくまで主人公は自分だけの為に超能力を使っていて、一日で世界の様々なところに出没して楽しんでいるという羨む生活をしている。
たまにはこういう自分だけの為に超能力を使う作品があってもいいが、残念ながら主人公キャラクターに魅力がなかったのは残念です。
どっちかと言えば、ジャンパーを殺そうとする組織に復讐心を持つグリフィンの方がキャラクターとして魅力的だったと思います。
どうせなら、グリフィンを主人公にした方が面白い作品になっていたと思うぐらい魅力があって、自由でありながら闇を抱えている設定が良かったのです。
それに対して、主人公は自分勝手で好きになった女に振り回され、協力する人間にも迷惑をかけているだけです。
一応、主人公だからフォローするようなエピソードを付け足しているが、元々魅力がないから深みがまったくないです。
特に主人公とヒロインが一緒に行動している場面が退屈で、薄っぺらなドラマには共感どころかイライラするだけでした。
続編を思わせるラストでしたが、どうせ作るならグリフィンを主人公にして欲しいです。
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