【ゾンビ・ファイター】VD-1076

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作品データ

公開年月 2020/03/05
ジャンル ホラー/アクション
原作 なし
監督 イム・ジファン
脚本 イム・ジファン
製作 イム・ジファン
製作国 韓国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

世界中をゾンビウイルスが覆い、限られた人のみ各地の“安全地区”で暮らす事ができる近未来。
釜山の安全区域外ではゾンビ同士を戦わせる賭けデスマッチ「ゾンビ・ファイター」が開催され、多くの観客を集めていた。
破竹の勢いで連勝を重ねていたベインは、元ボクサーで人間ながらゾンビに扮して安全区域へ渡るべく賞金を荒稼ぎしていたのだった。

登場人物&出演者

ベイン(演:ハ・ジュノ)

代表作に『Grandma and Wrestling』、『The Ripple』などがあります。

主人公。元ボクサー選手。一人娘のサラとともに安全区域外でギリギリの生活をしていた。

「ゾンビ・ファイター」のプロモーターであるイェジと組んでゾンビとして出場する。
7連勝をして安全地区へ渡る金が娘分だけが貯まるが、その一方で体がボロボロになる。
ファイト・クラブの管理者に正体がバレてしまい、娘をイェジに頼んで死闘に身を投じる。
最後は体の異変がついに限界へ達してゾンビ化すると、娘も判別できず暴れる事になる。

サラ(演:チョン・ヒョンギョン)

本作が長編映画デビュー作となります。

ベインの一人娘。世界がゾンビウイルスに侵された世界しか知らず、父親と安全地区と行く事を夢見る。

父親がゾンビに扮して「ゾンビ・ファイター」に出場するが、痛々しい姿を心配している。
食事が喉を通らなくなっている状態を見て心配する中で、安全地区に行ける日が近いと知る。
管理者にバレてしまった事を知らず、イェジから最後の戦いで安全地区に行けると期待する。
最後は父親がゾンビ化してしまい、自分も分からず襲ってきた事にショックを受けていた。

イェジ(演:キム・ダンミ)

代表作に『Love & Faith』、『CCTV/呪われた現場』などがあります。

「ゾンビ・ファイター」の女性プロモーター。元ボクサーのベインを見つけてスカウトしている。

自らベインにゾンビのメイクを施して、「ゾンビ・ファイター」で連勝を重ねていった。
ベインとサラたちと親密な仲となっていて、彼らが安全地区に行きたい事を知っている。
管理者にベインが人間だとバレてしまい、彼を差し出す代わりにサラと安全地区へ行く事に。
最後はベインにサラを頼まれて最初は断るも、彼が完全にゾンビ化してしまうのを見る。

ユジン(演:キム・ユジン)

本作が長編映画デビュー作となります。

安全区域外に住んでいる女医。イェジと組んで試合後にケガをしたベインの治療を行っている。

誰よりもベインの体の状態を知っており、これ以上の戦いは無茶として警告をしていた。
娘と早く安全地区へ行きたいと語るベインに対して、無理をしないように注意だけに留まる。
強敵との戦いで治療を受けるベインだが、体の異変からゾンビ化する事を察知するも話さず。
最後は管理者にすべてがバレてしまい、彼に捕まって血清によってゾンビ化させられた。

実況者(演:ミン・ソンウク)

代表作に『エッチ・ビギナー』、『キッチン/3人のレシピ』などがあります。

「ゾンビ・ファイター」を主催するファイト・クラブの実況者。観客たちを盛り上げる役として立ち回る。

ベインが連勝を続ける中で対戦相手に困っていると、独自に入手した巨漢を見せていた。
イェジとは4年の付き合いで、2つ目のクラブを作るとして自慢するも相手にされなかった。
管理者を“若様”と呼んでいて、合わない方が身の為としてイェジに警告をしていた。
最後は管理者に言われるように立ち回り、ベインの最後の試合を盛り上げるようにした。

管理者(演:イム・ジファン)

本作が長編映画デビュー作となります。

「ゾンビ・ファイター」を主催するファイト・クラブの社長。社員たちからサイコパスとして知られている。

なぜか顔に傷を負っているが特に何も触れず、安全区域の行き来をしているという噂がある。
たまたまクラブで「ゾンビ・ファイター」を見ていると、ベインが人間だとすぐに気づいた。
雇い主であるイェジを問い詰め、ゾンビ化させたユジンを見せつけてすべてを聞き出した。
最後はイェジとサラに何もしないと約束し、ベインをゾンビ化させて観客を楽しませいた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『第5回ソウルウェブフェスト映画祭』や『第23回富川国際ファンタスティック映画祭』で受賞しています。
この作品は監督と脚本と出演するイム・ジファンにとって長編映画デビュー作となります。
久しぶりのゾンビ映画を鑑賞したが、今回はインディーズと言ってもいいぐらいの低予算映画となりました。
個人的には韓国映画はクォリティーが高いイメージを持っているが、今回に関しては情報の少なさから期待しなかった。
案の定、ほとんどが会話劇となっていて、ゾンビパンデミックが起きていると思えないほど平和な世界でした。
設定では世界はゾンビによって呑み込まれ、残された少ない人間が安全地区にいて、主人公たちは危険な区域外にいるはずでした。
しかし、ちゃんと電気や水道のインフラが整っており、食べ物も普通にあるから説得力皆無としか思えなかった。
「ゾンビ・ファイター」の設定も大雑把すぎる上、主人公が元ボクサーと言っても見た目が単なるオッサンで強そうに見えない。
出てくるゾンビもメイクが雑すぎて2020年代とは思えないほどのクォリティーで、オリジナリティもありませんでした。
韓国映画らしく親子愛についてのドラマもあったけど、これは取って付けたような感じで予定調和にしか見えなかった。
何より問題なのは登場人物たちの背景の深堀りはほとんどせず、表面上だけでしか物語を作っていなかったです。
完全に手抜きと言われても仕方ないし、低予算だからできる事が限られていると言っても理由になりません。
低予算だからこそ創意工夫をして、オリジナリティをねじ込んで面白くするのが最大のメリットだと言えるのにまったく使っていない。
一番の問題はちゃんと完結しておらず、ゾンビ化した主人公と残された娘、プロモーターや管理者はどうなったのかも描かれず。
多分、終盤のアイデアが思い浮かばなかったのか、予算が足りず尻切れトンボにした可能性もありました。
久々のゾンビ映画がこのような残念すぎる作品となったが、ある意味、原点回帰でこんなモノだと思い出させてくれました。

コメント

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