【ソウX】VD-1072

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洋画

作品データ

公開年月 2024/10/18
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ケヴィン・グルタート
脚本 ジョシュ・ストルバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー
製作 マーク・バーグ、オーレン・クールズ
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

末期ガンで余命宣告されたジョン・クレイマーは、患者セラピーで知り合った男から危険な実験的治療の話を聞いて試すべくメキシコへ向かう。
藁にも縋る思いジョンは実験的な治療を受けて成功したかのように見えたが、再検査の結果にはまったく改善が見られず詐欺だと判明する。
ジョンは騙された事実に憤慨し、自分を騙した詐欺師や不正な治療に加担する医師たちに死のゲームを仕掛けるのだった。

登場人物&出演者

ジョン・クレイマー/ジグソウ(演:トビン・ベル)

近年の出演作に『ブラック・アイズ/奴らに襲われたら、終わり。』、『ゲート・オブ・ダークネス/恐怖の渦』などがあります。

主人公。末期ガンを患っている。ジグソウとして「死のゲーム」によって参加者に生きる意味を解いている。

ガン集会のメンバーであるヘンリーから画期的な治療を教えられ、メキシコまで向かう。
治療がウソだと判明すると、自分を騙した人間たちに復讐するべく死のゲームに参加させる。
感情が揺れ動くアマンダに死のゲームの意味を解き、同じく騙されたパーカーに説明した。
最後はセシリアとパーカーに騙されたフリをして、カルロスとアマンダと生還を果たした。

アマンダ・ヤング(演:ショウニー・スミス)

近年の出演作に『キル・スピード』、『ソウ6』などがあります。

ジグソウを信奉する助手。過去にジグソウの死のゲームを生き延びた人物で、彼をサポートしている。

ジグソウが詐欺集団によって騙されると、メキシコまでやって来てメンバーを拉致していく。
同じく薬物中毒者であるガブリエラに同情するが、ジグソウの言葉によって迷いを振り払う。
次々と死のゲームで参加者が失敗し、金を取り戻そうとしたパーカーを捕まえて連れて来る。
最後はセシリアとパーカーに騙されたフリをして二人を争わせ、ジグソウたちと生還した。

カルロス(演:ホルヘ・ブリセニョ)

代表作に『The Lottery: The Mexican Dream』、『ミリオン・マイルズ・アウェイ/遠き宇宙への旅路』などがあります。

セシリア医師が治療を行っている施設で父親が管理し、サッカーボールで壁当てをして遊んでいる。

ジョンがやって来ると父親とともに挨拶をして、無邪気に彼と接するようになっていた。
自転車が壊れているとジョンに相談すると、スペイン語を教えて交流を深めて友人となる。
死のゲームが敢行される早朝で壁当てをするが、セシリア医師に死のゲームへ強制参加する。
最後はジョンの計算通りに死ぬ事がなく、セシリア医師たちの大金を手にして生還した。

ガブリエラ(演:レナータ・バカ)

代表作に『ヒストリー・レッスン』、『City of Dreams』などがあります。

セシリア医師たちがいる施設で世話係として働く地元の女性。貸している施設は家族のモノだと話した。

やって来たジョンを出迎えると、彼が泊まる部屋に案内しながら治療を受けたと話した。
幸運となる地元のテキーラをジョンに与えるが、実は詐欺集団の一人で薬物中毒者だと判明。
マテオが働く動物病院から薬をもらっていて、その代わりとして稼いだ金を渡していた。
最後は試練を受けて助けるも、逆襲したセシリア医師によって首を折られて死亡した。

ディエゴ(演:ジョシュア・オカモト)

代表作に『El refugio de los insomnes』、『Corazón de Plata』などがあります。

タクシードライバー。メキシコを訪れたジョンを見つけると、早速と目的地である施設へ向かっていった。

道中で強盗らしき二人組に遭遇すると、一切の抵抗をせずにジョンが誘拐されてしまう。
セシリア医師たちの仲間で隠れる為にワザと誘拐させるが、実は詐欺集団の一人だと判明。
ジョンの手術では執刀医のフリをしていたが、タクシードライバーの仕事中に拉致される。
最後は死のゲームを克服して生き延びるが、詐欺集団の仲間について話す事となった。

ヴァレンティーナ(演:ポーレット・エルナンデス)

代表作に『My Demons Never Swore Solitude』、『父親募集中』などがあります。

セシリア医師に協力する看護師。ジョンの血液を採取して協力している病院へ検査をさせる役を担う。

手術では執刀医のサポートをしていたが、実際は詐欺集団の一人でやっているフリをする。
普段はバーで娼婦として働いていたが、ジョンに居場所がバレてそのまま捕まってしまう。
死のゲームでは右足を犠牲にするチャンスを与えられるが、ヒステリーと逆ギレをしていた。
最後はみんなに励まされ実行するが、結局は間に合わず頭部を切断されて絶命してしまう。

マテオ(演:オクタビオ・イノホサ)

代表作に『Come Play with Me』、『Juzga』などがあります。

アルトプラド病院の麻酔科医。セシリア医師とともに手術や治療のサポートを請け負っている。

意識を保ったままの麻酔を施行するが、その正体は詐欺集団の一人で動物病院の清掃員。
勝手に薬をくすねてガブリエラに渡していたが、そろそろ潮時だとして彼女に話していた。
死のゲームに参加すると自分は悪くないと主張するが、当然のようにジョンは認めず。
最後は脳ミソを取り出す死のゲームに挑むが、間に合わず失敗して顔に電撃を浴びて絶命。

ヘンリー・ケスラー(演:マイケル・ビーチ)

代表作に『ソウルフード』、『ディープ・ブルー2』などがあります。

ガン患者の集会にいた一人。ステージ4の膵臓ガンを患っている。最後まで戦うとみんなの前で誓っていた。

4ヶ月後に奇跡的にガンの症状が解消され、元気な姿でジョンの前に現れて再会を喜んだ。
混合薬の投与と手術の併用で腹部に大きな傷を残すが、そのおかげで完治をしている。
実は詐欺集団の一人でジョンを誘うべくワザとらしく再会し、セシリア医師と引き合わせる。
最後は正体がバレた事でジグソウに捕まると、死のゲームに強制的に参加させられてしまう。

パーカー・シアーズ(演:スティーヴン・ブランド)

代表作に『スコーピオン・キング』、『エクソシスト・キルズ』などがあります。

進行性の甲状腺ガンを患っている。喉にあった大きな腫瘍を除去したばかりで、次は混合薬の投与に移る。

施設にやって来たジョンに会うと、治療が順調である事を話して握手をしてから立ち去った。
実はジョンと同じく子供に残すはずだった全財産をセシリアに奪われ、復讐の為に戻った。
ジョンたちに捕まって死のゲームを見せられると、尋常じゃない状況に戸惑いを持っていた。
最後は金を見つけるも罠であり、毒ガスで追い詰められるとセシリアに殺されてしまう。

セシリア・ピーダーセン医師(演:シヌーヴ・マコディ・ルンド)

代表作に『ヘッドハンター』、『マリー/暗闇からのささやき』などがあります。

父親がガンの画期的な治療法を開発した。製薬会社に狙われる状況となって、非合法なやり方で治療をする。

混合薬と手術による治療法で末期ガンだろうと確実に治せるとして、ホームページに載せる。
ジョンに対して治療を行うも実は壮大な詐欺であり、彼から多額の資金だけを奪い逃げた。
死のゲームに参加してウソで助かろうとするも見抜かれ、仲間たちの死を目の当たりにした。
最後はジグソウの罠でパーカーと争って彼を殺害し、毒ガスから生き延びる事となった。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『ソウ』シリーズの10作目となります。
この作品はシリーズの1作目と2作目の間に起きた事を描いています。
ついに主人公であったジョン・クレイマーを演じるトビン・ベルが復帰しています。
あとはジグソウの弟子であるアマンダを演じるショウニー・スミスも復帰し、ファンサービスと言える作品となっています。
今回は脳腫瘍で苦しむジョン・クレイマーが末期ガンを治そうとするが、詐欺集団にハメられてしまう展開となります。
当然のようにジョンは騙された事によって憤慨するが、あくまでチャンスを与えるとい名目の死のゲームを与えていきます。
シリーズ最大の魅力として参加者に課せられる死のゲームにおけるギミックで、そこにグロテスクな要素が加わっていきます。
しかしながら、本作は実際にゲームが始まるまで前置きが長くなってしまい、テンポが非常に悪くなっています。
どうしても希望を抱いたジョンの絶望を描こうとしてしまい、本来あった最大の魅力である死のゲームがオマケ程度な扱いになったと思う。
それでも徹底したグロテスクな描写は目を背けたくなるほどであり、さすがはシリーズの良さを理解しているところです。
あくまで死のゲームに参加する人間の試練であるけど、どうにも復帰したジョンとアマンダの感情を描こうとする点も微妙な印象を受けた。
やはり、すでに死んでいる二人を物語の中心に置いてしまうと、それまでの積み重ねによるドラマを見せたくなる気持ちが伝わってくる。
ただ、本シリーズの良さはあくまで試練に立ち向かう死のゲームの参加者であり、ジョンはその引き立て役に徹するべきだと感じました。
ラストでは2作目と同じジグソウが追い詰められるが、実はすべて計画通りでセシリアたちを罠にハメる展開が非常に良かったです。
やはり、ジグソウが登場するだけで作品の重厚感が増して、存在感もそうだが自分勝手な哲学すら正論に聞こえてしまう。
どうやら11作目があるようだけど、今後はエンドロール後に登場した協力者のホフマンが本格的に復活するか気になるところです。

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