作品データ
公開年月 | 2003/03/08 |
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ジャンル | ホラー/ドキュメンタリー |
原作 | なし |
監督 | 白石晃士 |
脚本 | 白石晃士 |
製作 | 鈴木ワタル |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
1999年に発足した「呪いのビデオ製作委員会」が製作『ほんとにあった!呪いのビデオ/パート2』の映像を見た原英俊の死体が路上で見つかった。
呪いのビデオ製作委員会のスタッフは真相を調べるべく、原の友人から証言を得て、彼が別の呪われたビデオを見ていた事を突き止める。
スタッフはそのビデオを入手し、手がかりを探ろうと映っていた不気味な映像を見ていくのだった。
登場人物&出演者

本作が長編映画デビュー作となります。
謎の変死を遂げた男。通勤中の男に倒れているところを発見され、すでに死んでいると判明した。
実は「ほんとにあった呪いのビデオ2」を鑑賞していて、友人の菅沼が証言をしていた。
高校時代に入手したビデオであり、幼馴染の新藤の証言で鑑賞後に暗所恐怖症となった。
再び友人たちと鑑賞して、菅沼が部屋に入って異音を聞いた事で呪われたと言われる。
最後は恋人の家に泊まった翌日、仕事へ向かう道中で倒れて謎の死を遂げたという事に。

本作が長編映画デビュー作となります。
原と同じ大学サークルからの付き合い。大学を卒業した後も一緒に飲みに行ったり遊びに行ったりしていた。
変死した原について調査する中で、自身はその呪いのビデオを見ていないと話していた。
ビデオを鑑賞した場所までスタッフを連れて行くと、どのような状況であったか説明した。
もう一人の友人と合流すると、原がビデオを見た後におかしな音を聞いたと証言する。
最後はおかしな音がイタズラだと言われるが、違うと話して原因不明だと説明した。

代表作に『青い車』、『心霊マスターテープ』などがあります。
「ほんとにあった呪いのビデオ」シリーズで構成や現場取材を担当する。今回の調査でインタビューを受ける。
原の死亡原因と言われる「呪いのビデオ2」で構成を担当し、当時の状態を証言していた。
取材による多忙のせいで体を壊してしまい、編集中に吐いてしまうほど調子を崩した。
ビデオが完成した後に謎の高熱で倒れ、病院で点滴を打って一週間ほどで退院している。
最後は医者に高熱の原因が不明あと言われ、ビデオの発売前に起きた出来事だと証言した。

本作が長編映画デビュー作となります。
原とは幼馴染。呪いのビデオについての調査により、今回の調査でインタビューに答えている。
高校時代に原がバイトしていた喫茶店で謎のビデオが置いてあって、彼がもらったと話す。
原がビデオを鑑賞した後に片足が痛くなって歩きづらいと話し、その後は治ったという。
ビデオを所有する事になって他の友人と鑑賞すると、左足首に謎の痛みを感じていた。
最後は大学時代に付き合っていた恋人と見て、なぜか彼女がビデオを持つ事になった。

本作が長編映画デビュー作となります。
新藤が大学時代に付き合っていた恋人。新藤が原から預かったビデオを一緒に鑑賞している。
部屋に友達が集まっていた時、昔の恋人が置いた呪いのビデオで盛り上がって鑑賞した。
翌日になって友達の一人が死んでいるのを発見したと、スタッフに思い出しながら話した。
別の友達と合流して当時の事について話しを付け加えて、ビデオの処分に困っているという。
最後は責任を感じて死んだ友達の墓参りをした後、スタッフに呪いのビデオを手渡した。

近年の出演作に『白石晃士の決して送ってこないで下さい』、『戦慄怪奇ワールド/コワすぎ!』などがあります。
「呪いのビデオ製作委員会」のスタッフ。とある男の変死が「呪いのビデオ」と関係があるとして取材する。
原英俊が死亡していた現場で発見者にインタビューして、その様子についてじっくりと聞く。
その友人である菅沼と連絡を取って、過去に「呪いのビデオ2」を鑑賞していた情報を知る。
関係者から話しを聞いていると、その呪いのビデオを持っている女性の元までやって来る。
最後はビデオの処分に困っていた女性から入手して、実際の映像を自己責任で流していた。
感想
[個人的な評価]
本作は『ほんとにあった!呪いのビデオ』シリーズから劇場版となった作品です。
この作品は白石晃士が監督や出演などをしています。
残念ながら「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズは1本も鑑賞した事がなく、今回が関連作として初めてとなります。
白石晃士監督はまだ当時駆け出しという立場だったと思いますが、調査の為に取材スタッフとして登場していました。
当時の白石晃士監督は若々しく、なんだか彼の盟友である宇野祥平にどこか似ているような雰囲気がありました。
作品としては真面目なドキュメンタリーという流れで、基本的には過去の出来事について証言するパターンとなっています。
ずっと会話劇で同じような展開になるから退屈してしまい、しっかりと聞かないと何をやっているのか分からなくなります。
今では白石晃士監督はモキュメンタリーの名手として地位を確立し、エンターテインメント作品を作っているが、本作はちょっと違います。
あくまでファン向けに内容を拡大しているだけであり、シリーズの構成としては変わらないと思います。
個人的には期待していた展開と違っていて、ずっと同じトーンで続いているせいで眠気に襲われてしまいました。
結局は謎の変死を遂げた男が見た呪いのビデオについて、関わった人間に聞き回るだけの内容だと言えます。
そうなると、過去の出来事を聞かされるのは仕方ないにしても、映像として動きがないから退屈に感じてしまう。
今の白石晃士監督ならサブリミナル的な映像を挟んで、飽きないように作るだけで本作はその点はなかった。
どうやら次回作があるけど、本作のような展開になるならちょっと期待できない部分があるだけに少し不安です。
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