作品データ
あらすじ
人口の4%が特殊能力を持って生まれる者たちは、警察のハイテクロボットによって厳しい取り締まりを受けている世界。
刑務所から出所したコナーはかつての共犯者ギャレットと手を切り、コミュニケーションセンターの清掃員として働き始める。
犯罪から遠ざかっていたコナーだったが、汚職警察官の追跡から14歳の少女パバニを救う為、ギャレットに協力を求めるのだった。
登場人物&出演者
・コナー・リード(演:ロビー・アメル)
近年の出演作に『シミュラント/反乱者たち』、『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』などがあります。
主人公。超能力者でクラス5の電気を自由自在に操るエレクトリック。刑務所から出所して清掃員として働く。
誰も来ないコミュニティセンターで働きながら、母親を失った過去の思い出に悩まされる。
成り行きでパバニを保護する事になると、ギャレットを頼るも裏切られて一緒に逃げ出した。
キングストンにも追われるようになり、ギャレットが協力するもまたも裏切られてしまう。
最後はパバニとキングストンの悪事を世間にバラし、コミュニティセンターの責任者となる。
・パバニ・ギラニ(演:シレーナ・グラムガス)
代表作に『Hellmington』、『CODE8/コード・エイト』などがあります。
ヒロイン。タラックの妹。兄のおかげで学校に通っている。超能力者でエネルギーを変換して自在に操る。
兄が「サイク」を売って生活費を稼いでいる事を知らず、お金が常にない状態を知っている。
教科書の為に兄がギャレットから金を盗み殺され、目撃者としてコナーに匿ってもらった。
ギャレットに助けてもらうも騙され、記憶を消されそうになりコナーに助け出されていた。
最後はキングストンの悪事をバラす為に活躍し、コミュニティセンターでコナーと再会した。
・ギャレット(演:スティーヴン・アメル)
近年の出演作に『CODE8/コード・エイト』、『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』などがあります。
犯罪組織「トラスト」のボス。超能力者で念力を使う。超能力者から抽出する麻薬「サイク」を売りさばく。
安定して商売をやる為にキングストンへ上納金をするが、タラックが盗んで関係が悪化する。
キングストンが目撃者であるパバニの記憶を消そうとしたが、コナーの裏切られてしまう。
コナーたちを殺せずキングストンに狙われ、ケガを負うも証拠で彼を支配しようとしていた。
最後はキングストンとの交渉が決裂して重傷を負うが、告発が成功して病院で報告を見た。
・ミーナ(演:ジーン・ユーン)
代表作に『衝動』、『観察者』などがあります。
超能力者を保護するコミュニティセンターの責任者。超能力者で分厚い皮膚を持ち、銃弾もある程度防ぐ。
刑務所から出所したコナーにコミュニティセンターの清掃員の仕事を与え、面倒を見ている。
コナーが母親を失って絶望的な日々を送る彼を心配し、誰も来ないと話し食べ物を与える。
パバニの記憶を消そうとしたギャレットからコナーが連れてきて、安全なところへ向かった。
最後はキングストンの寄越したガーディアンからコナーたちを逃がすべく、囮になって死亡。
・タラック・ギラニ(演:サミー・アゼロ)
代表作に『ミッドウェイ』、『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』などがあります。
パバニの兄。妹と二人で暮らしている。超能力者で皮膚を変異させる事ができる。ギャレットの手下で売人。
常に金欠状態で「サイク」を売り捌いてなんとか生活費を稼いでいるような状態にある。
妹が学校で優秀な成績を残している事を誇りにするが、一方で生活費に困っている日々に。
特別教室で教科書が必要になった妹の為に、ギャレットに話しをするも相手にされなかった。
最後はギャレットがキングストンに払う金を奪うが、バレてしまって殺されてしまう。
・デイヴィス捜査官(演:アーロン・エイブラムス)
代表作に『テイク・ディス・ワルツ』、『CODE8/コード・エイト』などがあります。
非能力者。超能力者を異常に嫌っている。相棒だったバーク捜査官はいなくなり、単独で動いている。
出所したコナーがコミュニティセンターで働いていると知り、顔を出して話しをしていた。
キングストンから狙われるコナーが連絡をもらい、ギャレットの隠れ家までやって来た。
権力を持っているキングストンを告発できないと説明し、証拠が必要だとして話していた。
最後はタワーで暴走する警察官たちを止めて、コナーたちの告発を全国に伝える協力をした。
・キングストン(演:アレックス・マラリ・Jr)
代表作に『沈黙の啓示』、『CODE8/コード・エイト』などがあります。
街の平和と秩序を守る警察官。元々はスラム街の出身で超能力者による大きな火傷を首の左側にある。
ガーディアンの配置は間違いだと主張して、捕縛を目的にする犬型のロボットを紹介する。
その裏ではギャレットから上納金をもらう汚職警察官で、金を盗んだタラックを抹殺した。
実は念力を使う超能力者だが、権力の為に捨てて裏で汚職をしながら地域を支配していた。
最後はコナーたちを止めようとしたが、悪事をバラされた事で犯罪者として裁かれてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『CODE8/コード・エイト』の続編で、引き続きジェフ・チャンが監督を務めています。
超能力者を扱う作品が昨今ではスーパーヒーロー映画のおかげで増えているが、本作はシリアスで暗い世界観となっています。
前作では当たり前のように超能力者がいる世界であり、彼らは危険だとされてマトモな生活ができないという状態にあります。
ここら辺は同じく超能力を使うマーベルの「X-MEN」に近い設定だが、本作は派手なアクションはそこまでない。
そのせいか前作はそこまで派手ではなく、アクションもそこまでない作品だが、社会問題を背景にしている点で悪くなかったです。
何よりロビー・アメルとスティーヴン・アメルの従兄弟が出演しているのは面白く、協力と敵対する関係が魅力の一つになっています。
そんな本作では新たに警察官の汚職問題が絡んでいて、決してファンタジーじゃない現実でもあるテーマとなっています。
そこで作品の魅力である主人公とライバルが敵対したり、協力したりと十分に発揮される内容となっていました。
前作と同じく本作でもアクションは派手さはありませんでしたが、汚職警察官のクズっぷりが非常に良くバランスを取っていました。
主人公も何度も騙されるのは前作から同じだが、巻き込まれた上で過去の問題も引きずっている点も上手く使っていました。
全体的に及第点な仕上がりとなっていて、ラストではヒロインが救われる形になるのは重苦しいシリアスな中での希望として良い結末でした。
シリーズ化してもいい作品であり、3作目があってもいいぐらい安定しているので、今後どうなっていくか期待できます。
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